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TOK¥O TRICKING MOB

【究極のエクストリーム出社!?】TOK¥O TRICKING MOBにエイベックスのエントランスでトリッキングを披露してもらった!

2019.05.29
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インタビュー
NINJA
5月も後半になったけど全然五月病が抜けないという方にオススメなのが、エクストリーム出社。出社する前にアクティブに活動しようということなのですが、その究極はこれではないか!?(だいぶ違う)というものを思いつきました!それがこれです!




出社時にトリッキングをする!なんともアクティブかつクール!
これぞ究極のエクストリーム出社!(違)
 
なんてくだらない思いつきにつきあってくださったのが、この度エイベックス所属になった「TOK¥O TRICKING MOB」の皆さん。


リーダーのDaisukeを中心に、それぞれが様々な大会で実績を積んでいるアスリートの集団。しかもチームとしては「トリッキング」の動きを駆使するパフォーマンスグループとして、今やあちこちに引っ張りだこ! さて、メンバー各人の紹介とか「トリッキングとは?」とかは後ほどのインタビューで語っていただくとして、まずは彼らの技を見せてもらいました。


とにかくスゲエ! 目にも止まらぬ技の数々!


得意のムーブをいくつか実演してもらいました。
ちなみに「技や動きを知り尽くしていないと、ついていけない」ということで、リーダーのDaisukeに撮影をお願いしました。厚かましいお願いばっかりですみません(汗)。というわけで、アメージングな動きの数々をご覧ください!








こんな風に撮ってます。
 
いやぁ ヤバいですね!その場跳びでクルクル回ったり(語彙力に問題あると思うけど、見たままを言うとこれでしかない)、2人でコンビネーション技を披露してくれたり。正直、撮影のための「テスト」として初めてやってもらったときは、思わず「ブッ!」と吹き出してしまったぐらい。「あまりにすごいものを見ると笑うしかなくなる」というのをこんなところで実感するとは!
 

そもそもトリッキングって何なの?


撮影を終えたところで、メンバー8人にインタビュー。さーて、聞きたいことがたくさんありますよ! 
 
──いろいろとパフォーマンスを披露していただき、ありがとうございました! いやー、すごいですね(笑)。さて、まずはお一人ずつ、自己紹介をお願いします。お名前、トリッキングを始めたきっかけ、得意技を教えてください。



Daisuke Daisukeです。リーダーやってます。ゲームの主人公に憧れてトリッキングを始めました。得意技は「ロケットボーイ」という、ちょっと変わった技です。バク宙をしながら、ロケットボーイという姿勢、ポーズをとる技ですね。
 


Reiji Reijiです。Daisukeは実の兄なんですけど、練習しているところに連れて行かれていて、やるようになりました。得意技は、「フルダブルレッグツイスト」という、長座の体勢からまた1回ひねるという技です。



Daiki Daikiです。もともとスケボーとかダンスとか洋楽がすごく好きだったし、そういうカルチャーに興味があって。スケボーはずっとやってたんですけど、リーダーは小中高ずっと一緒の幼なじみで、何かバク転とかし始めたんで「これ、やべぇじゃん。イケてんじゃん」みたいになって、スケボー捨てたのが最初ですね。得意技は「カートサイド」です。簡単に言うと、手をつかない側転です。



Issei Isseiです。僕はReijiと小中高が一緒の幼なじみで、それでやり始めた感じですね。得意技は「フェイロンナイフ」といって、側転して3回空中で蹴るという技です。



Leoto Leotoです。僕は幼なじみとかじゃなくて、メンバーとは2~3年前に知り合いました。クリス・ブラウンのミュージックビデオでトリッキングをやってるのがあって、それを見て「これしかない」と思って始めました。得意技は「ルーザー」といって、助走なしで片足で前宙を回る技です。



Takuma Takumaです。高校の時の同級生で、昔IsseiとかReijiとかと一緒に練習してた仲間がいて、その人に影響されて始めました。得意技は「フルツイスト」といって、バク宙の1回ひねりをその場でやる技です。



