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手島章斗

【手島章斗ソロデビュー!】ソロとグループでの違いから感じるSOLIDEMO愛!?

2020.11.07
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音楽
インタビュー
11月4日に、ソロ名義として初のミニアルバム『Who I am』をリリースしたSOLIDEMOの手島章斗さん。6月に配信され、生見愛瑠さん出演のMVも好評の「大好き。」や、初の自作曲となったタイトル曲など、彼の新たな魅力が詰まった全7曲が収録されています。このアルバムやソロ活動への意気込みの他、自らがプロデュースするジュエリーブランド『LIFE IS ONCE』やYouTubeチャンネルのことなど、いろいろと話してもらいました!
 
 
喜びと責任感が生まれたソロ活動スタート
 

 
──ソロアーティスト活動の本格スタートが決まった時は、どんな気持ちでしたか?
 
手島 やっぱり率直にうれしいっていう喜びもありましたし、「ここからは全部自分がやっていくんだ」という責任感も生まれました。コロナ禍でのスタートだったので、不安もありましたけど、やっぱり一番は「やっとできる」っていううれしさですね。もともと僕もいつかはソロに挑戦してみたいという目標や夢もあったので、それがやっと叶ったということで、お客さんや周囲への感謝の気持ちを忘れず頑張っていきたいです。
 
──ソロと、SOLIDEMOの一員としての活動では、やっぱりいろいろ違いますよね?
 
手島 全然違いますね。SOLIDEMOだとステージに8人で立ってたものが1人になるわけで、フォーメーションとかがない分、自分1人でどう見せられるかとか。それにファンの方は「どのメンバーが好き」というのがあるわけじゃないですか。ソロだと僕を見に来る人が全員だと思うので、見せ方だったり演出というのはこれから考えていかないといけない部分だし、身につけていかないといけないなと感じます。
 
──SOLIDEMOは8人のコーラス、ハモりなど「複数の声が合わさる」部分の強みがありますよね。ソロだと1人の声になるわけですが、単純に負担も増えるのでは?
 
手島 そこはあまり心配はしていなくて。去年、ソロカバーライブを東名阪でやらせてもらったんですが、1回のライブで15~16曲歌って自分のノドの体力というか、「ここまで使って大丈夫なんだ」というのが何となく分かったので。そこは大丈夫なんですけど……グループのよさって、8人いると助け合えたり、誰かの声の後に自分の声が来ることで、どっちも際立つということもあると思うんですよね。
 
──まさにボーカルグループの醍醐味ですね。
 
手島 例えば落ちサビはこの人なんだけど、この流れでこの人が来るから、ここがおいしいな、とか。僕もアーティストを志してたので、もともといろんなグループを見てきたんですけど、そこからソロに派生した人もたくさんいますよね。そこで物足りなさを感じさせないというのはすごく大事だなと思っていて、そこは心がけています。いろんな引き出しを増やして、いろんな声で表現していきたいなと思います。.
 


──これまで「大好き。」「Fire」「トランスレイト」の3曲が配信されていますが、ファンの方からはどんな反応が得られていますか?
 
手島 1曲目の「大好き。」は、今までの僕からは100%想像できなかったと思うので、「衝撃的だった」という声がありましたね(笑)。SOLIDEMOはどちらかというとシュッとしたイメージがあったと思うし、僕もボーカリストなので歌い上げる系の曲がもともと好きなんですけど、この曲はかわいらしくポップで、サビもキャッチーで頭に残るものをSHIROSEさんが作ってくださったので、それが印象的だったという人も多かったです。「Fire」は乗りやすい曲で、先日オンラインライブをやったんですけど、「また違った感じに聞こえるね」って言っていただいたりしました。「トランスレイト」はメチャクチャ王道なバラードなので、「やっぱり章斗君と言えばバラードだよね」という声があって、3曲とも違った反応を頂きました。
 
──どういう反応があるとうれしいですか?
 
