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【スパガ】阿部夢梨ラストシングル 最後だからこそ、ちゃんと笑顔でやり終えたい

2023.12.20
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音楽
インタビュー
グループとして30枚目のシングル「Heart Diamond」をリリースしたSUPER☆GiRLS。この曲は12月29日、品川インターシティホールでのワンマンライブで卒業する阿部夢梨さんのラストシングルでもあります。リーダーを務めていた阿部さんの卒業とワンマンライブを控えたメンバーから阿部さん、門林有羽さん、竹内ななみさん、柏綾菜さん、羽渕花恋さんの5人に、楽曲のこと、阿部さんとの思い出、そしてライブのことなど、いろいろ伺いました!
 

阿部夢梨ラストにふさわしいキラキラ王道アイドルソング「Heart Diamond」!



──今回の「Heart Diamond」はグループとして30枚目のシングルになるわけですが……30枚目ってすごいですよね。阿部さんにとってラストシングルになるわけですが、Litzさん作詞のこの歌詞は、例えば阿部さんの方から「こんな内容にしてほしい」といったお話を事前にされたりしたんですか?
 
阿部夢梨 そうではないんです。スタッフさんのご厚意というか、とにかく卒業ソングということは最初から分かった上での制作だったので、スタッフさんは私とも、すごい付き合いが長いですし、「こういう内容で」というオーダーを出してくださったんだと思います。
 
──ではスタッフの皆さんもLitzさんも汲み取ってくれてこういう歌詞になったと。
 
阿部 そうですね。ファンの皆さんへの感謝の気持ちを歌詞にしてくださって。そして裏テーマでもあるんですけれども、「ナツカレ★バケーション」「片想いのシンデレラ」「WELCOME☆夏空ピース!!!!!」という三部作は、恋愛ソング・ストーリー的な感じで、一応話が続いていたんですよ。それで私が卒業するということで、「この恋愛ストーリーも完結させたいね」ということで、遠距離恋愛ソングとも取れるような歌詞にしていただいています。
 
──ああ、なるほど。では最初に接した時、阿部さんはどういう印象を持ちましたか?
 
阿部 さすがLitzさんだなと思いましたね。本当に長年作詞してくださっている方ですし、ファンの方に対して思っていることを、とても素敵な言葉に変えて伝えてくださっているので、さすがというか、本当にこの曲で卒業できることに感謝の気持ちでいっぱいです。
 
──作曲の渡辺徹さんももう何曲も関わられていて、ご本人も得意としている「キラキラ王道アイドルソング」ですよね。
 
阿部 そうですね、本当に渡辺さんの曲が今回もマッチしたと思います。
 


──では他のメンバーの皆さんは、阿部さんのラストということが分かった上でこの曲に接して、どういう印象でしたか?
 
羽渕花恋 私は夢梨さんと活動できる時間がもう限られているので、夢梨さんと過ごせる1日1日を大切にしていきたいと思っているんです。この曲はやっぱり夢梨さんの卒業ソングでもあるので、これからも誰かが卒業する時に、この歌を歌い続けられたらいいなという思いはあります。

柏 綾菜 私は初めて聞いた時、イントロから「あ、好きだな」と思ったんですけど、この歌詞一つひとつ(一つ一つ?ひとつひとつ?)が、歌ってる時も今の状態にマッチしていて、とにかくエモいなって。いろんな世代に刺さる曲だと思うので、いろんな方に知ってもらいたいなと思ってます。

竹内ななみ 初めて聞いた時から、スパガにぴったりな楽曲、夢梨さん卒業シングルにふさわしい楽曲だなというのをすごく強く思いました。私は特にこの曲の歌詞がすごく好きで、この歌詞を通して今のスパガで伝えたい想いだったりとかファンの方に汲み取っていただきたいものが詰まってる楽曲だと思うので、ぜひ歌詞にも注目して聞いていただきたいですね。
 
門林有羽 初めて聞いた時は、本当にもう超・王道といいますか……スパガは平成から続いてるので、今まで平成っぽい王道の曲はあったんですけど、この曲を聴いたときにすごく令和っぽい王道が来たなという感じがしました。すごくキラキラしていて、もともと夢梨さんはスパガの王道アイドルらしさをすごく体現してくださってる方でもあったので、それがめちゃくちゃ合ってるなと思いました。そして、リリイベで披露した時に2回目とかでコールとかもできてて、この曲はこれからたくさんの人にもっともっと愛されていって、ライブでみんなと一緒に一体感を持って楽しめる楽曲になっていきそうだなというワクワク感とか、期待感が今もありますね。
 
──この曲は10月からリリイベでも披露されてるんでしたよね。その反響は?

