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鈴木亜美&後藤真希

鈴木亜美&後藤真希 25th Anniversary Talk Show レポート!

2024.05.04
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ゴールデンウィーク初日の4月29日、竹芝ニューポートホールにて「鈴木亜美&後藤真希 25th Anniversary Talk Show ~鈴木と後藤のふたり旅 Final~」が開催された。これは鈴木亜美と後藤真希のデビュー25周年を記念して開催された全国5箇所10公演に及ぶトークショーツアーの最終日で、会場には開場前から長蛇の列ができ、ファンの期待度の高さをうかがわせた。このトークショーの模様をレポート!


初めてのお客さんはビックリ? 「違うキャラが出てきたでしょ?」
 
 

開演までホール内では鈴木と後藤の曲が交互に流れ、定刻になると鈴木と後藤が順番に登場。司会進行を務めるのは天の声こと、彼女たちのチーフマネージャーだ。
 
まずは先週行われた仙台公演の話からはじまる。この日は公演後に比較的時間があったため、インスタライブをやったあと、新幹線の時間までふたりは居酒屋に行くことになったという。そう聞くと、普通の人なら2時間ぐらい余裕があったのかと思うだろうが、実際はなんと30分。鈴木は10分でも時間があれば迷わず居酒屋へ行くらしい。しかし、後藤がお店に到着したのはお会計7分前。彼女はテーブルに並んでいたお通しともろきゅうを食べ、コーラを飲んだだけ終了。しかも、店から仙台駅のホームまでの距離感がわからず、思っていたよりも遠いことがわかり、スタッフも含めて全員で猛ダッシュ。ホームに着いたときには膝に手をついてぜーぜーするほど疲れたという。とんでもない話だが、ふたりともケラケラと楽しそうに振り返っていた。
 
このあと、その居酒屋で撮った写真がスクリーンに映し出されたのだが、鈴木が手にしていたのはなんとビールの大ジョッキ。ファンにはお馴染みなのだろうが(実際、そこには大して触れなかった)、「え、あみーごはそんなに飲むの……?」と驚いた人も多かったはず。ビールの話よりも盛り上がったのは鈴木が食べた「いぶりがっこ」の話。後藤が「お寺の匂いがするヤツ」と表現し、鈴木がすかさず「お寺の匂いはしない!」とツッコむ。いいコンビだ。このオープニングトークだけでも十分に伝わるのだが、ふたりとも実にサバサバしている。小さいことは気にしないというか、実に自然体。これが場をすごくいい雰囲気にしていた。かなり居心地がいい。
 
ひとしきりトークが続いたあと、どんなお客さんが来ているのか挙手で確認することに。ツアー全通の観客も数人いたが、意外と今回が初のツアー参加という人も多く、ふたりのことを生で見るのはこれが初めてという人も10人ぐらいいた。「(イメージと)違うキャラが出てきたでしょ?」と鈴木は笑った。
 
実は、開演直前にふたりにショートインタビューを行ったのだが、鈴木はかなりのせっかちで、母になってからその性格に拍車がかかっているという。今回のツアーでも公演が終わるとすぐに「プシュッと」やるらしい。鈴木が後藤から学ぶことは多いそうで、鈴木が会場入りするのは後藤よりも1時間半も遅く、その分メイクがかなり早い。後藤が言うには「どんなメイクをしたらそんなに早く終わるのかわからなくて。多分、私がファンデーションを塗る時間で亜美ちゃんは衣装まで着終わってる」とのこと。なので、最近鈴木は後藤を見習って、ネイルをちゃんとするようになったり、美容についてもっと意識するようになったそうだ。
 
 
観客参加型のゲーム企画で大盛り上がり!
 
 

さて、トークショーはここからが本番。「トークショー」というからにはふたりがひたすらしゃべり続けるのかと思いきや、そうではなかった。彼女たちのショーは完全なる観客参加型だったのだ。
 
最初に行われた企画コーナーは「ジェスチャーものまねゲーム」。スクリーンに出るお題を客席にいる観客がみんなでジェスチャーによってふたりに伝え、それをヒントに正解を答えるというもの。制限時間は2分。観客のジェスチャースキルが問われるゲームだ。じゃんけんの結果、先攻は鈴木。彼女に与えられたお題は以下の通り。ウマ、カンガルー、人魚(答えが分からずパス)、キティちゃん、メリーゴーランド、花火、警察官、医者(時間オーバーで答えられず)。後攻の後藤へ与えられたお題は、ヒツジ(パス)、キツツキ、ドラゴン(パス)、くまのプーさん(時間オーバーで答えられず)。後藤はまったく答えられず、「もっと答えたかったー!」と絶叫。結果、50対10で鈴木の勝ちということで、抽選で選ばれた観客4名が鈴木と一緒にステージ上でチェキ撮影を行った。ゲームに参加したご褒美といったところだ。
 
続いての企画コーナーは「お絵描きしりとりゲーム」。抽選で選ばれた観客8名が亜美チームと真希チームとに分かれ、お絵描きでしりとりをするというもの。「ジェスチャーものまねゲーム」以上に観客にかかる責任が重い。てっきり、このコーナーは鈴木と後藤が中心となってがんばるものかと思っていたが、がんばるのは主に観客なのである。これはなかなかすごい。
 
さて、このお絵描きしりとり、仙台では1番手の観客が「みかん」を描いてしまって、いきなり失敗ということがあったそうで、そうならないように念を押してのスタートとなったが、お題の「ふ」に対して亜美チーム1番手の観客が描いたのはまさかの「布団」。仙台と同じパターンで亜美チームは失敗。最初に「フタ」を描いた後藤チームの勝利となった。
 