手島 けっこう細かいところで「ここのニュアンスが好き」とか、「心に響く」「声がいい」「歌詞が届く」とかっていう反応は特にうれしいです。
 
──SOLIDEMOのメンバーからはどういった反応がありますか?
 
手島 メンバーは楽屋で「Fire」とか口ずさんでたりしますよ(笑)。先日、Premium・ファンクラブ・イベントをやったんですけど、その中で4対4のトークコーナーがあって、いつもふざけたチーム名をつけるんですよ、「マッスル4」とか。先日の時は、片方が「さわやか4組」で、僕がいる方のチームが「大好きファイヤーズ」で(笑)。僕がいない間に決まってたんですけどね。「もう、俺やん! 他の3人は関係ないやん!」みたいな(笑)。
 
──完全にいじられてますね(笑)。
 
手島 そうですね(笑)。本当にそれぐらいみんな応援してくれてますし、車で移動する時は僕の曲をかけてみんなで歌ってくれたりとかしてて、うれしいですね。
 
──車内限定のSOLIDEMOバージョンがあるわけですね。
 
手島 「ここ、ムズくね? どうやって歌ってんの?」とか聞かれますから(笑)。うれしい限りですね。
 

 アルバム収録曲、テーマの一つは「振り幅」
 

 ──全7曲、各曲についてどういう曲か、また制作時の気持ちやエピソードなどを教えてください。まずは「大好き。」ですね。
 
手島 今まで僕が挑戦してこなかった歌詞とか曲の世界観なので、そういうところを聴いてもらえたらなと思います。この曲については歌わないようにというか、歌いすぎないようにしたんです。そっちの方がこの歌詞の世界観が届くかなと思って、ビブラートとかもあんまり使ってないし、テクニカルなことは入れてなくて。どっちかというと語りかけるように歌ったので、そういった部分もヘッドホンを通して聴いてほしいなと思います。あとは音サビというのがSOLIDEMOの曲にはなかったので、そういう部分も初めて挑戦させてもらっていて。恋愛の甘酸っぱい部分を自分に重ねてもらって、キュンキュンしてもらえたらなと思います。
 
──まさにSNS時代の恋愛ソングという感じですよね。ご自身としては共感しますか?
 
手島 僕は好きになったら速攻言っちゃうタイプなんですよ。駆け引きとか分かんないんです(笑)。だからサビで「大好き」って5回言ってる意味合いはよく分かるかなと。
 
──その手前の、メッセージを送ろうかどうしようか迷っているあたりは?
 
手島 それも分かるんですけど、僕は考えた末に送る方なので。「これ送ったらしつこいと思われるかな」とか考えはするんですけど、送らずに終わることはないんですよ。だから気持ちはよく分かります(笑)。
 
──この曲のMVには“めるる”こと生見愛瑠さんが出演されてますね。
 
手島 完成した時はうれしかったです。僕自身は出てないんですけど、監督さんと話をして、台本を元に打ち合わせする段階から、監督さんと一緒に作業させていただきました。撮影現場にも行かせていただいて、「キミ好きダンス」をめるちゃんとコラボさせてもらってTikTokにアップしてます。
 
──MVでの彼女がまたいい雰囲気ですよね。
 
手島 本当に、歌詞に出てくるようなキュンキュンする女の子をそのまま形にしてくれていて、見てくれたファンの方が「電話が来た瞬間に立ったところとか、すごく分かる」って言ってくれて。男からすると、「女の子って、こういうことするんだ!」って思うじゃないですか。かわいいなあって思ったりとか。間違いなく、曲の世界観を広げてくれて、よりいい作品にしてもらいました。
 
──次は「ファスナー」。いろんな意味で前の曲とはガラリと変わりますね。
 
手島 だから、あえてこの2曲を続けたんですよね。「大好き。」ではキュンキュンした甘酸っぱい感じで、かわいらしいなーと思ってもらえると思うんですけど、これを次に持ってきて、聴いてる方をちょっとドキッとさせたいなと。これはSHIROSEさんと一緒に歌詞を共作させてもらっていて、すごく大人な恋愛というか。
 
