皆さんはエイベックスから生まれたヒット商品と聞いて、一体どんなものをイメージしますか？
 
数々のヒット曲、ブレイクしたアーティストを世に送り出しているエイベックスですが、
商品といわれるといまいちピンとこないのでは？
 
う～ん…、と頭を回転させて思いつくものといえば、過去、当コラムでも紹介したコチラ。

「正月太り」速攻解消！？楽しくて長続きすると噂の『TRF EZ DO ダンササイズ』を体験してみた。

TRFのヒット曲に合わせて運動が出来るエクササイズDVD『TRF EZ DO ダンササイズ』。
エイベックスの音楽をエクササイズ、ダイエットブームという時代のニーズにマッチさせた結果、売り上げはシリーズ累計100万枚を突破。記録的ヒット商品になりました。
 
 
そんななか、
この『TRF EZ DO ダンササイズ』に匹敵する、記録的ヒットの可能性を秘めた“ある商品”を、
我々編集部は見つけてしまったのです。

価格は¥12,960(税込) となかなかいいお値段です。

しかし、テレビショッピングで紹介されるやいなや、なんと、わずか25分で完売！

そのあまりの売れっぷりに、聞けばエイベックス社内もザワついているとかいないとか…
気になるその商品がコチラ。

「コチラって、いったいドチラだ？」と思った皆さん。
ワンちゃんの視線の先にある木目調の立方体にご注目！

これぞ、今、売れに売れている商品、その名も「Random CUBE（ランダムキューブ）」。

「この箱!？」、そう思った人、正直に手を挙げてください。

そんな皆さんも、このコラムを読むと180度変わるはず。
読み終わった頃にはきっと、いま挙げたその手で、ランダムキューブをポチっていることでしょう！

ランダムキューブの機能と魅力を徹底解剖

そもそもランダムキューブとは一辺85mmの正六面体。

キューブにプリインストールされたアーティストの楽曲を、ワンタッチ再生できる音楽プレーヤーであり、収録曲の中からランダムに目覚まし音楽を選んでくれる優れもの。

そう、その正体は音楽プレーヤーと目覚まし時計が一体化した“音楽目覚まし時計”!

なんて太字で堂々と言ってみましたが、音楽目覚まし時計って、あんまりすごそうじゃないような…（汗）。

しかし、テレビショッピングでは25分で完売…いったいなぜ？

その秘密は、『音楽が再生できる目覚まし時計』というシンプル イズ ベストな機能。これにつきるのです。

音楽目覚まし時計だからといって、別に目覚まし時計として使わなくてもOK。内臓アンプとスピーカーで音楽コンテンツを再生できる、ソフトとハードが一体化した“新しい音楽デバイス”として活用できるので、中に入れる音楽によって、アーティスト別やジャンルごとに、新しいランダムキューブが生まれるというわけなのです。

そして、その機能を活かし、シリーズの第1弾として発売されたのがコチラ。

Mozart（モーツァルト）の曲が収録された、その名も「Wake up! MOZART（ウェイクアップ!モーツァルト）」。
 
収録曲数はな、な、なんと100曲！時間にして10時間41分！
 
“Mozart（モーツァルト）”がその生涯で書き残した約600曲のうちの100曲が、
CDだと何枚組になっちゃうんだよ!というほど大量のモーツァルトが、
この小さなキューブにギュギュっと詰まっているんです。
 
しかも！
健康に良いとされる3500ヘルツ以上の周波数が豊富で音楽療法にも使われている”Mozart（モーツァルト）”の曲の中からとくに、「快適に目覚められる100曲」を専門家が厳選。
誰もが知っているあの曲から、知っていると自慢できる通好みな歌劇まで、音質にこだわって、電子音ではなくオーケストラが演奏した原曲で収録しています。
 
さらに！
大きな特徴として挙げられるのが、驚くほど簡略化された操作方法。
音楽プレーヤーランダムキューブにリモコンはありません。

その方法はランダムキューブ本体を90度回転させるだけ！
モーションセンサースイッチが反応し、この簡単な動作で『時計』『アラーム』『音楽プレーヤー』『マイカウントダウン』の機能を切り替えることができるのです。

選曲や音量調節などは背面の十字ボタンでこれまたシンプル！
 
そして！
コンパクトなサイズで持ち運びが簡単。
邪魔にならない大きさ・デザインなので、どんなシチュエーションにもマッチ。
そう、ランダムキューブさえあれば、いつもの食卓やあなたの書斎が優雅でクラシックな空間に早変わりするのです！

もっとくわしく知りたい方は、プロの話術がキラリと光る、とってもわかりやすくて思わず欲しくなってしまうQVCさんの動画をご覧ください！
【⇒　http://qvc.jp/bangumi/itemList.do?src=1604100100】

ランダムキューブの生みの親が開発秘話とこれからを語る

では、ランダムキューブはどのような経緯で生まれたのか？
開発したご本人、エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ株式会社、塚田さんを直撃。インタビューは意外すぎる一言から幕を開ける…
 
―まずはランダムキューブを作ろうと思った経緯を教えてください。
 
塚田）　そもそも作ろうと思ったきっかけは、うちのカミさんの目覚まし時計が発端なんです。
 
―というのは？
 
塚田）ジリジリ、ジリジリ、うるさくって。「いい加減変えろよ～」とか言ってたんです。それで、新しい目覚まし時計が欲しいなと思って（笑）。
 
―え！そんな日常の一コマがきっかけだったんですか（驚）！
 
塚田）ええ（笑）。本格的に動き出したのは去年の夏くらいですね。
 
―ランダムキューブ自体はどこか他社から売り込みがあったものなんですか?
 