Matsu Matsuです。始めたきっかけは、YouTubeの「この身体能力がヤバい!」みたいな動画でした。そのときは名前とか全然知らなかったんですけど、ダミアン・ウォルターズという、すごく身体能力が高い人で。影響されてみんなで鉄棒とかやったら僕だけ全然できなくて、「器具使う系は無理だな」と。でもバク転とかはできたので、「自分は地面でアクロバットしよう」ということで最初はアクロバット・ベースだったのが、だんだんトリッキング寄りになってきました。得意技は「ゲイナースイッチ」という、バク宙を片足でやって、上で足を入れ替えて何回も続けるという技です。



Kaizi Kaiziです。僕はもともとサッカーをやってたんですけど、同級生のDaisukeとDaikiがバク転やってるのを見て「カッコいいな」と思ったのが、始めたきっかけです。得意技は「コークスクリュー」といって、片足でバク宙して一回ひねる技です。
 
──お聞きしていると、もともとのつながりがあるメンバーがベースになっているんですね。
 
Daisuke そうですね。8人中6人は地元が同じ東京最南端のあたりで、あとは立川(Matsuが手を上げる)と、沖縄(Leotoが手を上げる)です。
 
──というところで、そもそも「トリッキングとは?」というところから始めたいんですが。

Daisuke よく聞かれるんですけど少し難しくて、西洋の武術で有名なものに「マーシャルアーツ」というのがあるんですね。それをベースに、フリースタイルのアクロバットをやって自己表現するスポーツなんです。だから源流に武術があって、そこからブレイクダンスのようなアクロバットとか体操の床運動とか、身の回りにある動きを全部取り入れて。それを相手と見せ合ってバトルするというカルチャーというか、スポーツですね。
 
──武術をベースにして動きを見せるという点では、ブラジルのカポエイラと共通点がありますね。
 
Daisuke はい、カポエイラはかなり近いです。ただ、カポエイラは楽器を鳴らしたり、歴史に寄ったカルチャーなんですが、トリッキングはインターネットを通じて普及して、世界中で一気にプレイヤーが広がったスポーツなんです。だから日本では空手とか、韓国だとテコンドー、アメリカだとマーシャルアーツと、それぞれの武術を主軸にした動きをしたりします。イギリスだと武術がないので、アクロバットをガンガンやるみたいな感じですね。だからピアスや指輪をつけてプレイする人もいれば、練習場所に入るときに礼をする人もいるという感じで、いろんなものが入り混じったカルチャーなんです。
 
──逆に、何でも取り込めるわけですね。
 
Daisuke カポエイラは歴史を尊重するカルチャーなんですけど、それとはまた違って、個人個人が歴史を作っていけるのがトリッキングなんです。
 
──ではメンバーの皆さんも、自分の好きなものを取り入れているわけですね。
 
Daisuke 本当にそうですね。自分は空手をやっていたので、蹴り足がゲタ足(つま先を伸ばさず、指先をたたむ)なんです。
 
Leoto 僕は体操を20年以上やっていたので、床運動の動きを取り入れてます。
 
──最近、「パルクール」という名前もよく聞くようになりました。これはまた別物なんですよね?
 
Daisuke そうですね。パッと見はちょっと似てるんですが、全くの別物なんです。パルクールというのはもともと宙返りとかひねりをやらないスポーツで、「移動術」なんです。ここから向こうまで行くのに、テーブルの上を走ったり壁を駆け上がったりするっていう。一方、トリッキングは「武術」なので、そういうことはしないですし、外でやることはめったにないです。基本的には柔道場や武道場、体操場など、自分がベースにしているものの場所でやることが多いんです。
 
──なるほど~。
 
Daisuke パルクールが最近、トリッキングの技を多用するようになって、似て見えるようになったんですけど、源流は全く別のものです。サッカーと野球ぐらい違うかな? その2つが「球技」というくくりの中では一緒になるのと同じで、「アクロバット」というくくりの中だと一緒になるんですけどね。


トリッキングとは、ライフスタイルでありアート!


