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ちゅりと会話!?『高柳明音と一緒』って何?

高柳明音

ちゅりと会話!?『高柳明音と一緒』って何?

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“ちゅり”が、あの声で話しかけてくれる? ファンなら誰もが夢に見そうな願いを実現してくれるサービスが登場!さらにそうしたサービスがどんどん拡大!? 『高柳明音と一緒』と、そのベースとなっている「コエステーション」とはどんなものなのか? ご説明していきましょう!

『高柳明音と一緒』とはどんなサービス?

推しのアイドルが“あの声”で自分だけに話しかけてくれる……って、夢のような状況ですよね。SKE48の“ちゅり”こと高柳明音さんのファンの、そんな夢を叶えてくれるサービスが登場しました。それが『高柳明音と一緒』。これはGoogleアシスタント対応課金型サービスで、「おやすみ」「おはよう」と話しかけると、高柳さんが挨拶を返してくれるだけでなく、優しく語りかけてくれたりもするというもの。
 
さらに4日以上使っていると、彼女があなたに名前(ニックネーム)をつけてくれて、その名前で話しかけてくれたりと親密度もアップ。彼女がいつもそばにいてくれるように感じられて、毎日のモチベーションも格段にアップすること間違いなし? この春に予定されていたSKE48卒業も新型コロナウイルスの影響で延期になり、ライブでの彼女に接する機会もなくなって寂しい思いをしていたファンの皆さんには、間違いなくマストですよね!
 
高柳さんご自身にも試してみていただいたところ、こんな感想をいただきました。

 

「『高柳明音と一緒』早速自分でも体験してみました!始めて最初は話しかけても会話がすぐ終わってしまうのでもどかしさもありつつ、でも日々話しかけると親密度が上がり仲良くなれるみたいなので、自分と仲良くなれるように頑張ります!(笑)」
 
自分を相手にすぐ会話が終わってしまう彼女を想像するとちょっと面白くもありますが、だんだん仲良くなってきているのが実感できたら、日々の喜びもどんどん増えていきそうです。
 
このサービスはGoogleアシスタントを搭載するスマートフォンやGoogle Home、Google Home Miniなどの機器に「OK Google, 高柳明音と一緒につないで」と話しかけることで使用可能です。基本料金は無料で、初回起動から7日間は全サービスを無料で試すことができます(8日目以降に全サービスを利用するには、月額500円で別途登録が必要)。さあ、さっそくトライ!

40年以上の研究で培った技術を活用!

さて、この『高柳明音と一緒』、一体どういう仕組みになっているかというと、東芝が40年以上の研究で培った音声合成技術を利用したサービス「コエステーション」を活用しているのです。
「コエステーション」とは実在する人物がいくつかの指定の文章を読み上げた声を元にAIが自動でその特徴を学習し、声の分身である“コエ(声)”のデータを生成するプラットフォームです。「コエステーション」は、そのコエを使ってさまざまなサービスを展開しています。
 
「コエステーション」の一番のポイントは、「ユーザーの好きなタレントのコエを気軽にサービスに反映する」ことができるということです。例えば、「DJ KOOが道案内をするカーナビ」を開発するとしましょう。これを実際にDJ KOOさんが録音した音声で行うとすると、あらゆるフレーズや名称などを録っておかなければなりません。また、カーナビがバージョンアップするたびに追加録音の必要も出てくるでしょう。それは、かなり大変ですよね。でも「コエステーション」を利用すれば、そんな必要はなくなります。
 
自分の「コエ」を生成することができるスマホアプリ「コエステーション」も展開しています。

ユーザー登録をして、表示される文章をマイクに向かって読み上げていくことで、自分の「コエ」を作ることができます。この「コエ」にはレベルがあり、たくさんの文章を読むほどレベルを上げ、自然な声に近づけられるのです。こうして作った「コエ」に、自分で入力した文章を読み上げさせることも可能です。

読み上げ音声をSNSでシェアすることもできるので、たまには自分の「コエ」の音声付き投稿をしてみるのも面白いかもしれません。さらにコエシェア機能を使って家族や友達と「コエ」のやりとりができたりもするので、家族や仲間内でワイワイ楽しめます。

コエのサービスはどんどん拡大!

「コエ」を使ったサービスの応用範囲は、エンターテインメントに限ったものではありません。例えば教育分野ではママの「コエ」による絵本の読み聞かせ、介護の分野では孫の「コエ」を使って自動で安否確認ができるサービスなども考えられます。また、オリィ研究所が開発・提供している視線入力システム「Orihime eye」との連携により、視線で入力したテキストをコエステーションに登録した「コエ」で再生することも可能なので、あらかじめコエステーションに「コエ」を保存しておけば、難病などで声を失ってからも自分の「コエ」で話しつづけることが可能です。とりあえず自分の「コエ」を作っておくと、将来何かと役に立つこともあるかもしれません。

現在、「コエステーション」のプラットフォームには有名人などの公式「コエ」が30人分以上登録されています。

これは録音スタジオで収録したその人の声を元に生成されたデータで、聞いてみるとすぐに「あの人!」と分かるリアルなもの。オフィシャルサイトにはDJ KOOさんや高柳明音さんの音声サンプル(https://coestation.jp/sample/)があるので、聞いてみてください。

音声合成を活用した「コエ」のプラットフォームは、今までありそうでなかったもの。このサービスを応用して「コエ」を生かしたコミュニケーションは、どんどん広がっていきそうです。利用可能な「コエ」はこれからもどんどん増えていく予定です。今後、自分の推しでもいろいろなサービスが展開されるかも?これからの展開が楽しみですね。

 
コエステーションが開拓する「エンタメ×声」の可能性
エイベックス×東芝が推進するオープンイノベーション
https://avex.com/jp/ja/contents/entertainment-x-voice-coestation/
 
【高柳明音と一緒】
利用料金:基本料金無料
※初回起動から7日間は無料で全サービスをお試しいただけます。
※初回起動から8日目以降、全サービスをご利用いただく場合は、月額500円(税抜)がかかります。月額課金登録には、Android TM端末が必要です。
https://coestation.jp/consumer/takayanagiakanetoissyo/

 
【コエステ株式会社】
https://coestation.jp/
 

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記事情報

高崎計三

ライター

高崎計三

1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。