阿部 「最後にこんな素敵な曲もらえてよかったね」って、ファンの人も喜んでくださってました。さっきもゆうちゃんが言っていましたが、最初の頃から何となくコールができてたので、これからもっともっとたくさんの方に愛される曲になるんだろうなっていう確信が持てました。
 
──先ほどからお聞きしていると、スタッフの方、Litzさん、渡辺さん、そしてファンの方たちも含めて、チームワークが良すぎないですか。
 
阿部 そうだと思います。そうやって思ってくださってる方がいるっていうことは、本当にその通りなんだと思いますね。
 
──レコーディングも終わってくると、今まで普通にやっていたことの一つひとつについて「最後なんだな」って思ったりすると思うんですが。



阿部 この曲のMV撮影が、初めての「最後の仕事」だったんですよ。花束をいただいて、「お疲れ様でした」って言っていただいて、そういう実感をするような出来事はそれが初めてで。そこから「本当に卒業するんだな」って思いました。それから、私が1人でMVのソロシーンの撮影している間に、他のメンバーは来年のアー写を撮ってたんですよ。「あ、マジで辞めるんだ!」と思って、そこで実感しましたね(笑)。
 
──そこに私はいないんだと。
 
阿部 そう、もう来年のことで動いてるんだなと。あー、まあそりゃそうだよなってことなんですけど、「本当に自分いなくなるんだな」って、そこで思いました。
 
──そこにはちょっと寂しさもあったんですか?
 
阿部 寂しさ……いや、自分で決めたことなので「寂しい」っていう感情はないんですけど、ただ、何かぽっかり穴が開いたような気持ちにはなりますよね。「来年はスパガじゃないんだ……そりゃそうだよな」みたいな。当たり前なんだけど、いまさら気づかされるっていう感覚で、不思議な気持ちでした。
 
──(このインタビューの収録は11月10日なので)卒業まであと1ヵ月半ほどになりました。残りの期間はどう過ごしたいと思っていますか?
 
阿部 残りの期間は、一つ一つのイベントだったり、ファンの方とお話しできる機会をとにかく大切に過ごしていけたらなと思いますし、これまで本当に当たり前のようにこなしてたリハーサルだったりとかも、当時は「何回もリハーサルして!」ってうんざりするような時期もありましたけど、それをうんざりすることもできなくなるんですよね。それをちゃんと自覚した上で、このインタビューが公開される頃には12月29日のワンマンに向けてリハーサルをやってると思うので、楽しんでやっていけたらなと思います。
 
 
ラストの期間、リーダーとどう過ごしたい?
 
 
──同じ残りの期間、他のメンバーの皆さんは阿部さんとどう過ごしたいですか?
 
羽渕 私は自分の中でのミッションがあって、夢梨さんと一緒にTikTokを撮りたいんです。
 
阿部 ビックリした! 何を言うのかと思った(笑)。
 
羽渕 あと、夢梨さんはアイドル力がすごく高いので、それを全て吸収できるように、夢梨さんの背中を見て頑張りたいと思います。
 
阿部 いつでも撮れるよ、TikTokは(笑)。今日撮ろうか。
 
 夢梨さんとの残りの期間、対バンライブとかも少なくなってくるので、一つ一つのライブで、お客さんのことも見ていたいんですけど、夢梨さんのこともしっかり見られるようにしたいです。あと最近、夢梨さんがラブサマでスパガに加入されたときからの動画をさかのぼって順番に見てるんですけど、だからそのときの夢梨さんと今の夢梨さんを、勝手に……何だろう、お客さんの側もに立って両方の立場で見るような……何だろう……(まとまらず)。
 
