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【花音】「ザ・性格悪い女」なので、しっかり嫌いになって(笑)【ACTORS STAND】

花音

【花音】「ザ・性格悪い女」なので、しっかり嫌いになって(笑)【ACTORS STAND】

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エイベックスに所属する俳優陣の集い場「ACTORS STAND」の第1弾作品として、4月17日~21日、赤坂レッドシアターで上演される『無垢ども』(大野大輔/脚本・演出)のキャスト連続インタビュー。2人目は生徒会長の「神宮寺紗英子」を演じる花音さんの登場です。激しい二面性を持つ神宮寺は、花音さん自身とはかけ離れていながらも、共感できる部分もあるそうで……。
 
 
「神宮寺紗英子」は「ザ・性格悪い女」。ストレス発散のつもりで演じます!
 
 

──今回の企画、「ACTORS STAND」への参加が決まった時はどう思いましたか?
 
花音 エイベックスの俳優陣みんなで舞台をやるというのはあまり聞いたことがなかったので、新鮮だなと思いましたし、皆さんとお芝居できることがすごく楽しみだなって思いました。あとは、マネージャーさんから自分とはかなりかけ離れた役だと何となく聞いていたので、自分としては大きな挑戦になるなと思って、覚悟を持って挑みたいと思っています。
 
──今回の作品、『無垢ども』のストーリーについてはどういう印象ですか?
 
花音 台本を読んで、純粋に「面白いな」って思いました。ただ、「これを1時間半に収めるのかー。どうやってやるんだろう?」とも思いましたし、個性豊かなキャラクターたちが出てきて、みんなかなり変わってるなあという印象もありました。ストーリー自体は混沌とした雰囲気だけど、みんなのキャラで楽しい感じに演じることはできるんじゃないかなと感じましたね。
 
──その中で花音さん演じる「神宮司紗英子」は、先ほど出たようにいろいろな面がある役ですよね。平美乃理さんが作ったキャラ紹介画像には「サイコパス」「裏金」「脅迫」と不穏な言葉しか出てこないんですが(笑)。
 
花音 そうですよね(笑)。ちゃんと極悪人というか、「ザ・性格悪い女」というか(笑)。自分が手に入れたいものはどんな手を使ってでも手に入れる子で、セリフも「あー、悪い女だなー」と思いますし、きっとみんなに嫌われるんじゃないかなーって思ってます(笑)。
 
──「もちろん」という前提でお聞きしますが(笑)、先ほども出たように、ご自分とはかけ離れてる?
 
花音 分かんないです(笑)。分かんないですけど、でもまあ、役として演じるのはすごく楽しみですね。
 
──その中でも共感できる部分はあったりしますか?
 

花音 神宮寺は表ではいいように振る舞って「自分さえよければ」という感じなんですけど、裏では、たぶん自己肯定感は低い子なんじゃないかなって思うんですよね。私も、けっこうネガティブになりやすいですし、考え込むタイプなので、そういう意味では共感できる部分もなくはないんじゃないかなって思います。
 
──今の段階では、どんな風に演じたいと思っていますか?
 
花音 演出の大野大輔さんから「参考にしてみて」って言われた映画があるんですよ。それを参考にして、あとは……(笑)。
 
──まあ、なかなかイメージも作りにくいとは思いますが。
 
花音 そうですね(笑)。今の段階では、自分的には「ストレス発散」みたいな感じでやればいいのかなって思ってます。一人で荒れるシーンとかもあって、そういうところもけっこう大変だとは思うんですけど、神宮寺には破壊衝動があるって聞いているんですね。思い悩んだ時に「ウワー!」ってなっちゃう気持ちは分かるので、そういうのとかを役に移せればと思ってます。
 
 
自分が演じる「神宮寺紗英子」をしっかり嫌いになってください!(笑)
 

 
──今回の共演者の方々で、これまでに面識がある方というと……。
 
花音 主演格の2人とはけっこう面識がありますね。平さんとはレッスンでけっこう一緒になることがあるし、あやみん……あ、福山絢水さん(笑)はプライベートでもごはんに行ったりするし、最近、一回共演もしました。高柳明音さんは、去年に一度だけ舞台に出させていただいた時に主演をされていたんですけど、私とは出演場面が被ることがなくて。その他の方々は、お会いしたことがほぼないんですよね。
 
──今、お話に出ましたが、昨年『幾度の群青に溺れ』という作品で初舞台だったんですよね。その経験は今回、どう生きそうですか?
 
花音 一番生きるのは、「舞台を経験した」という経験(笑)になると思いますね。役柄でいうと全然違うので、そこはあまり参考にならないんですけど、一回舞台に出たという経験はさせてもらいましたし、舞台と映像の違いとかもそこで学べました。動きとか声の出し方の違いとかも学べたので、そういうところは今回にも落とし込めるんじゃないかなと思います。
 
──その前回の舞台を踏まえて、今回はこうしたいとか、逆にこういうところに気をつけようと思っているところはありますか?
 
花音 前回学んだのは、舞台って映像よりもテンポ感が速いというところで、会話とかもけっこう速いなと思ったんですよ。そこは今回、役に立つんじゃないかなと思います。それから今回はセリフがすごくたくさんあるので、それをテンポよくしゃべるということも、前回からの学びを生かしてできるんじゃないかなあ……と。前回やった役はわりとおしとやかというか、ほんわかしてる感じで、今回はホントに真逆な感じなので、こういう挑戦的な役もワーッとできるように頑張りたいです。

──1月にはエイベックス所属タレントの「晴れ着お披露目会」に参加されていましたよね。あの時、今年の絵馬に「華」という字を書かれていました。この作品もそこの大きな部分になるかと思いますが、ここからはどうしていきたいですか?
 

花音 私はこれまで、普通の役をやることがあんまりなくて、「引きこもりの女の子」とか「炎上系インフルエンサー」とか、物語的には重要だけど、わりとヒール役みたいな役柄が多かったんですね。そういうものをこれからもたくさんできるように、芝居面でもちゃんと磨いていきたいなと思っています。
 
──今回の作品、お客さんにはどう楽しんでもらいたいですか?
 
花音 私の役柄的には、しっかり嫌いになってもらえたら、それが正解なんじゃないかなって思ってます(笑)。他のキャラクターもけっこう個性豊かなので、それも楽しんでいただきたいですし、弁論がテーマになっている作品なので、長いセリフを駆使して言葉と言葉のかけ合いで戦う感じなんですよ。わりとあっという間だと思うんですけど、それも飽きずに楽しんでいただけたらうれしいです。
 
──では頑張って嫌われてください(笑)。ありがとうございました!

 

撮影 沼田 学

 
ACTORS STAND Vol.1 『無垢ども』
 

日程:2024年4月17日(水)~21日(日)
場所:赤坂RED/THEATER
 
脚本・演出:大野大輔(AOI biotope)
 
出演
平美乃理
花音、福山絢水/中山優貴
松村優、桑畑亨成、佐藤颯人
瀬尾タクヤ(ゲスト出演)
高柳明音/砂川脩弥
 
制作:AOI Pro.
主催:エイベックス・マネジメント・エージェンシー株式会社

【ACTORS STAND WEBSITE】
https://actors-stand.com/

【ACTORS STAND X】
https://twitter.com/ACTORSSTAND

【花音 WEBSITE】
https://avex-management.jp/artists/model/SZMKN

【花音 Instagram】
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記事情報

高崎計三

ライター

高崎計三

1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。