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遂に本格始動の菅原りこがプライベートでついた「罪のない嘘」?ー激動の2019年の振り返りとこれからの目標を語る。

2019.12.18
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今年、NGT48を卒業し、新たな活動に踏み出した菅原りこさん。1月9日からは豪華キャストで話題の舞台「罪のない嘘 ~毎日がエイプリルフール~」への出演も控えていて、これから大活躍の予感がします。そんな彼女に舞台への意気込み、これからの活動への思いなどを語っていただきました! 彼女が最近ついた、「罪のない嘘」とは?


「こんな豪華キャストの中に、私なんかがいていいのかと(笑)」


──いきなりですが、「スガワラ」さんではなくて「スガハラ」さんなんですね。これまでの人生で、何割ぐらい「スガワラ」って言われてきました?

菅原 ほとんどですね! 担任の先生とか、同じクラスの人たちもほとんどに「スガワラ」って読まれます。もう、「スガワラ」で受け止めてしまっています(笑)。

──「スガワラじゃなくてスガハラです!」ってアピールした方がいいんじゃないですか(笑)。そんなスガハラさんですが、今年はグループからお一人での活動になりましたよね。かなりいろんなことが変わったのでは?

菅原 そうですね! すごく環境が変わりました。以前は大人数での活動が多かったので安心感もすごくあったんですけど、一人になってからは以前とは違う緊張感もあるし、なってみて分かったこともたくさんあるので、貴重な経験をしたなあと思ってます。




──しかも、エイベックスに所属するということが発表された時には、大きな反響がありましたよね。

菅原 ツイッターにも驚きの声がたくさん寄せられたりして、「すごいことなんだなあ!」と思いました。エイベックスさんって、ドーン!と構えてるようなイメージがあるので、そんなところに私が一人ポーン!と入っていいのかなと思ったんですけど(笑)、でも頑張っていこうと思っています。

──というところで、お一人の活動として舞台「罪のない嘘 ~毎日がエイプリルフール~」への出演が発表されました。お話が来た時にはどう思われましたか?

菅原 ご連絡をいただいてキャストの一覧を見た時に「うわぁーっ!!!」という驚きが隠せなくて!(笑) まず、こんな豪華なキャストの中に、私がいていいのかと(笑)。これはほんとうにすごいことで、ご迷惑をおかけできない場なので、練習も稽古も人一倍、積み重ねていかなきゃいけないなと思いました。

──「うれしい」よりも……

菅原 はい、驚きの方が大きくて。でも同時に「これは頑張りどころだな」と力強く感じました。



──「罪のない嘘 ~毎日がエイプリルフール~」ではどんな役を演じるんでしょうか?

菅原 「ちよみ」という役名で、佐藤B作さん演じる鏑木研四郎の娘役なんです。まず、佐藤B作さんの娘というのが考えられなくて、それだけで本当にうれしいことです! お父さんが娘のために嘘をつくんですけど、その嘘がどんどんどんどん大きくなっていってしまうという、楽しいコメディ劇となってますので、見どころもたくさんあります。

──ということは、劇中でお父さんである佐藤B作さんとはけっこうやりとりがあるということですね。

菅原 そうなんです! 一番やりとりのある役柄で、「こんなにもあるなんて!」って驚いています(笑)。台本を読んで、舞台経験をすごくたくさん積んでいらっしゃる佐藤さんとのかけ合いが多いことが分かって、「私はまだ2度目の舞台なのに、これはいいのかな?」とすごく思ったんですけど(笑)、お稽古の中で親子関係がどんどん強まっていくようになればいいなと思ってます。

──ちよみさん自体はどういう人なんでしょう?

菅原 家族思いで、明るくて純粋で素直な女の子ですね。私はちよみになりきってお稽古にも臨んでいかないといけないので、私生活から近づいていけるような努力をしていきたいと思っています。

──でも、今の説明を聞くと、菅原さんに近いのでは?