阿部 彼女だけ、ずっと私のファンなんですよね、ありがたいことに(笑)。
 
 アイドルの夢梨さんが見れなくなっちゃうって思うと「あー……」ってなっちゃうので、一つ一つ、大切にしていきたいです。
 
阿部 ありがとうございます(笑)。
 


竹内 アイドルをしている夢梨さん、ライブをしている夢梨さんのことももちろん目に焼き付けて、「これ以上はもう見れないかもしれない!」という思いで毎回毎回臨みたい気持ちです。あとそれ以外に、MCだったりとか、こういう取材での姿勢だったりとか、いつもソツなくこなされているので、あまり注目して見てこなかったんですよ。でも来年から夢梨さんがいなくなるって考えたら、そういう細かい部分も今のうちに本当に学んでおかないといけないなと思うので、そういった部分にも注目して、全部吸い取ってやろうという気持ちで見ています。「これはこうするんだ!」とか思って、盗んでます(笑)。
 
門林 みんなからもういっぱい出てきたんですけど……阿部夢梨そのものを解剖していきたいなと思って。
 
阿部 あー、怖い怖い(笑)。
 
門林 今まで見てきたようなアイドルの姿もそうですし、普段の立ち振る舞いもそうなんですけど、私5年間一緒にいて、意外と一緒にご飯行ったりとかしてないし、プライベートの姿は全く知らないんですよ。アイドルの阿部夢梨さんを目に焼き付けて残しておきたいってのはもちろんなんですけど、プライベートの阿部夢梨さんをたくさん知りたいなって思ってます。
 
阿部 最近になって、よく話すよね。
 
門林 はい、最近よく話すようになりました。もっともっと会話をして、どういう脳みその構造なのかとかを知れたらいいなって思ってます。教えてください!
 
阿部 せっかちなだけだよ、私は(笑)。
 
門林 しっかりされてるので、そういうところも見ていきたいなって思ってます。
 
──吸われるわ解剖されるわで、もう年が明ける頃には何も残ってないかもしれないですね(笑)。
 
阿部 たぶん、全部吸い取られてると思います。
 
──自分がいなくなった後って、どうあってほしいみたいなのってありますか?
 


阿部 とにかくメンバーが一番楽しんでいる姿を見ることが、ファンの皆さんも幸せになることだと思うので、楽しんで自分たちらしく、かつスパガらしさも忘れずに、新しいスパガを作っていってほしいなって思います。オリジナル・メンバーと活動したことのあるメンバーがいなくなるっていうのを、マイナスに捉えるんじゃなくてプラスに捉えると、また新しい形が生まれることにもなると思うので、不安になりすぎるんじゃなくて、「だからこそ私たちらしいグループを作っていくぞ」みたいな気持ちで活動していってほしいなと思います。
 
──羽渕さんは今14歳で、阿部さんも14歳で加入でしたよね。入ったときのことは覚えてますか?
 
阿部 覚えてますよ。でもその頃の私に比べたら、羽渕もですし、他のアイドルグループさんとかも見てて思うんですけど、本当に今時の子はメイクが上手だなって思いますね。もちろん人にもよるんでしょうけど、もうメイクが中学生から当たり前になってますよね。小学生ぐらいから当たり前なのかな? 私たちの時代はもう自分で化粧するなんて全然なかったですし、髪の毛も自分で巻けないし、結べないしっていう。
本当に、私たちの同期は中学生の子たちがいっぱいいたんですけど、寝て起きてそのまま現場入りするみたいな子がたくさんいたんですよ。私もそのうちの1人でしたし。そう考えると、本当に羽渕とかは憧れのタレントさんが「ゆうちゃみさん」って書いてあって、そこは衝撃でしたね。すごいなって思いました。ジェネギャというか、時代が本当に進んでるなって思いました。
 
──ちなみに阿部さんが入った時は、憧れの有名人は誰って書いてたんですか?
 
阿部 浅川梨奈さん、前島亜美さん、三品瑠香さんですね。エイベックスでまとめました。
 
門林 しっかりしてる(笑)。
 
阿部 ソツなくまとめました(笑)。(羽渕に)原宿とか行く?
 


羽渕 行きます。
 
阿部 あ、行くんだ! 私、東京は原宿が全てだと思ってたんですよ。でも多分、今はそんなことないよね?
 
