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【AIがDJ!?】日本一早いお花見『FLOWERS BY NAKED 2020 -桜-』でHUMANOID DJを体験!

2020.02.07
話題
イベント
AI
NAKED
プロジェクションマッピング
様々な分野で注目を浴びるAIが、DJの世界にも進出!? その場でしか味わえない音楽体験を提供? 最先端技術を駆使した「HUMANOID DJ」を体感できるイベントがあるというので、さっそく取材してみました! 果たして取材班がそこで見たものとは?


東京のド真ん中で「日本一早いお花見」って?



「HUMANOID DJ」とは、avexとアーティストの村松亮太郎氏が率いるクリエイティブカンパニー ネイキッドが共同開発する新たな音楽体験を創り出すプロジェクトで、AIがその場にいる人々の数や年齢、感情を解析し、その情報にマッチしたDJプレイと映像演出を即興で創作し、その瞬間だけの空間を演出するというもの。楽曲だけでなく演奏パートも必要に応じてチョイスするので、その組み合わせは無限大だという。
 
……と言われても、よく分からないですよね(笑)。このHUMANOID DJが東京・日本橋で開催されるイベントに導入されるというので、オープニングイベントに潜入してみましょう。
 


場所は日本橋三井ホール。イベントのタイトルは『FLOWERS BY NAKED 2020 -桜-』。今年で5周年を数えるイベントで「日本一早いお花見」ができるんだそうですが、取材した日はまだまだ冬真っ盛りの1月末。こんな時期に桜? お花見とは?
そう思いながら会場に足を踏み入れると、まずは大きな本に出迎えられ、FLOWERS BY NAKEDの世界へ。アロマの香りが鼻をくすぐります。順路に沿って進んでいくと、様々な仕掛けが施された9つのガーデンが次々に現れます。
 


指定された場所に立つと壁面に妖精のシルエットが現れて飛んでいったり、大きなタンポポの綿毛に息を吹きかけると壁中に綿毛が広がったりといったインタラクションがあったり、その中には写真家レスリー・キー氏が撮り下ろした写真を使用し、新たな表現に挑戦した作品や、大胆に配置され光と影を使って作品を生み出した草月流家元・勅使河原茜氏のいけばななど、著名アーティストたちとのコラボも。
 
実はこれらの9つのガーデンにはバックストーリーがあり、この中を進んでいくことで、少女の成長を味わえるようになっています。歩みを進めるごとにきらびやかに変わっていく場内の様子は、幼少期からいろいろなものや人々に出会いながら変化していく環境や興味・関心をイメージさせます。
 


またネイキッド公式アプリを使ったARカメラの演出もあちこちに隠されていて、それを見つけていく楽しみも。思わず場内のあちこちで写真を撮りまくってしまいますね。


HUMANOID DJが作り出す幻想空間を体感!



そうした空間を抜けてたどり着くのが、広々とした最大エリア「OUSAI Garden」。中央に満開の桜がそびえるこのガーデンでは、桜に実った“木の実”を収穫できる「収穫体験」(有料・“当たり”も!)やBARの特製カクテル、JOTARO SAITOプロデュースのアイスバーなどを楽しむことができますが、中でも思わず足が止まるのが、30分ごとに空間を満たす音と映像、そして舞の競演。これこそが、HUMANOID DJがフィーチャーされたライブパフォーマンス「LIVE BY HUMANOID DJ 花宴(はなのえん)」です。
 


プロジェクションマッピングの映像とうららかな春の空気を連想させる音楽が次々に表情を変えていく中、3人の「春の妖精」が優雅に舞い踊る姿は、まさに幻想的。「お花見の原型となった宴」が形を変えて再現され、視覚と聴覚に心地よい刺激を与えてくれます。ああ、確かにこれは「日本一早いお花見」ですね。



この約3分間のパフォーマンスは、AIが場内のカメラ(上記写真、赤丸の箇所)で記録された来場者の映像から人数、年齢、感情などを解析し、さらにモーションセンサーによって「春の妖精」の動きも反映させ、最適な組み合わせの楽曲構成と映像演出で作られたもの。なんと、そのパターンは600以上!!だから一度として同じものはないし、本当に「その瞬間にしか味わえない」ものとなっているので、思わず「もう一回!」と思ってしまいます。「OUSAI Garden」ではいくつものお楽しみが用意されているので、次までの30分はあっという間に経つことでしょう。



さて、我々が取材した日にはオープニングイベントとして、ネイキッドの代表である村松亮太郎氏とタレントの紗栄子さんによるトークセッションも行われました。お二人とも和装、特に紗栄子さんは桜をイメージした鮮やかな出で立ちで登場。約15年前、村松氏が監督した映画に、当時10代だった紗栄子さんが出演した際のエピソードなども披露されました。そして、期間中は来場者に先着で熊本のお花がプレゼントされることにちなんでくまモンがサプライズ登場し、紗栄子さんにお花をプレゼントする一幕も。
 
場内「Epilogue」エリアの先には、スキンケアブランド「キールズ」とコラボした「“The Secret” of Secret Garden」やイベント限定グッズも揃ったショップも用意され、最後まで楽しめる「FLOWERS BY NAKED 2020 -桜-」は、3月1日(日)まで開催中。HUMANOID DJのパフォーマンスをはじめとした多彩な演出を、ぜひ全身で味わってください!

 
撮影 長谷英史
 
イベント名:FLOWERS BY NAKED 2020 -桜-
期間   :2020年1月30日(木)~3月1日(日)
開催時間 :10:00~20:00 ※入場は閉場の 30 分前まで
開催場所 :日本橋三井ホール COREDO 室町1・5F
      (エントランスは4F)
入場料  :【当日券】
      大人 / 1,800円(平日)、2,200円(土日祝)
      小人 / 1,200円(平日)、1,200円(土日祝)
      ※未就学児は無料
主催   :FLOWERS BY NAKED製作委員会
公式サイト:https://flowers.naked.works/2020nihonbashi/
 
 
HUMANOID DJ 公式サイト:
https://avex.jp/humanoiddj/
 
 
高崎計三
WRITTEN BY高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。

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