──よくわかりました! ではまたお一人ずつ、「俺のここを見てほしい」という部分を教えていただけますか? 空中姿勢であったり回転数であったり、人によっていろいろあると思うんですが。
 
Kaizi 僕はトリッキングに加えて、ダンスもやってます。
 
Daisuke 彼はヒップホップのダンスをやってます。
 
Kaizi トリッキングもまあまあできて、ダンスもまあまあできて、って感じでお願いします(笑)。

Daisuke 一応補足すると、トリッキングってライフスタイルそのもので、自分たちにとっては洋服みたいなものなんですよ。だから「トリッキングのスタイル」って聞かれたときに、「何回転できる」とかじゃなくて自分自身を説明しちゃうのは、本当は普通なんです(笑)。

──わかりました(笑)。
 
Matsu 僕は技の形にこだわる方で、リーダーはゲタ足で蹴るって言ってましたけど、僕は必ずつま先を伸ばすんですよ。その方がよりシャープに見えると思うので。今は、空中姿勢がよりしなやかに見えるように心がけてやってますね。



Takuma 僕は、フルツイストという技の日本の連続記録を持ってるんですよ。16回連続という記録で。それがけっこう得意ですね。あと、リーダーはパルクールとかもうまいんですけど、他のみんなはトリッキング・オンリーという人も多いんですね。僕はパルクールとかもかじって、その技も混ぜて使ったりします。
 
Daisuke 彼はトリプルコークスクリューという技ができるんですよ。それはパルクールの世界大会でも、決めたらほぼ優勝できちゃうっていう大技なんです。



Leoto 僕は、さっきリーダーも言ってたとおり、トリッキングはライフスタイル、アートだと思ってて。それこそ指輪をするとかアクセサリーみたいな、カッコいいものだと思ってるんです。世界では4回ひねりとかがすごいと言われるんですけど、ひねりの回数を競うんだったら、体操と変わらないなと。4回ひねるよりも、1回のバク宙で空中姿勢を作る方がアートだなと思うんですよね。フィギュア4という技も得意なんですけど、足を4の字に組むところとかがすごく魅力的で、それこそアートだと思ってて。それぐらい、トリッキングはアートを表現する場ですね。
 
Daisuke 彼の生き方はアートですよ。
 
Leoto 僕はトリッキングをスポーツとは思ってないので。やっぱりアートですね。

Issei 僕は自慢できることがあんまりないんですけど……基本的に天才ですね。(一同、笑)練習でも、同じ技をずっと連続してやるとかはあんまりないんです。すぐできるんで。
 
Daisuke こんな大口叩いてますけど、日本チャンピオンで実力は本物なんで。
 
Issei そうなんです、すみません(と、頭を下げる)。そんな感じです(笑)。
 
Daiki 僕もトリッキングはライフスタイルの一部だと思ってて。朝起きて、歯を磨いたり、友達と遊んだりっていう感覚と全く一緒ですね。だからDaisuke……大ちゃんって呼んでるんですけど(笑)、大ちゃんの家に行ってゲームしたり、洋服を買いに行ったりっていうのの中にトリッキングがあるっていう。生活にトリッキングが当たり前にあって、そこで感じたことをまたトリッキングに落とし込むというか。他のものをトリッキングに取り込むことを「スタイル・ムーブ」って言うんですけど、僕はトリッキングが日本に普及する前からずっとそれをやってる感じで。
 
──そうなんですね。



Daiki だから技がどうこうというより、限られた手札の中から技をどう構築するかっていうスポーツなんですよ、トリッキングって。コークスクリューっていう技があって、ロケットボーイっていう技があって、その2つをコンボとして組み合わせると一つのムーブになるというのが、トリッキングの魅力なんですね。そこで自分らしさを出す方法っていうのは限られてて。すでに名前がついてる技だと自分らしさは出せないから、そういうのではないところをずっと注目してるっていう感じですね。
 
Reiji 僕は、トリッキングのスタイル自体はみんなと変わらないんですけど、強いて言うなら「めちゃくちゃ速い」のと「めちゃくちゃパワフル」。自分ではあんまり気づいてないんですけど、周りからは「めちゃくちゃ速いよ」って言われてて。大会の動画とか見返すと、「あー、俺、速いのかなあ」って。最近やっとそれを自覚し始めて、「俺って、このスタイルで行くしかないんだな」と。だからこのスタイルをどんどん磨いていって、「世界で一番速くなる」っていう夢を持ってますね。トリッキングというライフスタイルを通じて、自分らしさを貫いていければいいかなと思ってます。



Daisuke 自分は、すごく珍しい技ばかりをかき集めてコンボをするというスタイルです。誰もやったことのない技とか、自分が開発した技がすごく多くて、自分の名前がついてる技も3つぐらいあって。例えばバク宙からのひねりにしても、一回右にひねってから右に行くというような技が得意なんです。あと、2回転に見えるんだけど実は1回転という技とか。体操の関係者に見せたら、「それ、学会に出せば新技登録されるよ」って言われました。
 
Daiki 変態ですよ(笑)。たぶん、言葉で言われても想像つかないですよね。
 
──各個人のスタイルもありつつ、「TOK¥O TRICKING MOB」というチームとしてパフォーマンスするわけですよね。そこについては?
 