──かなり大人ですよね。
 
手島 以前からセクシーな曲も歌ってみたかったんですよ。実は「大好き。」や「Fire」の制作に入る前からSHIROSEさんが7~8曲作ってくれていて、「これでアルバムを作ろう」というのが水面下で進んでたんですね。その時点ではメロディだけは入ってたんですけど、歌詞は仮だったので、それで「一緒にやろう」って言ってくださって。作家の意図もあるので、僕からは「こういうニュアンスで、こういうフレーズを入れてください」という進め方をしました。「大好き。」とは全く違った、大人な恋愛の世界の曲が出来上がりました。
 
──「大好き。」はすでに配信されているので、ミニアルバムでその次に来るのがこの曲となると、それこそ反応も楽しみですね。
 
手島 ライブ・パフォーマンスも考えなきゃと思っている1つで。今回、アルバムで意識したのが「振り幅」だったので、グループと違うことをやって手島を知ってもらって、そこからSOLIDEMOを知ってもらえるように、いろいろ振り幅をつけた感じです。
 
──その意味では、ソロだからこそできた曲?
 
手島 そうだと思います。「大好き。」もそうですけど、この「ファスナー」もグループでやってるところは想像つかないし、一人だからこそ挑戦できた曲ですね。
 


──次は「好きな人が好きだったプレイリスト」。
 
手島 僕はもともと玉置浩二さんが大好きで、「一番尊敬するボーカリストは」と聞かれたらいつも玉置浩二さんって答えてるんです。その話をSHIROSEさんにしたら、「『夏の終わりのハーモニー』のメロディって、今の10代にもささると思う」って言われて。「トラックを今風にしてちょっとやってみないか」ということで、「ぜひやりたいです!」と答えて生み出されたのがこの曲なんです。それを踏まえて聴いてもらったら、意外と「確かに懐かしいメロディラインだな」と思ってもらえる方も少なくないと思います。
 
──確かに、分かりますね。
 
手島 コンセプトも素敵ですよね。「好きな人が好きだったプレイリスト」って。恋愛してる方はもちろん、そうでない方も、「諦めたくないことをまた1つ諦めて大人になる。」とか深い歌詞があるので、意外と自分に照らし合わせやすいかなと思います。
 
──恋愛が終わって、好きな人が好きだった曲を思い出すというのは昔からあることですが、そこに「プレイリスト」という言葉が入るだけで“今”感がグッと出てくるところが面白いですよね。
 
手島 そうなんですよね。昔からある感情を「プレイリスト」とか「スクロール」という言葉が出てくる今っぽい歌詞で表現していて、しかも古き良きメロディを今っぽい音で歌うというのはすごく面白いなと思いながら歌わせていただきました。この曲は、アルバムの中でもスルメ曲だと思っていて。
 
──聴けば聴くほど味が出ると。
 
手島 次の「トランスレイト」なんかはメチャメチャ素敵なバラードなので、最初に聴いた時から「いいな」と思ってもらえると思う曲ですけど、この「好きプレ」は……僕はそう略して呼んでるんですけど(笑)、バランスがよくて完全にスルメ曲かなって思います。
 
──ちなみにご自身では、「好きな人が好きだった曲」はありますか?
 