菅原 近いですか!? ホントですか?

──だって菅原さん自身、家族思いで素直なのでは?

菅原 そうですね(笑)。家族のことは大好きだし、素直な方かも。じゃあ、このままで行きたいと思います(笑)。


──今はまだ稽古の開始前ということですが(取材が行われたのは12月4日)、稽古に向けての準備はどうしていますか?

菅原 家に帰ってからはずっと台本とにらめっこで、ちよみのセリフを感情を込めて言うのに時間をかけているところです。セリフがけっこうある役どころで、経験も少ないのにこんなにあることがうれしいことなので、しっかりと覚えたいと思っています。



──セリフ覚えはいい方ですか?

菅原 覚えるのは早い方かなと思います。一度台本に目を通して、2度目はセリフを読んで、次は録音しながらまた読んでるんですけど、3回目でやっと頭に入ってくるんです。それを毎日続けることで頭に入っていく感じで。


「つい最近、お母さんに罪のない嘘をついてしまって……」


──体力面などは大丈夫そうですか?

菅原 舞台稽古が始まると連日になるので、頭の回転も維持するために、甘いものを朝にちょっとだけ食べて糖質を取ったりしています。

──甘いものはもともと好きですか?

菅原 大好きです! 特にグミが大好きで、大量に買っていつでもカバンに入れています(笑)。新製品が出たらすぐに買う感じで(笑)。中でもフェットチーネ・グミは本当に大好きなんです! 味も増えているので、オススメですよ(笑)。




──では買ってみます!(笑) 稽古ではこういうところに気をつけて臨みたいという点はありますか?

菅原 昨日、記者会見があったんです。そこで「たくさんの方の演技をいろいろ勉強して、吸収していきたいです」とお話しさせていただいたんですが、その場でB作さんから「お勉強するヒマはないよ。自分のセリフを早く覚えて早く自分の役になりきれるように稽古しないといけないよ」というコメントをいただいたんです。逆にそれが吸収するポイントになって、「舞台のお稽古ではもっと自分と向き合っていかないとダメなんだな」ということを分からせていただきました。そういう風に言っていただけて、うれしかったですね。感謝しかないです!

──公式サイトや資料などのビジュアルでは、菅原さんをはじめ皆さん和服でしたよね。

菅原 その撮影の時に、初めて着物を着させていただいたんですが、恥ずかしさの方がすごくあって(笑)。でもツイッターに上げたら、たくさんの方から「和服、似合うじゃん!」っていうコメントをいただけて、「よかった~!」と思いました。まだ10代なので、着物も七五三以来だったので(笑)。

──稽古が始まる前ということは、共演の方々との交流はまだそれほどないですか。

菅原 そうですね。会見の時に、たくさんの方々と顔合わせをさせていただいたぐらいで。私の母親役があめくみちこさんなんですけど、「お茶があるわよ~」って出していただいたんですよ! 本当に優しくてしっとりとした感じの方で、「うわぁ~、こんな方が私のお母さん役なんだ~!」と思って、稽古でお会いするのが楽しみなんです。
その前には小林美江さんとお会いする機会があってお話しさせていただいたんですが、「若い頃に、私もちよみ役を演じたことがあるんだよ」と教えていただいたので、役作りで困ったことがあったら小林さんにお聞きしようと思っています(笑)。

──稽古では休憩や空き時間も出てくると思います。グループ所属時代、そういう時間にやっていたことはありますか?

菅原 ノドを使うので、お水を飲んで飲んで。以前のお芝居の時は目だけでも台本を見てセリフとにらめっこしたりということに使ってます。



──舞台では余計に声を出さないといけないと思いますが、そこは?

菅原 グループの時に、「自分の自慢できるところ」に「大きな声」って書いたことがあるんです(笑)。生まれた時から、私の泣き声は他の子の倍ぐらい大きかったみたいで、お医者さんからも「こんな子は初めて見た!」って言われてたぐらいで、声の大きさは自慢できるポイントなんですよ。

──ところで今回、「罪のない嘘」というタイトルですが、菅原さん自身は「罪のない嘘」をついたことはありますか?