Daisuke 基本的に自分が先頭に立ってまとめてるんですが、このチームはあちこちから選りすぐりのメンバーを集めたというのとは違って、たまたま一緒の目的や夢を持っている人たちが近場にいたという感じなんですよ。このうち6人は地元が一緒で、お互いの家に歩いて行けるぐらいの距離なんで、いつでもパッと集まれて、仲良くワイワイガヤガヤしてるのがいいところなのかなと思います。ただ、仲がよすぎて真剣な話をしないといけないときもおちゃらけたりする面もあるんですけど。
 
Daiki LeotoとMatsuの2人も地元は違うんですけど、もともとずっと一緒にやってる仲間なので、仲はいいですね。普通に友達って感じです。
 
Daisuke アクロバットのパフォーマンスって、前半からずっとアクロバチックな動きをしていると、見ている人が慣れてしまって、驚きがなくなっちゃうんですよ。だからなるべく後半に盛り上がるように、構成を組んでいます。花火大会みたいに、終盤に大技を連発するみたいな感じで。
 
──メンバー同士の仲がいいということは、リーダーがチームをまとめるのには苦労はしていない?
 
(一同、意味ありげな笑い)

Daisuke いや、苦労はしてます(笑)。仲がよすぎて苦労するんです。ダンスなんかも、高め合うというよりは楽しんじゃうので。集まっちゃうと楽しくなっちゃうので、それを軌道修正するのは少し大変ですね。自分も楽しくなっちゃうんで(笑)。


GENERATIONSドームツアーで見た景色。夢は8人でドームツアー!


──なるほど(笑)。これまでのチームでの活動で、一番印象深いのは?
 
Daiki a-nation(NINJA PROJECTとして出演)じゃない?
 
Daisuke そうだね。a-nationへの出演と、個人的にはGENERATIONSさんのドームツアーですね。みんながどう思ってるのか聞くとめっちゃ語り出しちゃうんでまとめて言うと、6人は小中学校が一緒なんですけど、中学の砂場とかで泥んこになりながらバク転とかの練習をやってたんです。そんな連中が5万人とかのお客さんの前でパフォーマンスを披露するようになって。最初は僕だけ三代目J Soul Brothersさんのドームツアーに出させてもらって、「いや、この景色は全員で見たいわ!」って思ってたんで、a-nationとかGENERATIONSさんのツアーに出られるようになったときは感動しましたね。
 
──それは感無量でしょうね。
 
Daisuke 周りのパフォーマーたちはそういう仕事をあまり重視してなくて、「仕事」っていう感じだったんですけど、俺は見てる景色が全然違ってて、一人で出たときは「絶対ここにメンバー全員で出てやるぞ」と思ってたんです。3年越しでそれが実現したときは、感慨深かったですね。
 
Daiki 成長したよね。ずっと「アクロバット」っていう名目で仕事をもらってたんですけど、最近は「トリッキング」っていうセクションで仕事が貰えるようになって。それはすごく、チームとかシーンにとっていいことだと思いますね。
 
Issei 僕は、ドームはまだ出てないんですよね。
 
Daisuke ああ、じゃあ僕の夢はまだ実現してなかったんですね(笑)。
 
Issei a-nationのときも大会と重なってたんで、出られなかったんですよ。でもきっちり優勝したんで。
 
Daisuke ごめんごめん(笑)。
 
──そうですよね、大会にも出続けているわけですよね。大会とステージでは気持ちは違いますか?
 
Issei 僕はあんまり変わらないですね。
 
Daisuke 変わらないの?



Issei そうですね。たぶん僕、あんまり緊張しないですね。
 
──では、緊張するという人は?
 
