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Dorothy Little Happy

Dorothy Little Happy “Winter Live Tour 2014 FINAL” 成長し輝けるパフォーマンスでファンを魅せるユニットへ

2015.01.21
ライヴ&イベント
アイドル
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ダンス
ヴォーカル
2014年12月30日の川崎 CLUB CITTA’。
年の瀬も押し迫ったこの日Dorothy Little Happy(ドロシー・リトル・ハッピー)の5人は、2014年の活動をめいっぱい詰め込んだ輝きを1300名のファンへ魅せつけた。
 
このライヴは彼女達にとっても、ファンにとっても「2014年を締めくくる」という意味だけではなく、「2015年というネクストステージ」へ向けた大きな礎となったことだろう。
 
 
ところで、本COLUMNで初めてDorothy Little Happyを知るという方もいると思うので、まずは彼女達を紹介しよう。



Dorothy Little Happyは2010年7月に仙台で結成された5人組ガールズユニット。
キャッチフレーズは「聴けばカラダが踊りだす。見ればみんなが恋をする。」
 
ダンサブルなナンバーにのる彼女達の可愛らしい声が特徴的で、キュートなダンスパフォーマンスは見る者を釘付けにする。そんなユニットがDorothy Little Happyだ。
 
メンバーはリーダーのKANA(向かって右から2番目)、メインヴォーカルのMARI(中央)、現役女子高生(2015年1月現在)のKOUMI(最左)、MIMORI(左から2番目)、RUUNA(最右)で構成されてる。
 
ライヴパフォーマンスや楽曲への人気はもちろんだが、2011年より東北放送ではラジオのレギュラー番組を、2012年にはアイドル専門チャンネルPigooにてレギュラーテレビ番組を持つ程等の多方面で活躍し人気を得ている。
 
 
では、ライヴレポートに戻ろう。
この日は2014年最後のDorothy Little Happyライヴということもあり、年の瀬にもかかわらず開演20分前には会場が8割以上のファンで埋め尽くされていた。



注目してほしいのは、ガールズユニットのセットには似つかわしくないDJブース。
この一見違和感のあるDJブースが“Winter Live Tour 2014”のFINALを最も象徴するセットになることは後半に分かることとなる。



2014年を締めくくるバラエティに富んだパフォーマンス

17時ちょうどに会場は暗転。
一曲目は秋冬の季節感をテーマにしたminiアルバム『circle of the world』からで「インマイライフ・フォーマイライフ」。
 
前半6曲中4曲を『circle of the world』からチョイスして“Winter Live”に相応しい幕開けを飾るとともに、ミドルテンポのナンバーは彼女達の「可愛らしさ」が全面に溢れだすステージングを演出した。
 
 
特に印象的だったのは、「曲の世界観に流れる風(躍動感)」を表現するかのように振り付けに合わせて揺れる「Aラインワンピース」のスカート。
このような衣装の特性を活かした細かで綿密な演出がしっかりと彼女達の「可愛らしさ」を伝えるのだろうと私は感心してしまった。
 



縦に並ぶパフォーマンスも画として可愛らしかった。


リーダーのKANA


MIMORI


RUUNA

また、途中に挟まれたMCではラジオやTV出演の経験からか、彼女達のほのぼのとした、しかしながらテンポ良いトークが繰り広げられていた。
ここまでバラエティに富むライヴもアイドルのライヴでは珍しいのではないだろうか。
 
そのMCの中で「2014年はRemixに挑戦したり、海外公演を行ったりした年であったが、やったことのないアコースティックを行います」と発表すると会場は一転静聴モードに。
 
ギターとピアノのアンサンブルに彼女達の声のみが乗るアコースティックで、「ASIAN STONE」、「恋をしてるの きっと」の2曲を歌い上げた。




こうして、ミディアムテンポのナンバーからダンスチューン、アコースティックまでバラエティに富んだパフォーマンスは静かに終了していった。



ファンと会話するような一体感を生み出すダンスチューン

アコースティックが終わると5人はステージ袖へ捌ける。
と、同時にバックで彼女達を支えていたDJがクラブノリにアレンジされたナンバーをプレイし始める。
 
会場に入った時感じていた「アイドルライブにDJブース」という違和感。しかし、このDJによる繋ぎこそが“Winter Live Tour 2014”のFINALに相応しい一体感を演出する序章となった。
 
DJプレイにより煽られボルテージが上がったファン達。
そこに『circle of the world』の衣装にチェンジした5人が姿を現すとオープニング以上の声援が上がった。



そう。ここからが「Dorothy Little Happyのターン」だった。
「Keep on tryin’」から「Hey Boy Hey Girl」、「Set yourself free」とRemixされたダンスチューンが続く。
 
