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「オシバト」を引っ提げてアイドルが「ゲームマーケット2019秋」に参戦!

2019.11.29
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オシバト
さまざまなアイドルがプリントされたカードを組み合わせて、ライバルと戦うカードゲーム「オシバト」。
今年6月にSUPER☆GiRLSのメンバーがプリントされたカード60種類が発売され、以来、スパガファンやカードゲームファンを中心に話題を呼んでいましたが、先日、2020年初春に東京女子流、kolme、わーすた、ONECHANCEの4組のアイドルのカードがこのゲームに登場することが発表されました。
そしてこれを受けて、11月23日と24日には、東京・東京ビッグサイト青海展示棟で開催されたアナログゲームの見本市「ゲームマーケット2019秋」に「オシバト」ブースがお目見え。
当日はSUPER☆GiRLS、わーすた、ONE CHANCEのメンバーが来場し、メンバー同士のエキシビジョンマッチや、ファンとのフリー対戦を楽しみました。
ここではそのうち、わーすたとSUPER☆GiRLSが登場した24日の「オシバト」ブースの模様をレポートします。


わーすた廣川、“ゲームマスター”松田の元で急成長!?



当日、まずブースに現れたのはわーすたの廣川奈々聖さんと松田美里さん。
「オシバト」未経験だと語る2人は、さっそくavexのスタッフとMCの芸人・ボンざわーるどさんのレクチャーのもと、スパガバージョンの「オシバト」でのエキシビジョンマッチに臨みます。
 


……が、この1戦で両者のゲームリテラシーの違いが明らかに。
「オシバト」こそ初体験ではあるものの、小さい頃さまざまなカードゲームをプレイしていたという松田さんは、カードごとに割り当てられた3つの属性が三すくみ状態にあり、それぞれのカードの持つレベルや能力によって、その強弱が補正される高度なジャンケンのようなゲームである「オシバト」の特徴を即座に把握。
ときには有利にゲームを進め、またときには「負けてもいいから、私の推しメンのカードをみんなに見てもらわなきゃ!」とゲーム内での能力値的には奮わない、でも自身のひいきであるスパガメンバーのカードをあえて切るなど、余裕のプレイを見せていました。



一方、アナログゲーム慣れしていないという廣川さんは、序盤こそ自らが勝利しても「なぜ勝てたのか?」「そもそも自分は今勝っているのか?」がイマイチ理解できず、頭の上に大きな「?」マークを出さんばかりの表情を浮かべていたものの、“ゲームマスター”松田さんのアドバイスを受けた中盤からは互角の勝負を展開。
「頭は確実に使うんだけど、そこまでルールが複雑ではないから初めての人でも楽しめると思う」と、「オシバト」初プレイの感想を語っていました。



そしてエキシビジョンマッチののち、代わる代わる自らのテーブルにやってくる、多くのわーすたファンとフリー対戦を終えると、松田さんは「握手会よりも長い時間、ひとりひとりのファンの方と一緒にいられたのがうれしかった」とコメント。
廣川さんも「握手会のときにするライブの感想みたいなパーソナルな会話ではなく、ファンの方とひたすらゲームの話だけをしていたのが面白かったし、新鮮だった」と、カードゲームを介することでアイドルとファンのあいだに新しいコミュニケーションの形が生まれたことに驚いていました。


スパガとファンが“ガチ”対戦!「ファンに対して悔しいと思うなんて……(笑)」

わーすたに続いて登場したのは、SUPER☆GiRLSの渡邉幸愛さん、金澤有希さん、井上真由子さんの3人です。
6月に自身のカードがリリースされており、また定期的にファンとのカードゲームイベントを実施しているというスパガのメンバーだけあって「オシバト」のプレイは慣れたもの。
渡邉さんが「この3人はファンとの『オシバト』イベントの1回戦ですぐに負ける3人です」「メンバーの(長尾)しおりちゃんはイベントで優勝したり、強いんだけどなあ……」とボヤいていたものの、助言は無用とばかりに、avexスタッフやボンざわーるどさんそっちのけで、リーグ戦形式のエキシビジョンマッチに挑みました。



彼女たちのプレイスタイルは三者三様です。
渡邉さんが自分のプリントされたカードのみを切るナルシシズム全開の戦術でファンの笑いを誘う一方、金澤さんは渡邉さんと井上さんを相手にあくまで冷静沈着に「オシバト」をプレイ。
そんな彼女が2人を撃破して見事優勝を収めると、その後のビリ決定戦では井上さんが“天然”ぶりを発揮します。
イベント後のインタビューで「ちっちゃい頃、お兄ちゃんとカードゲームで遊んでいたのが楽しかったから、私たちがカードになった『オシバト』がリリースされたときもうれしかった」と、さもカードゲーム慣れしているかのような雰囲気を出しつつも、なぜか規定枚数以上のカードを手にビリ決定戦のテーブルにつき、対戦相手の渡邉さんとファンから「カードが多い!」とツッコまれていた彼女は、大方の予想通り敗北。
しかし、そんなことには微塵もめげずに「まさか私が一番弱いとは思ってなかった……」「皆さんには絶対に勝ちますので!」とフリー対戦を待ちわびるファンを笑顔で挑発していました。