羽渕 渋谷とかの方が多いです、今は。
 
阿部 そんな渋谷なんて行けなかったですし、すごいなと思って。クレープとか食べる?
 
羽渕 食べます。原宿ではあんまり食べないけど……
 
阿部 食べないんだ!
 
門林 原宿といえばクレープってイメージありますよね。
 
羽渕 最近はイチゴあめが出てきてたりして、イチゴあめを食べます。
 
阿部 そうかー。流行りの食べ物も変わってて、すごいと思います。
 
──「Heart Diamond」を最後に歌うところを想像するとどうですか?
 
阿部 泣いちゃうと思いますね。どうなんでしょうね。でも……過去に卒業していったメンバーは、意外と本人は泣かないんですよ。
 
門林 確かに!
 
阿部 本人はライブが終わった後には泣いたりとかしますけど、ライブが終わるまではすごい強いというか。特に、ソロで歌うところが終わるまでは絶対に泣かないぞっていう頑固たる意志が感じられますね。だから泣いてる人があんまりいなくて、たぶん自分もそうなるんだろうなって思います。
 
──もちろん感情的なものはあるけど、ソロパートも含めて最後のステージをしっかりやらなきゃという思いが強いんでしょうね。
 
阿部 はい、最後だからこそ、ちゃんと笑顔でやり終えたいっていう気持ちが多分みんなあったんだと思うので、私もたぶんそうなって、泣かないといいなっていう感じですね。泣いていいんだったら全然泣くんですけど、ただ自分の願望というか、キレイな姿、顔の表情とか……鼻水ダラダラしながら卒業したくないじゃないですか。なので、そういうプライドとかがあって泣かないんだと思います。
 
 
不思議な楽曲「すすすすすすすき」にちなんで……今までのテストで最低点は何点?
 
 
──もう1曲、カップリングは「すすすすすすすき」。「す」が7つなんですよね。えらくぶっ飛んだ曲ですが、これはどう感じましたか?
 
羽渕 私はこういう曲を1回やってみたかったので、曲が来てからは、私がずっとやりたかった、望んでた曲だと思いました。でも、かわいらしい「Heart Diamond」とはひと味違った曲で、「ぬんぬんぬん」とかちょっとかわいこぶって歌ってみたりするところもあるので、本当に今までにない曲だなという印象がとても強くあります。
 
──レコーディングはうまくできましたか?
 
羽渕 リズムとかが難しくて、練習したつもりだったんですけど、自分が思ってたよりもうまくできなくて。でもちゃんとしっかり最後まで、自分が歌いたいように歌えたので、すごくよかったなと思いました。
 


 歌詞を見た時、物語というか、一つのアニメを見てる感じですごく面白かったんですけど、歌詞が令和っぽいというか最近の若者が使えそうな言葉というか……「あきた」とかワンフレーズでボン!ってきて、こういう曲もあるんだなって知れました。あと、リズムをとってもいいので、とにかくお客さんの反応がメチャメチャ気になるんですけど、楽しみです。
 
竹内 「Heart Diamond」とは全然タイプが違う楽曲なので、レコーディングをする時も、ちょっと歌い方を普段と違う感じで、メッチャぶりっこしてみたりとか、ちょっとアホっぽい感じで歌うのがいいのかなと思って挑戦してたんですけど、「やっぱ真面目さが出てるね」とか指摘されて、どうやったらアホっぽくなるんだろうと思って(笑)。「風邪ひきたい」とか、何かちょっと抜けてる感じというか、妹っぽいキャラクターの楽曲だと思って、それに合わせてレコーディングしたので、また新たな挑戦というか、ちょっと新鮮な気持ちで挑みました。



門林 最初にすごく衝撃が大きくて。歌詞もそうですけど、メロディーもすごいキャッチーで、今までのスパガにはない初めての色を持ってきてくれた楽曲だなと思いました。スパガの、また新たな挑戦だなと感じつつ、振り付けも、カタカナの「ス」を自分たちで作ったりだとか、たぶん初めて見たときに真似したくなるようなものになってます。「あきた」の時の振りもけっこう面白い感じになっていて、見れば見るほどクセになるような楽曲になってるんじゃないかなと思うので、これから皆さんの反応がとっても楽しみです。
 