まるでクラブにいるかのような「厚みを持つ重低音」が心を揺さぶり、彼女達の可愛らしく時に凛々しいパフォーマンスを計算し尽くされた照明とLED演出が彩る。


メインヴォーカルのMARI


KOUMI

「HAPPY DAYS!」に進むと彼女達はファンとのコミュニケーションを楽しむように、ダンスに躍動感が出て、一層笑顔を彼らに向けるようになった。
 
そう、曲に合わせてファンとコミュニケーションを取るパフォーマンス。これこそが「Dorothy Little Happyのライヴ」だったのだ。



BiSのカヴァー曲「nerve」等を挟み、インディーズデビュー曲である「ジャンプ」をパフォーマンス。最後のジャンプをファンと共に楽しむと一連のダンスチューンが終了した。
 
そして、一呼吸置くように2014年を振り返るMCを挟むと、2014年の出来事を思い出したかのように彼女達は感情を昂ぶらせ、「それは小さな空だった」をその昂ぶった感情とファンへの感謝を伝えるかのごとく歌い上げ、本編は幕を閉じたのだった。
 
「聴けばカラダが踊りだす。見ればみんなが恋をする。」そのキャッチフレーズ通り、彼女達はファンを踊らせ自身の虜にさせるパフォーマンスを観客は体感したのだった。



アンコール。そして、サプライズ発表された彼女達のネクストステージ

彼女達がステージから捌けるとスグに1300名のファンから「アンコール」がかかる。その声は盛大で「本当に1300名だけの声なのか?」というレベルの声量で、ファンの熱が伝わってくるものだった。
 
颯爽と入ってくる彼女達はメジャーデビュー曲「デモサヨナラ」を熱唱。
最後のMCではKANAが「2014年にはやり残したことがない」と伝え、その想いを体現するかのごとく続くラスト曲は彼女達の名前にシンクロした「ストーリー」だった。
 
このアンコールは彼女達の2014年におけるファンへの感謝を大いに伝えるためのパフォーマンスだったと確信している。




そして、彼女達がファンに挨拶を告げた後にプロジェクターにてある発表がなされた。
 
それは4つ。
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1)3月下旬にベストアルバム(タイトル未定)がリリース
 
2)2015年3月15日を皮切りに『Dorothy Little Happy 5th Anniversary Year Live Tour 2015』開催
 
3)2015年に高校を卒業するKOUMI、MIMORI、RUUNAによる選抜メンバーの新ユニット「callme(コールミ)」が誕生。2月1日「@JAM the Field vol.7」に初出演、4月18日(土)TSUTAYA O-EASTにてワンマンライヴ決定
 
4)2015年3月4日「callme」1stシングル発売
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この発表にファンからかなりの声が出たのは想像に容易いだろう。
 
 
結成からの4年間。特に2014年での成長を川崎 CLUB CITTA’で出しきって、ファンを「魅せた」彼女達。
 
原石として2010年に結成した彼女達は4年間の挑戦とプレッシャー、成功と失敗、それらによる成長を通して磨かれ、その光をさらに自らを輝かせる宝石となった。
 
そして、2015年の今年。5年目のステージに立つ彼女達は心もパフォーマンスも「大人」となり輝き、さらにファンを「魅了」することだろう。
 
 
M01 インマイライフ・フォーマイライフ
M02 My Darling
M03 言わなくてよかった
M04 週末はロミオとジュリエット
M05 winter joy
M06 singing
M07 STARTING OVER
M08 Breaking through
M09 2 the sky
M10 GET YOU
M11 ASIAN STONE Acoustic
M12 恋をしてるの きっと Acoustic
M13 Keep on tryin' Remix
M14 Hey Boy Hey Girl Remix
M15 Set yourself free Remix
M16 HAPPY DAYS! Remix
M17 諦めないで
M18 恋は走り出した Remix
M19 nerve Remix
M20 シークレット
M21 ジャンプ
M22 それは小さな空だった
ENCORE
en1 デモサヨナラ
en2 ストーリー Remix
 
 
 写真撮影:重岡幾太郎、重岡美有
 
【Dorothy Little Happy 公式HP】
http://dorothylittlehappy.com/
 
【Dorothy Little Happy メンバー公式ブログ】
http://ameblo.jp/dorothylittlehappy/
 
 

 
雜賀 信之助(サイカ シンノスケ)
WRITTEN BY雜賀 信之助(サイカ シンノスケ)
プロデューサー。PRイベントや映像制作、キュレーションサイト『和食ラボ』等の運営・進行管理を担当。
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