手島 学生時代なんですけど、HYさんの「ビタミンI」という曲ですね。HYさんって、男女ボーカルじゃないですか。仲宗根泉さんと新里英之さんがいて。この曲、1番は仲宗根さんが全部歌うんですよ。それが女目線の、男に対する不安とか愚痴で。2番が、それに対する男なりの言い訳と意地と、自分なりの主張なんです。それが面白くて、当時の彼女と聴いてましたね。「女の子はこういう気持ちなんだよ」って言われて、「いや、男もこういう気持ちなんだよ」みたいな(笑)。
 
──なるほど。音楽って、聴くとすぐにその頃の気持ちを思い出しますよね。
 
手島 音楽の醍醐味って、それもありますよね。今、SOLIDEMOを聴いてくれてる人とか、青春まっただ中の人の支えになれたら、時間が経って思い返した時に、思い出に僕らの曲がついてくると思うので、そうなりたいなと思いますね。この「好きプレ」を聴いた人も、自分の「好きプレ」を思い出すと同時に、この曲自体も思い出に刻んでほしいです。
 
 
初の自作曲「Who I am」に込められた思い
 

 ──次の「トランスレイト」は、先ほども出たように「待ってました!」というバラードですね。
 
手島 やっぱりSNSの時代だからこその歌詞というか……「『会いたくない』は『会いに来てよ』」とか、勝手に自分で翻訳しちゃってすれ違いになる恋愛がテーマで、メチャクチャ切ないバラードなんですけど、歌う時は「いらんことせんとこう」と思って、こねくり回したりはしませんでした。言葉を大事に歌いました。どうやったらこの言葉がリスナーに届くかなあと考えて、試行錯誤しながらSHIROSEさんとレコーディングしていました。あと、この曲のリリックビデオを作ったんですよ。
 
──YouTubeで公開されていますね。
 
手島 もともと、一度はアニメで作ってみたいなと思ってたんですよ。今回は、静止画の一部が動くという形なんですけど、イメージに合う絵をいろいろ探して当たっていただいて、津田さん(@yutsukidayo)という方に描いていただいて。いろいろ打ち合わせもして、「こういう絵でこういう表情で」というお話をしたら、曲とか歌詞の世界観をすごく表現してくださって、それも新しい挑戦になったなと思います。
 
──フルアニメで全部動くわけじゃないところが、曲にすごく合っていると思います。
 
手島 よかったです。フルで全部物語ってしまったら、想像が入り込む余地がなくなるんですよね。そういう意味でいい作品になったと思います。
 
──やっぱりこの曲のようなバラードは歌いやすいですか?
 
手島 もちろん。僕はもう、バラードで生きてきた人間なので。これまでもバラードばっかり聴いてきましたからね。歌ものが好きなので、バラードが一番好きですし、これからもずっと挑戦していきたいなと思います。
 

──次は「Fire」です。この曲は一転して……
 
手島 ポップですよね。ラップメロみたいな部分があって、そこが一番苦戦しました。ただ、学生時代に広島にいた時、意外とヒップホップとかレゲエとか聴いてたんですよ。それがちょっと生きたかなと。あと、低めだとドスが効いた感じでいけるんですけど、高めで爽やかなラップメロだったので、けっこう難しくて。しかも、けっこう音程が飛ぶんですよ。ファルセットに飛んで戻って、みたいな感じで。そこもけっこう難しかったですね。ファルセットは得意なので、頑張った分よさが出せたかなとは思いますけど。最後の方には「ソリッドで、エモくて」って歌詞があるんですよ。もちろんSOLIDEMOにかけてるんですけど、ファンの方に喜んでもらえたらうれしいです。僕もSOLIDEMOってグループが大好きなので。
 
──今回の収録曲の中では、挑戦の意味合いが大きかった曲ですね。
 
手島 そうですね。個人的には「大好き。」の次に挑戦だった曲です。ラップはけっこう好きなんですけど、グループにいたらラップ担当がいるので、サビとかメインをうたわせていただくことが多いんですよね。その意味で、グループの曲ではなかなかできないことをやれた感じです。ソロだからできたというか。
 