──阿部さんは、この曲が最後のレコーディングになったわけですよね。最後がこの曲。
 
阿部 いや本当に。私も同じ反応でした(笑)。個人的には「Heart Diamond」でやり切った気持ちだったので、不思議な楽曲が来たなと思いましたね。でもかわいらしいというか、今回このアー写とかもそうですけど、全体的にピンクというか、とにかくラブリーな感じなので、CD的に本当に全てがまとまってるなと思いました。
 
──歌詞の中で、「テスト発表7点」とか「次は9点を目指す」というフレーズが出てきますが、皆さんはそんな経験はないのでは?
 
竹内 私、8点があります(笑)。
 
──おっ!
 
竹内 高校の時、物理のテストで平均が20点ぐらいしかなくて、1問4点とかのテストだったんですね。「2桁取れたらすごい」みたいなテストで、時々いる「物理めっちゃ得意」な人が60点とか70点、80点取って、それで平均がかろうじて20点に乗ったぐらいのテストで、私もう2問しか当てられなくて、8点でした。
 
──大変なテストだったんですね。
 
竹内 ビックリしました(笑)。前代未聞のテストみたいなウワサを聞いてて、友達にも0点とかゴロゴロいる状態だったので、「うわー」って思いながらもらったら8点で。でも、2問合ってるからマシかって思っちゃいました(笑)。
 
──他に、テストでひとケタ取ったことある人はいますか? (羽渕と門林、挙手) あ、いた!(笑)
 
羽渕 私は数学のテストで7点取ったことがあって、実は3点もあります。
 
──マジすか!
 
羽渕 記号問題を、勘でちょっとやってみたら1つ当たっちゃって、3点でした(笑)。
 
門林 私は高校の時、中間テストの英語で9点取ってしまって、人生で初めて補習授業に呼ばれました。
 
──「やっぱり皆さん、理系がちょっと苦手なんですね」って言おうと思ったら、英語が来ました(笑)。
 
門林 やっぱ慣れ親しんでない言語なので、とっても苦手だったらしくて、ダメでした(笑)。
 
 私の最低は17点で、数Bでした。
 
阿部 最低点? 私は中学校の時は全然通ってなくて、分からないって思ったら受けなかったと思いますね。テストを受けないっていう選択を取ってました。
 
門林 正しい!
 
阿部 点数取れないの分かってるから、その時間を仕事に充てたいというか。絶対良くないですけど、義務教育課程だっていうのに甘えてました。
 
──なるほど、ちょっと次元が違いましたね(笑)。
 
阿部 私は、得意不得意も先生によって変わるんですよ。好きな先生の時はメチャクチャ勉強を頑張って、100点取って褒められたいので100点取りましたけど、苦手な先生の時は平均点ちょいぐらいだったと思います。好きな先生が離任されるので最後のテストになった時は、絶対に100点取ろうと思って頑張って、本当に取りましたね。
 
──アイドル活動も100点で終えたい?
 
阿部 そうですね、終えられたらいいんですけど……終えます!(笑)
 
 
13周年&阿部夢梨ラスト! 12・29ワンマンライブはどうしたい?
 
 
──さて、いよいよ12月29日にはワンマンライブがあります。13周年と阿部さんの卒業ということですが、どうしたいですか?
 


阿部 そうですね、本当にこの日がスパガとして立つ最後のステージですので、本当に悔いのないステージにしたいですし、ありがたいことに2部は完売させていただいてるので、本当に来てくださる皆さんに感謝の気持ちをとにかくお伝えできる公演にできたらなと思います。
 
──当日はCSテレ朝チャンネルで生中継もありますしね。
 
阿部 そうなんですよ! テレ朝さんには本当に長年お世話になりました。今回、本当にやりたい曲を全部セットリストに詰め込ませていただいて、メチャクチャいいセトリになったと思ってますし、あとはもう、泣かないように(笑)できたらなと思います。
 
──当日来るファンの方は、「泣いてもいいよ」って思ってるんじゃないですか?
 