(Issei以外の全員が挙手。一同、笑)
 
Daiki トリッキングだけならまだ大丈夫ですけど、それプラス演技とかが入ってくると、めっちゃ緊張しますね。自分の土俵じゃなくなるというか。
 
Issei 得意じゃないことが加わると、「うっ!」ってなりますね。
 
Daiki そうだね。トリッキングなら絶対沸かせられる自信があるからいいんですけど。
 
──では最後に、これからの夢とか目標について、お一人ずつお聞きできれば。
 
Daisuke 僕が最初にしゃべっちゃうと、みんな言うことがなくなると思うんで、僕は最後に(笑)。



Kaizi 僕は、ダンスとか頑張って、チームでももちろん活動していきたいですけど、一人でもバックダンサーとかやれたらいいなと思います。
 
Daisuke バックが夢なの?
 
Kaizi バックでいいです、とりあえず。(一同、笑)



Matsu 僕もチームでトリッキング・シーンを押し上げていきながら、散り散りでも頑張っていけるよというぐらい、個人の戦闘力を上げていきたいですね。チームに頼らなくてもいいぐらい、仕事していきたいですね。それが目標です。
 
Takuma 僕は夢は決まってるんです。(周りから「おっ!」の声)チームとして生活に余裕ができるぐらいになって、家買って結婚して、いいバイクといい車に乗るのが夢です。
 
(一同、笑)
 
Daisuke いつもフワフワしてんのに、夢だけカッチカチだな!(笑)

Leoto 僕はドームツアーとかもできればやりたいし、トリッキングをスポーツに収めたくなくて、アートにしていきたいし、パリコレのランウェイでやるとか、幅も広げていきたいですね。
 
Issei Matsuとちょっと似てるんですけど、個人で仕事ができるぐらい有名になれば、チームとしてもたぶん大丈夫だと思うんで、個人で仕事がもらえるようになってから、夢を考えます。

Daiki 今、このチームは「トリッキング」ってものがあってのチームだと思うんですけど、そこだけの評価なのかなと思うことがあって。シンプルに、トリッキングがなくても僕ら自体が評価される時代が来ればいいなと思ってます。トリッキングで夢を切り開いていくんだっていう気持ちはもちろんありますけど、「こういう人間なんだ」っていうところをもっと知ってもらえるようになるっていうのが、一番の目標ですね。
 
──「派手な技ができるからすごい」というのではなくて。
 
Daiki そうですね。Takumaとすごく似てるんですけど、トリッキングを通じて、欲しいものは全部手に入れようと思ってて。最終的にはトリッキングがなくても、全部手に入れられるようになりたいなと思います。



Reiji とりあえず、8人でドームツアーを回りたいです。GENERATIONSさんのドームツアーに出させてもらったから言えることなんですけど、あの景色を8人で見たいなと。個人的な夢としては、今はアスリートとしてもやってるんですけど、それを長く続けて、映画とか……ま、主演はないですけど、主演レベルの役で……
 
Daiki 主演でいいじゃん(笑)。
 
Reiji じゃあ主演で(笑)。個人でもそういう活躍ができるようになれればと思ってます。



Daisuke ……という、この夢たちをどうやったら叶えてあげられるかなというのを、自分は常に考えてますね。トリッキングがきっかけでお金を稼ぐとか、現実的になっていくところがあって。まず考えてるのが、自分たちのトリッキングスタジオの経営。ルーツが武術なので、日本は武術にすごくなじみがある国じゃないですか。トリッキングには蹴りの動作もあるし、足をすごく多用するスポーツなので痩身にも効果があるんですよ。そういうフィットネスの部分だったり、武術の礼儀作法の部分にフォーカスしてちっちゃい子たちに教えたり、それをミックスした親子教室とか、そういう展望はすごくありますね。
それと、みんながドームツアーをやりたいと思ってるのは知ってたので、じゃあそれを実現するにはどうしたらいいか。アクロバットやってる人って、ジャージ着てエナメルのバッグを持ってそのへんをうろついてるイメージなんですよ。でもダンサーってもっとオシャレでカッコいいイメージじゃないですか。自分たちはそういう価値観も変えられるところにいると思うし、じゃあトリッキングでドームツアーをやるにはどうしたらいいんだろうというのは、考えて行動しています。もう叶っている夢もいくつもあるので、さらに欲張ってスタジオの経営とドームツアーを現実にしたいというところですね。


──実現に向けて、期待してます! ありがとうございました!
 
 

 
撮影 長谷 英史

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高崎計三
WRITTEN BY高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。

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