塚田）いいえ。ゼロから発想して、実現できそうな会社を探して制作しました。
 
―え！ゼロからなんですか!?
 
塚田）だからランダムキューブの特許は僕が持っているんですよ。
 
―え！え！特許まで！
 
塚田）エイベックスの社員で特許を持ってる人って、少ないんじゃないかな。
 
―初めてかもしれませんよ！
 
塚田）もともと85mmのキューブというのは頭にあって。そこに、自分の好きなミュージシャンの曲が100曲入っていて、毎朝、違う曲で目を覚ますことが出来る目覚ましが作れないかなと思ったんですよ。
 
―好きなミュージシャンの曲というところがエイベックスの方、ならではの着眼点ですね。
 
塚田）はい。僕が所属する企画開発部制作・企画課はエイベックスグループが管理している原盤をコンピレーションアルバムなど、様々なかたちに変えて、新たな商品として世に送り出す、その方法を考えるところなんです。そんな仕事をするなかで、原盤を活用する新たな媒体のひとつとして、ランダムキューブが活かせると思ったんですね。
 
―たしかに。
塚田）既存の音楽プレーヤーと大きく異なる点は、“目覚まし時計”という雑貨のなかに、音楽を落とし込んだところだと思うんです。
 
―というのは？
 
例えば、ファンはすでにアルバムを持っていて、アーティストの知らない曲はない。だけど、毎朝、ランダムに選曲される、思いもよらない曲が目覚ましとしてかかることで、驚きや新しい発見をすることができる。今は聞いていない曲が朝、ポッと飛び込んでくると物凄く新鮮に聞こえたりする。つまり、古い曲が新しく聞こえる、そういう効果があると思うんですよ。

 
―ランダムキューブを開発するにあたって周囲の反応は？
 
塚田）僕は『絶対売れる!』と自信を持っていたんですが、周りはそうじゃなくて。「それ、売れるの？」って、けっこう冷ややかな反応だったんです。おそらく、自分以外の全員が「売れない」って思ってたでしょうね。
 
―そんな逆風のなかで誕生した「Wake up! MOZART(ウェイクアップ!モーツァルト)」がテレビショッピングに初めて登場するわけですが、その時はどんな心境だったのですか？
 
塚田）ドキドキしました。商品としてとても自信があったんですけど、テレビショッピングの客層に合うかどうか…、正直、わからなくて。
 
―しかし、そんな心配をよそに、なんと開始25分で完売！
 
塚田）あの瞬間は嬉しかったですね。
 
―周囲の反応も変わりましたか？
 
塚田）勝てば官軍とはよく言ったもので（笑）。やっと認めてもらえましたね。たとえ反対されても、自分が良いと思ったものをつくる。“無謀”じゃないと売れるものはつくれないですよ。
 
―新たなデバイスとして順調な滑り出しをみせるランダムキューブですが、今後はどんな展開を考えられていますか？
 
塚田）クラシックでは、“Mozart（モーツァルト）”に続く第2弾を発表する予定です。今度は“Vivaldi（ビバルディ）“や“Mendelssohn（メンデルスゾーン）“といった43人の作曲家の111曲を収録します。

―テレビショッピング以外では？
 
塚田）クラシックものは、LOFTや家電量販店でも発売になります。また、エイベックスのアーティストの楽曲をギュッと詰め込んだものをファンクラブ限定で発売したり、新譜リリースに合わせてＣＤ、ＤＶＤのもう一形態の商品企画として発売したりする予定です。
 
―ちなみに、塚田さんがランダムキューブの次に手掛けている商品って何ですか？
 
塚田）水素水です！
 
―水素水！？

塚田）これも16万本売れているヒット商品なんですよ。詳しくはホームページをご覧ください。
（https://abms.jp/shopping/lp.php?p=hp）
 
 
…と、エイベックスとは想像もつかない商品で終わった今回のコラム。塚田さんからとても良いお言葉をいただきました。『無謀じゃないと売れるものはつくれない』、この言葉を肝に銘じて、当コラム編集部も邁進していきます!
 
さぁ、みなさんも、モーツァルトで快適な朝を迎えて、美味しい水素水を飲みませんか？
 

【Random CUBE（ランダムキューブ）公式サイト】
http://avex.jp/random-cube/