阿部 もちろん、1人で立つステージが終わったらもう号泣すると思うんですけど(笑)、でも最後はやっぱキレイに終えたいですからね。
 


門林 13周年はファンの皆さんに、「今まで応援してくれてありがとう。これからも楽しい未来を一緒に見ていこうね」っていう、みんなにそういう気持ちになってもらえるようなステージをお届けしたいなって思っています。卒業公演は、ただただ夢梨さんにラストのステージを何も考えずに楽しんでもらいたいです。私たちも笑顔で送り出したいなというのはもちろんですし、笑顔でスパガを卒業していってほしいなという気持ちが一番大きくて。今まで、特に5章以降とかはMCもしなきゃいけなかったりして、たぶんいろんなことがずっと頭の中にあったと思うので、この日はただただステージを楽しんでる姿を、私も目に収めたいなって思ってます。

竹内 13周年記念の方は、本当に皆さんで毎年恒例のライブになるので、皆さんと一緒に大切な時間にできたらいいなっていう思いがあります。また来年からのスパガ、14年目のスパガも見てみたいな、これからもスパガの活動を見ていきたいなって思ってもらえるようなライブにできたらいいなと思っています。夢梨さんの卒業公演は本当に普段やらない曲だったり、夢梨さんの理想を詰め込んだセットリストになっていて、私自身も「この曲やりたい!」って思ってた曲もたくさんあるので、本当に1時間半ちょっとの間ですけど、目一杯その時間を楽しむ、最後にみんなで一緒にステージをただ楽しむっていう、素敵なライブにできたらいいなと思います。
 


 夢梨さんと立てる最後のライブになるので、自分も夢梨さんもお客様も全員楽しめるようなライブにしたいっていうのがあります。あと夢梨さんが卒業された後のスパガが全然想像できなくて、私は今、不安の方が大きいんですけど、私たちが不安だとニジストさん(スパガ・ファンの名称)たちも不安に思っちゃうから、そのライブを見て「これからのスパガも楽しみだね」って言ってもらえるようなライブにできるように、頑張りたいと思います。

羽渕 卒業ライブは夢梨さんと一緒に立てる最後のステージになるので、1曲1曲を大切にして、夢梨さんのことも見られるようにしたいです。夢梨さんのアイドル力を見られるのも最後だと思うとすごく悲しくて寂しいので、ちゃんと夢梨さんを見られるように。もちろんファンの皆さんもちゃんとみられるように頑張りたいと思います。その先のスパガは、私ももっと成長して夢梨さんみたいなキラキラアイドルになりたいので、パフォーマンスの見せ方とかをもっともっと研究して、夢梨さんに近づけるように頑張りたいです。
 
──自分のことで精一杯だと、阿部さんのことを見られなくなってしまうから、自分はちゃんとやりつつ、目に焼き付けたいみたいという感じですよね。今の皆さんの声を聞いて、阿部さんはいかがですか?
 
阿部 いやそんな、私のことを見ないで大丈夫だよって(笑)。「見ないで、見ないで!」って思うんですけど、みんなそんなに私のことを思ってくださって、メチャクチャありがたいなと思いました。私もメンバーと最後まで一緒に楽しみたいなと思ってるので、よろしくお願いしますと思いますね。
 
4人 お願いします!(頭を下げる)
 
──ラストなので、阿部さんに、在籍していた間の一番の思い出をお聞きしたいんですけど、選ぶのが大変ですよね?
 
阿部 一番はムズいですね。
 
──ですよね。だからまずは他の皆さんに、阿部さんとの一番の思い出をお聞きするので、その間に考えておいていただけますか?
 
阿部 でも私、もうありますよ。
 
──ほう。
 
阿部 あー、でも一番かー。やっぱりちょっと考えます(笑)。
 
──では羽渕さんから、一番の思い出をお願いします。
 


羽渕 一番の思い出はやっぱりMV撮影ですね。夢梨さんと一緒に撮影する時があったんですけど、それはすごく印象に残っています。私、夢梨さんと写真撮る時はメッチャ緊張しちゃって、顔が引きつっちゃうんですけど、最後の日はちゃんと引きつらないように、しっかりした笑顔で写真を撮ってもらいたいなと思います。
 