これで通算成績は1勝1敗の五分となったが、じゃんけんの結果、今回のゲーム企画は後藤の勝ち。勝利チームはふたりと記念撮影というご褒美付き。一方、敗者の鈴木は、罰ゲームとして後藤が指定した面白変装をして記念撮影。小さいサングラスをかけ、頭に天使の輪をハメて、かわいいポーズで撮影をするのだった。
 
ゲーム中、ふたりはそれぞれのチームのメンバーと気さくに話をしていて、その飾らなさは感心するほどだった。しかも、いかにもファンサービスといったものではなく、繰り返しにはなるが、本当に自然体なのだ。これはますますファンになってしまう。
 
続くプレゼント抽選会でも、ステージに上がってきた当選者にふたりが言葉をかけてプレゼントを手渡すのだが、特典会衣装が当たった観客にはふたりが自らTシャツを当選者に着させるという流れに。
 
 
お待ちかねのライブコーナーでは、“あの曲”を生で!?
 
 
このあとは30分以上に及ぶライブコーナーだ。事前インタビューでは、ツアーが進むにつれて両者のファンの応援がどんどんひとつになっていき、そんな様子を見てツアーをする意味というものを久しぶりに感じたと鈴木が話していたが、まさにその通りのライブとなった。

 

最初に歌ったのは鈴木。これまでのほのぼのとした空気がガラッと変わり、デビュー曲「Love the island」、エイベックス移籍後初のシングル「Delightful」と徐々に場内の熱を高めていき、自身最大のヒット曲「BE TOGETHER」で頂点に。



歌の合間では「あみちゃーん!」とコールが入り、鈴木も「もっともっと声出していきましょうかー!」と煽っていくのだった。


 
続いては後藤のターン。ソロデビュー曲「愛のバカやろう」ではリリース当時よりも色気のあるボーカルと指先の動きまで美しい振りで魅了し、「宝石」を挟んでのモーニング娘。「LOVEマシーン」では全パートソロ歌唱というレアパフォーマンスを見せてくれた。この曲での「ごっちん」コールには胸が熱くなった。


 
ライブはこれだけでは終わらなかった。なんと、再び鈴木を迎え、プッチモニ「BABY! 恋にKNOCK OUT!」を歌ったのだ。ふたりによる同曲のパフォーマンスは後藤のYouTubeチャンネル「ゴマキのギルド」でも公開されているが、まさか生で観ることができるとは。パフォーマンス後、鈴木は軽く息を切らしながら「私たち、激しい曲が多いね」「90年代っていいよね」と微笑んだ。インタビューで話していたが、いろんな場所で歌を披露する機会があるが、やはりファンの前で歌うときはふたりとも「リリース当時のことを振り返ってもらえたら」という気持ちで歌っているそうだ。
 


このあと、10秒間の記念撮影タイムを挟み、最後の挨拶へ。「いつものライブとはまた違って、一人ひとりの顔をしっかり見られるのが幸せ」と話した後藤は、9月に東京と大阪で行われる「GOTO MAKI LIVE TOUR 2024」の開催を発表。鈴木は、「こういったコミュニケーションが取れるイベントはやったことがなかったので、真希ちゃんに助けられて楽しめました。真希ちゃんのファンの顔も覚えました(笑)」と話し、「こんなに楽しいと思わなかった」と満足気。さらに、「最高の25周年を迎えることができました」と話していた鈴木の隣で、突然後藤が感極まって涙を流しはじめた。これには鈴木も驚いて、「何で泣くんだよー!」ともらい泣き。最初から最後まで素晴らしい雰囲気の中、トークショーは幕を閉じたのだった。
 
90分という時間にあらゆる要素が詰め込まれ、相当満足度の高い内容だったと思う。後藤は「また機会があれば来てくれたら嬉しいです」と最後に話していたが、これは彼女たちのファンはもちろん、ふたりのことを一度でも好きになったことのある人や最近ふたりのことが気になっている人にも全力でオススメしたいショーだ。
 
実は、インタビューの最後にふたりは今後の夢を話していた。それはフェス開催。彼女たちが呼びたいアーティストに声をかけて、最終的にはa-nationみたいなことをやりたいそうだ。ふたりが生み出す緩いグルーヴがいつか大きな輪っかになる日を楽しみに待ちたい。
 


【後藤真希 MANAGEMENT SITE】
https://avex-management.jp/artists/talent/GOMAK

【後藤真希 YouTubeチャンネル“ゴマキのギルド”】
https://youtube.com/channel/UCpZwrtcPizMdC4rlbGDZOKg

【後藤真希 YouTubeチャンネル“ゴマキとオウキ☆”】
https://youtube.com/channel/UC7a-9oGxX5pF-DvRaiY88qg

【後藤真希 Instagram】
https://www.instagram.com/goto_maki923/

【後藤真希 X】
https://twitter.com/gotomaki923



【鈴木亜美 OFFICIAL SITE】
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【鈴木亜美 YouTube「鈴木亜美のあみーゴTV」】
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【鈴木亜美 Instagram】
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【鈴木亜美 オフィシャルブログ】
https://ameblo.jp/suzukiami-avex/

 
阿刀“DA”大志
WRITTEN BY阿刀“DA”大志
1975年東京都生まれ。学生時代、アメリカ留学中にHi-STANDARDのメンバーと出会ったことが縁で1999年にPIZZA OF DEATH RECORDSに入社。現在は、フリーランスとしてBRAHMAN/OAU/the LOW-ATUSのPRや音楽ライターなど雑多に活動中。

Twitter:@DA_chang
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