そのフリー対戦では、今度はスパガファンのあいだでの「オシバト」人気の高さが判明することになります。
当日、ブースでは初心者プレイヤーのためにカードを貸し出していたのですが、集まった面々はそんなものには目もくれず。
男性ファン、女性ファンともにカバンやポケットから膨大な枚数の「オシバト」カードを取り出し、来たるフリー対戦に向けて、自らの戦略やプレイスタイルに見合ったカードのセレクトに余念がありません。
また、お互いのコレクションを披露し合いながらダブったカードをトレードするファンも。
ブースは、もはやアイドルファンの集まりなのか、カードゲームファンの集まりなのか、イマイチわかりかねる、しかし楽しげな様相を呈していました。



また、金澤さんが「『オシバト』の対戦イベントが開かれるようになるまで、ファンの方に対して『悔しい』なんて感情を抱く日が来るとは思わなかった」と笑ったとおり、スパガ vs ファンの対戦は真剣そのものです。
スパガメンバーに負かされたファンが、およそ推しメンに向けるものとは思えない苦み走った表情を浮かべてテーブルをあとにするなど、和やかながらも “ガチ”な「オシバト」バトルが繰り広げられていました。


「オシバト」でアイドルシーンをより深く楽しもう!



なおイベント終了後、あらためて3人に話を聞くと、渡邉さんは「『オシバト』がリリースされて以来、ファンの方同士がライブの前やあとにゲーム大会を開いていたりする」と、ゲームがファン同士の関係にもいい影響を与えていることを指摘。
また来年からその「オシバト」に東京女子流、kolme、わーすた、ONECHANCEのカードが追加されることについても「例えば対バンイベントのときにスパガのファンの方と女子流さんのファンの方が『オシバト』で遊んで仲良くなってくれたらいいですよね」と、大きな期待を寄せていました。
そしてこれに金澤さんが「女子流さんやわーすたさんのことをまだ知らないスパガのファンが『オシバト』をきっかけにその存在を知って、曲を聴いたり、ライブを観に行ったりするようになったら面白い」と続ければ、井上さんも「その逆にほかのグループのファンの方やカードゲームファンの方にゲームを通じてスパガを知ってもらえたらうれしい」とコメント。
アイドルファンにとっての「オシバト」は、単なるカードゲームではなく、より深く広くアイドルシーンを楽しむためのきっかけになる可能性を示唆していました。
 
 撮影 木川将史
 
【オシバト - 推しメンバトルカードゲーム】
https://oshibato.jp/


わーすた INFORMATION
●わーしっぷ大感謝祭2019
公演日:2019年12月26日(木)
会場:新宿RENY
チケット代 全自由:¥5,000-(税込)
※別途ドリンク代あり
 
●わーすた5th Anniversary LIVE(仮)
公演日:2020年3月28日(土)
開場 16:00 / 開演 17:00
会場:LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
11/25(月)18:00よりファンクラブ2次先行開始!
■FC2次先行チケットお申込み受付期間
11月25日(月)18:00~12月1日(日)23:59
 
【わーすた オフィシャルウェブサイト】
https://wa-suta.world/
 
【オフィシャルファンクラブ「わーしっぷ」】
https://waship.world/

 
SUPER☆GiRLS INFORMATION
ライブ
●S.P.C会員限定販売公演「SUPER☆GiRLS NEW ALBUM SHOWCASE」
公演日:2019年12月22日(日)
会場:横浜ベイホール
(神奈川県横浜市中区新山下3-4-17)
開場 13:45 / 開演 14:30
※S.P.C会員限定販売の公演となります。同伴者は非会員可。一般販売はありません
スタンディング チケット代:3,900円(税込)
【受付期間】2019年12月3日(火)23:59まで
>>お申込みはこちら
http://spc.idolstreet.jp
 
●「SUPER☆GiRLS Debut 9th Anniversary~ROAD TO 2020~」
公演日:2019年12月22日(日)開催
会場:横浜ベイホール
(神奈川県横浜市中区新山下3-4-17)
開場 17:45 / 開演 18:30
スタンディング チケット代:5,000円(税込)
チケット一般発売中!
・ぴあ:https://w.pia.jp/t/supergirls-k/  (Pコード:169-049)
・ローソン:https://l-tike.com/sg9a-ltk/(Lコード:71841)
・e+:https://eplus.jp/supergirls9th/
 
リリース
超絶★学園 ~ときめきHighレンジ!!!~
2019年12月25日 ON SALE
CD+Blu-ray AVCD-39585/B 4,500円(税込)
CD AVCD-39586 3,000円(税込)
 
【SUPER☆GiRLS(スパガ) Official Website】
https://supergirls.jp/



成松哲
WRITTEN BY成松哲
1974年、大分県生まれ。フリーライターから音楽ナタリー編集部を経て、再びフリーライター。著書に『バンド臨終図巻』(共著。河出書房新社/文春文庫)など。
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