 「Heart Diamond」のMV撮影で、夢梨さんと2人で自由にしてるところを撮るシーンがあったんですけど、ずっと私が憧れてスパガに加入した夢梨さんが、画面じゃなくて隣にいる、しかも目を合わせて一緒に笑えるっていうのは、「あー……」っていう、言葉にならないぐらいの気持ちになって。
 
──実際、今も言葉になってなかったですね(笑)。
 
 その時の映像が記録用に自分のスマホに入ってるんですけど、何回も見返してて、ずっと永遠に残るじゃん!と思いながら、「ありがとうございます!」という気持ちで見てます。
 
──そんな憧れの人と同じグループに入って、でも入ったら残された時間がもう短かったって、アップダウン激しいですよね。
 
 でもアイドルってどんどん卒業があるから、儚くてキレイだし、最後まで輝いてステキだなと思って、理想の姿です。
 


竹内 本当に5章の時から、遠征先とかでは一緒にご飯に行ったりして、いろんなお話をしたりする機会も多かったんですけど、一番印象に残ってることが一つあって。1年前くらいに私が受験のためにお休みをしていて、地元に帰って受験勉強に励む日々だったんですけど、たまたま私の地元にスパガが遠征してきていて、その時にみんなが泊まってるホテルが、私の通ってた塾の1駅隣りだったので、ちょっと会いに行きたいなと思って。突然だったんですけど、「ちょっと今から会いに行ってもいいですか?」って連絡して、夜の10時半とかぐらいに、夢梨さんもお風呂入り終えてて、12月の頭とかでメッチャ寒い時期なのに、わざわざ「ちょっと待っててね」って言ってくださって、寒い中コートを着て下りてきてくださったんです。本当に10分15分とかだったんですけど一緒にお話をして、「今のスパガはこんな感じだよ」とか「だから気にしないでね、本当に頑張ってね」っていう言葉をかけていただけたのが、追い込まれていた私にとってはすごく助かりましたし、会いに行きたいですって言ったら快く出てきてくださったことがすごく嬉しかったので、一番印象に残ってます。
 
阿部 いや、うれしいですね。私も覚えてます。
 
門林 一緒にいた時間が長いので、「これ!」というのはないんですけど、「ナツカレ★バケーション」のリリース期間を丸々一緒に過ごしてて……
 
阿部 一緒! 分かる!
 
門林 ですよね! もちろん遠征先のタイでも一緒に過ごしてて、私は夢梨さんのお尻が好きで、後ろに走っていくお尻がかわいくて……
 
阿部 その動画、ちょうだいって言ってたよね!
 
門林 そう!(笑)私が個人的にそういうのを見るのが好きなので、夢梨さんの水着撮影を盗撮するのが好きで(笑)。「リボン」のMVでも走ってる姿がかわいくて何か愛おしいというか、いやらしすぎないところがまたよくて、そこが思い出深いですね。あと、「ナツカレ★バケーション」は夢梨さんの初センターですよね?


 
阿部 うん!

門林 あの曲で真ん中に立ってる姿がすごく印象的で、あの当時……私が言うのも何なんですけど、あどけなさもありつつ、可愛さもありつつ、でもなんかどこか美しくて、その姿がすごい小柄なんですけど背中がメチャメチャ大きくて、何かカッコいいなって思って。無邪気な笑顔とかがすごい印象に残ってるので、その「ナツカレ★バケーション」のリリース期間の夢梨さんが、私の中でメチャクチャ印象深く刻まれてます。
 
 

卒業ライブ、ドレスコードは全身ピンクで!
 
 
阿部 で、私の一番ですよね……。自分の中では、スパガに加入してからのターニングポイント的な場所になる「ナツカレ★バケーション」が一番鮮明というか、本当に一番覚えてるシングルだったなと思いますね。その期間のことは本当によく覚えてて、偉大な5人の先輩が一気に抜けたっていう不安を補うために、もうとにかく頑張らなきゃ、前に進まなきゃみたいな、立ち止まれない、崖っぷちに立たされてる状態からのスタートだったのもあって、「そんな状況下で私が真ん中に立っていいんですか」みたいな不安とかもたくさんあって。でも若かったんですよね、この頃は。言うてまだ16歳とかだったんですよ。本当にがむしゃらに頑張ってたなっていうのもあって一番記憶に残ってる「ナツカレ★バケーション」の期間を挙げさせていただきます。
 
──やり残したことはないですか?
 
