このイケメンは誰?
新人の俳優さん?エイベックスから、今度デビューする人?
と思った人も多いのでは?
なんと!このイケメンは、7/18~30にトルコのサムスンで開催される『デフリンピック』で金メダルが期待されてる水泳選手なのです!
『デフリンピック』って?と思われますよね。
『デフリンピック』とは、4年に一度開催される“Deaf=ろう者”のもっとも大きな国際スポーツ大会のこと。基本的なルールは健常者と同じですが、競技会場に入ったら練習中や競技中に関係なく、補聴器を装用することが禁止。ろう者の独創性を追求するために、オリンピック・パラリンピックとは別に大会が開催されているんです。
そこに日本代表選手として出場するのが、『デフ水泳』50m背泳ぎの世界記録をもつ“金持義和選手”。逆三角形の見事な肉体美とシャイな笑顔が魅力的なイケメンスイマーに、『デフリンピック』にかける想いやトレーニングのこと、好きな女性のタイプまでいろいろインタビューしてきましたよ♪
見事な肉体美はウエイトトレーニングの賜物
本格的なスタジオでの撮影は、今回が初体験だったという“金持選手”。「恥ずかしがり屋なので」と少し照れながらも、カメラマンの要求に応えながらポージング。
目ヂカラのある笑顔と、逆三角形のしなやかな肉体美を惜しみなく披露してくれましたよ~。なんだかもう神々しい!
「取材でよく“笑顔で”っていわれているので、今日は練習してきました(笑)。
でも肉体美かどうか……身体はまだまだですね。子どもの頃はガリガリで、高校の頃まではまったく筋肉がなかったんです。大学生になってから、ウエイトトレーニングを始めたら筋肉がついてきました。ベンチプレスで80kg持ち上げたり、60kg×10回を何セットもやったり。水泳選手の中にはウエイトトレーニングをやらない人もいますが、やるようになってから水を捉える感覚が違ってきましたね」
“金持選手”は現在、大阪体育大学大学院2年という学生アスリート。
『デフリンピック』が近い今は競技が中心の毎日を送っているそうです。トレーニングは基本的に月曜から金曜で、プールで泳ぐのは7:00~9:00までの2時間ほど。午後は高校生もプールを使うため、あまり多くの距離を泳げないのでドライトレーニング、いわゆる陸上のトレーニングが中心なのだそう。
「ベンチプレスなど器械を使ったウエイトトレーニングだけでなく、腹筋や背筋、腕立て伏せなど自重を使った体幹トレーニングもしています。長いときは17:00~20:00くらいまでやっています。けっこう追い込んでいますよ」
撮影中、女性スタッフのため息を誘った逆三角形の見事な肉体美は、水の中だけでなく陸上でも作られていたんですね。また、身体作りといえば食事にも気を配っているはず。食事はどうしているのかも聞いてみました。
「3食プラス間食を摂ることで、筋肉や身体作りに必要な栄養を摂るようにしていますね。間食は軽くご飯を食べることもあるし、バナナやスポーツ用ゼリーを食べたり。自炊もしていて、Cookpadを見ながら煮魚とかハンバーグも作ったりしていますよ」
自分の歩んできた道が、子どもたちの希望になる
『デフリンピック』の出場は2013年に次いで、今回で2回目となる金持選手。前回は50m背泳ぎで世界ろう新記録で優勝して金メダル、100m背泳ぎ、200m背泳ぎで銀メダルを2つという見事な成績を残しています。
「前回、記録を出してメダルも取ったことで、今回は周囲の期待が膨らんでいますから(笑)。正直、前回よりもプレッシャーを感じますね」
これは、世界一となったトップアスリートが背負う宿命のようなもの。これから試合に向けて、リラックスする時間を上手に作ることが大切だといえそうですが……。
「試合に向けてのリラックス方法は、何も考えずに過ごすことが一番ですね。僕の場合ほとんどの時間、漫画を読んでいます。『NARUTO』とか『ワンピース』とか『トリコ』とか。漫画を読んでいると、その世界に入り込めるので、試合のことはいい意味で忘れられるんですよね。
気分転換には、景色のいい場所を眺めるのが好きです。今回の開催地はトルコなんですけれど、歴史のある道や日本では見たことがないような建造物がたくさんあると思うので、景色も楽しみたいです。試合には漫画を持って行けないので(笑)。試合のときは、会場の中をぐるっと一回り眺めると、心が落ち着きますね」
©Shugo Takemi
カッコイイ“金持選手”にキュンとときめいてしまった女子のために、次は好きな女優さんは誰か聞いてみましたよ。
すると照れながら「広末涼子さん!」という答えが返ってきました。好きな女性のタイプは一緒にいて楽しい、明るい感じの性格に惹かれるとか。
「デートするならドライブデートですね。地元の佐賀県には、海や山もあっていい景色の所が多いんです」
最後に、まだまだ日本での知名度が低い『デフリンピック』や『デフ水泳』について、どんなアピールをしていきたいかを尋ねてみました。
「自分と同じように、障害をもっている子どもたちにスポーツの楽しさを知ってもらいたいです。大きな大会に出て、良い結果が出れば楽しくなる。僕自身もそうでしたが、普通の人とのコミュニケーションが大変なので、その結果、人と関わることを避けてしまう人が多いんです。
けれども、水泳があったから僕は友人関係も広がりました。スポーツを楽しむことで価値観が変わってくると思うので、僕のそういう姿を多くの人に見てもらいたいって思います」
生後8カ月でプールに入り、物心ついたときから泳ぎ続けている23歳のイケメンスイマー“金持義和選手”。周囲からは30歳まで現役続行をとハッパをかけられているとか。トルコで行われる『デフリンピック』はもとより、今後さまざまな場面での活躍を期待したいですね。
エイベックスでは、世界で活躍する障がい者アスリートたちを積極的に雇用、支援を行っており、2013年には「エイベックス・チャレンジド・アスリート」としてチームを発足しました。
大会の様子は、エイベックス・チャレンジド・アスリートのWEBサイトで随時更新されるそうなので、日本代表の活躍をお見逃しなく!
【エイベックス・チャレンジド・アスリート Website】
http://avex-athlete.jp/
【エイベックス・チャレンジド・アスリート Twitter】
https://twitter.com/avex_athletes
【エイベックス・チャレンジド・アスリート facebook】
http://www.facebook.com/avex.official
【金持義和 Official Blog】
http://ameblo.jp/kanaji-yoshikazu/
【金持義和 Facebook】
https://www.facebook.com/kanaji.avex/
【第23回夏季デフリンピック競技大会サムスン2017 日本選手団】
https://www.jfd.or.jp/sc/samsun2017/
ライター
小谷祐子(コタニユウコ)
浦和レッズとマラソンと韓流アーティストをこよなく愛するライター。ラジオも大好き。台本もたまに書きます。埼スタランのお供はradikoから流れるミュージック♪