菅原 どうだろう……あ、一つあります! お仕事からの帰りに電車に乗っていて、乗り過ごして「終点です」ってアナウンスが聞こえてきたんですよ! 「えっ、終点!?」と思って見たら、もう東京からも出てしまっていて。「えっ? ここからどう帰ればいいんだろう?」と思って、仕方なくタクシーで戻ってたんですけど、その車内で午前0時を越えてしまったんです。今、東京に来て親と離ればなれで暮らしているんですが、ちょうどその時にお母さんから電話がかかってきて、携帯がブルブル鳴ってたんです。でも、こんな時間にタクシーに乗ってたら怒られると思って、そこでは出ないでおいたんですよ。それで家に着いてから電話して、「ごめん、ちょっと寝てた~」ってごまかしたんです。お母さんもちょっと心配してたみたいで、「ああ、よかった」って言ってたんですけど、その嘘のことはまだお母さんに言えてなくて(笑)。


──寝過ごしたのは失敗でしたけど、悪いことをしてたわけではないですからね。でもここで発表しちゃっていいんですか?(笑)

菅原 あっ!(笑) ちょっとだけ怒られるかもしれないですけど、これをきっかけにできれば(笑)。

──しかし、豪快に乗り過ごしたんですね。車内で寝てたんですか?

菅原 いえ、そういうわけではないんです。ずっと起きていて、車内のアナウンスも聞いてたんですけど、なぜか乗り過ごしてしまって。何ででしょうね?(笑)




「マルチに活動していきたいんです。すごく大きな夢があって……」


──さて、これから女優として舞台に立つわけですが、今までステージに立っていたのとは、やはり違いますよね?

菅原 そうですね。今までは歌と踊りがほとんどで、これからは人前で演技をするわけですから。以前にも一度、グループでのお芝居があったんですけど、その時はまた違う緊張感でしたね。歌や踊りとは違う形で舞台に立って、皆さんに演技を見てもらうという立場になった時に「こういう世界もあるんだ!」と思って舞台への意識が高まったんです。その時から「またお芝居がしたいな」と思っていたので、またこうして「罪のない嘘 ~毎日がエイプリルフール~」で舞台に携われるのはすごくワクワクと緊張感でいっぱいです。

──これからは女優として活動していきたい?

菅原 女優だけではなく、マルチに活動していきたいなと思っています。女優業も長く続けていければと思っていますし、他にも歌手だったり、バラエティ番組に出たり、また声だけのお仕事をしてみたいという思いもあります。

──そうなんですね。その中で女優という仕事には憧れなどはあったんですか?

菅原 武井咲さんや浜辺美波さんに憧れていて、その方々の演技をテレビで見て「私もこういう世界に飛び込んでみたい!」と思ったんです。それでちょっと勉強したりはしていました。




──彼女たちのどういうところに惹かれたんですか?

菅原 すっごく華がありますよね! 「こんなにも美しくて華がある人がいるんだ!」と思って、私もあんな風になりたいと目標にさせてもらっています。

──いずれは共演してみたいという人は?

菅原 将来的には、真矢ミキさんとご一緒させていただけるとうれしいです! 私は宝塚がすごく好きで、家族と観に行ったり、宝塚市に足を運んだりもしていたんです。その中で真矢ミキさんが宝塚に所属していたということを知って「何て美しい方なんだろう!」と思って。それで、いつかは共演してみたいなと思っています。

──その日が来るといいですね。

菅原 ちょうど昨日、「DINER」という映画を見に行ったんですが、すごくカッコいい役をされていたんです。私もいずれはこういうアクション系の映画やドラマに出演して、共演できたらいいなと思っています。

──「DINER」って、けっこうハードな映画ですよね?