阿部 いや、やり残したことって言ったらたくさんありますよ。でも本当キリがないと思いますし、何年やってても、あれやりたいこれやりたいっていうのは無限に出てくると思うんですね。でも今、現状でできることは全てやり尽くしたと思いますし、何かやり残したことあっても、それが何か悔いではないんです、本当に。「ああ、あれもできたらよかったな」ぐらいの気持ちです。
 
──では最後に、楽曲リリースとライブに向けての、ファンの方へのメッセージをお願いします。

 

羽渕 皆さんから愛されるような、SNSとかに広まるような素敵な曲だと思うので、広まってほしいと想います。ワンマンライブに向けては、リハーサルとかも夢梨さんとできるラストのリハーサルなので、そこも1曲1曲大切にして踊って歌って、本番を迎えられたらいいなと思います。
 
 「Heart Diamond」はすごく素敵な曲なので、まだスパガを知らない人にも聞いてもらえるきっかけになる曲にできるように、自分たちも発信を頑張りたいなって思います。あと、ライブも1個1個本当に大切に、ニジストさんの気持ちになってパフォーマンスできるように、頑張りたいなと思います。
 
竹内 現体制でのラストシングルになるので本当に大切な1曲ですし、よりたくさんの方に聞いていただきたいですし、愛していただきたい楽曲なので、ぜひたくさん聞いていただきたいです。そしてライブは本当に先ほどもお話したんですけれども、夢梨さんと立てる最後のステージなので、とにかく素敵なステージに悔いのないような、もう誰が見ても本当に素晴らしいって口を揃えて言っていただけるようなライブにできるように頑張ります。
 
門林 今回のシングルはすごく王道なアイドルソングと、けっこうキャッチーな楽曲を持ってのリリースで、また一つスパガにとって勝負シングルだなと思っているので、1人でも多くの方に聞いていただいて、「今のスパガはこういう楽曲もあるんだ」って、またひと味違ったスパガを見ていただけたらいいなと思ってます。
ライブは、本当に現体制ラストのライブにもなりますし、王道な夢梨さんが卒業されてしまうので、一つ一つの景色を大事に、ファンの皆さんと、そして私たちも一緒にピンク色の世界に染め上げていけたらいいなと思って、楽しみにしています。
 
──では最後に、阿部さんからラストメッセージをお願いします。
 
阿部 いやもう本当に、avex portalさんにも長年インタビューしていただいて、こうやってメッセージを残せるのも最後ですし、シングルと卒業ライブが控えておりますが……まずこの楽曲は卒業ソングではあるんですけど、これからもSUPER☆GIiRLSに歌い続けてもらいたいし、本当にたくさんの方に愛される楽曲になってもらいたいので、私が卒業した後も、どうか聞き続けていただけるとうれしいなと思います。
そしてライブの方も、きっとあっという間に全てが終わってしまうんでしょうけど、皆さんから見せていただける素敵なピンクの景色を当日楽しみにしておりますので、どうぞ皆さん、ドレスコードはピンクで遊びに来ていただければと思います。ぜひ全身ピンクで(笑)。8年間ありがとうございました!

 
撮影 長谷英史


「Heart Diamond」
2023.12.20 ON SALE

 
 

SUPER☆GiRLSワンマンライブ

SUPER☆GiRLS Debut 13th Anniversary ~♡君とスパガのHeart Diamond♡~
■12月29日(金) 午後1:30~

SUPER☆GiRLS 阿部夢梨卒業ライブ ~これからもずーっと、大好きです♡~
■12月29日(金) よる6:00~

CSテレ朝チャンネル1にて独占生中継



【SUPER☆GiRLS(スパガ) Official Website】
https://supergirls.jp/

【SUPER☆GiRLS twitter】
https://twitter.com/SUPERGiRLS_AMG

【SUPER☆GiRLS Instagram】
https://www.instagram.com/insupergram/

【スパガちゃんねる】
https://www.youtube.com/playlist?list=PLoytJErGJPvdyYCMmc3BR5rHF-BkpX9YJ



高崎計三
WRITTEN BY高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。

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