菅原 はい。私、そういう映画が好きなんですよ! 恋愛ものとかよりも、アクションとか海外のホラー映画とかも観に行ったりしています。今まで観た中で一番面白いと思ったのが「IT/イット“それ”が見えたら、終わり。」で、あれは大好きです! もちろん、今公開中の続編も見ました!

──そうなんですね! 菅原さんのイメージとはちょっと違ってて面白いですね(笑)。

菅原 よく言われます!(笑) 「アナベル 死霊館の人形」とか「チャイルド・プレイ」とかも大好きです!

──そうですか(笑)。まさか菅原さんの口からそういうタイトルを聞くとはという感じなんですが(笑)。これからやってみたいという役柄はありますか?

菅原 ガツンガツンしゃべるような人だったり、仕切り屋的な人物だったり、戦う人とか、幅広い役に挑戦してみたいですね。いつも「フワフワしてる」と言われるので、「そうじゃないところもあるんだぞ!」というところも皆さんにお届けしたいです。あと一番は、英語をしゃべる役がやりたいです。

──英語がお得意なんですか?

菅原 全く逆で、すっごく苦手なんです(笑)。でもいつかは、……すっごくおこがましいんですけど、ハリウッド映画で英語でベラベラベラーッとしゃべるような女優にもなりたいと思ってるんです。それが大きな夢でもあるし、歌手としても海外で活躍できるようになれたらいいなと思っていて。



──大きな夢ですね!

菅原 ホントに、今の自分からは考えられないぐらい大きすぎる夢ではあるんですけど、頑張って少しずつでも近づいていければと思ってるんです。ホントに、今の実力からしたらこんなこと言うのは申し訳ないぐらいなんですけど。


──いや、夢は大きい方がいいと思います! それも踏まえて、2020年はどういう年にしたいですか?

菅原 すごく飛躍する年にしたいですね。今は一人での活動が始まったばかりで、舞台も準備中ではあるんですが、来年、再来年と時間が経つにつれていろんなメディアやCMなどにも出演できて、たくさんの方に知っていただけるように頑張っていきたいなと思っています。

──……自然とそうなるのでは?

菅原 ええーーーっ!? そんなそんな! でもそうできるように頑張っていきたいです!

──ちなみに、今もクリスマスツリーを背景に座っていただいているんですが、クリスマスの思い出と言えば?

菅原 小っちゃい頃、クリスマスにおばあちゃんの家に行ったら、畑の上に山盛りの雪が積もってたんです。そこで私とお姉ちゃんがそりに乗って、お父さんがそれを引いてくれたんです。それもすごく楽しかったし、かまくらでお鍋を食べたのも楽しくて。

──いいですねえ!

菅原 でも、お鍋の蒸気でかまくらの雪が溶けてしまって、かまくらには長くいられなかったんです(笑)。今では冷え性なので無理なんですけど(笑)、いい思い出です!

──ではこれからもたくさん活躍して、たくさん思い出を作ってください! ありがとうございました! 
 
 
撮影 長谷英史

菅原りこ
official HP:https://sugahara-riko.com/
Twitter:https://twitter.com/riko__sakuranbo
Instagram:https://www.instagram.com/cherryfairy1123/

舞台「罪のない嘘」~毎日がエイプリルフール~
作:三谷幸喜 演出:モトイシゲキ

【東京公演】2020年1月9日(木)~1月19日(日) ヒューリックホール東京
【大阪公演】1月23日(木)~1月25日(土) クールジャパンパーク大阪WWホール
【広島公演】2月18日(火) JMSアステールプラザ 大ホール
【福岡公演】2月20日(木) 福岡市民会館
【北九州公演】2月22日(土) 北九州芸術劇場 大ホール
【愛知公演】3月28日(土)~3月29日(日) ウインクあいち

【公式サイト】https://www.tsuminonaiuso.com/

【Twitter】@tsuminonai_uso
高崎計三
WRITTEN BY高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。

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