──次は「Break out」です。
 
手島 この曲は、デモ段階から少しアレンジを変更していて、「こういう風にしてほしい」という希望を出して、よりカッコよく、夢とか目標に向かって今を頑張る若者とか、主婦の方とか今がつらい人とかが、前を向いて自分を鼓舞するような歌なので、ライブで盛り上がるところを想像して作ってもらいました。手を横に振りながらって感じで。ライブ曲って感じですかね。
 
──「Fire」とこの曲は、ライブの盛り上がりでは中心に来そうですね。
 
手島 そうですね。あと、「大好き。」も盛り上がると思うんですよ。コール・アンド・レスポンスをやりたいので。そういうのも含めて、いろいろ曲を育てていきたいですね。

 

──ラストが「Who I am」。こちらは自作曲ということですね。
 
手島 はい、作詞・作曲を自分でやりました。曲は作曲家の方と一緒にスタジオに入らせていただいて、ゼロの状態から、「ここのコード進行はこれがいい」とか話しながら自分でやっていった感じですね。歌詞は、コロナの期間中に自分が感じたことを詰め込んだ、まっすぐな歌詞になってると思います。コロナの間、みんな焦りとか不安とか葛藤、どうしようもないやるせなさだったりとか、自分と他人を比べて自己嫌悪に陥ったりとか、いろんな感情があったと思うんですけど、そういう部分をさらけ出して。でも、僕はどっちかというとポジティブ人間なので、「でも、前を向くぞ」ってなるタイプなんですよ。それも含めて、そのまま詰まった曲なんじゃないかなと思います。
 
──「自分らしくいること」がテーマですよね。ご自分が一番自分らしくいられる時間とは?
 
手島 家族といる時とかは自分らしくいられてるかなと思います。メンバーといる時もそうですね。あと、単純に歌ってる時に、「あ、らしくいれてるな」と思います。MCのトークでもそうですけど、歌ってる最中は余計に思いますね。もちろんバラードとかだと「歌詞を届ける」ことが一番大事にしてることではあるんですけど、それ以上に「楽しい」んですよね。歌ってること自体とか、ファンの方に届けられてる環境だったりとか。それが出過ぎちゃうのもよくないんですけど、久しぶりにライブした時とかは、ファンの方から言われるんですよ。「楽しそうに歌ってた」って。そういう部分では、らしくいられているのかなって。それも、見てくれているみんなが温かいからなんですけどね。
 
──作詞・作曲は、普段からやっているんですか?
 
手島 作品には残していなくて、形になるのはこれが初めてなんですけど、生誕祭とかの時には年に1回披露したり、自粛期間中にもちょっと作ってたり、ちょいちょいやってる感じですね。今回はチャンスをいただいて、初めてこうして世の中に出ることになるので、すごくワクワクしてます。
 
──こうして1曲出ると、もっと作りたくなるのでは?
 
手島 なってますね(笑)。これからはもっともっと曲を書きたいと思うようになりました。いずれは自作の曲だけでアルバムを出せるぐらいになりたいですし、そのためにちょっと勉強してみようと思ってます。届けたいものとか、いっぱいあるので、そういうのを嘘偽りなく、自分で作っていきたいですね。僕は一度関わり出すとゼロからやり遂げたいという人なので、今回もゼロからやったんですよ。楽しかったので、どんどんやっていきたいです。
 
──曲によって、登場する主人公のキャラクターや考え方もさまざまですよね。自作の「Who I am」を除くと、自分に一番近いと思う曲はどれですか?
 
手島 ここで「ファスナー」って答えたらヤバくないですか(笑)。……うーん、どれだろう。「Fire」ですかね。
 
──ほう。
 
手島 「あいなんかFIRE/一瞬のインスピレーションさ」というところとか、メチャクチャ分かるんですよ。好きに理由はないから。僕自身そうですけど、一目惚れでもいいですし、好きになるタイミングはインスピレーションなので。ファースト・インプレッションとかすごく大事にするので、この曲はすごく「俺っぽい!」って思います。
 
 
ソロでもグループでも、いずれは武道館で!
 
 

──さて、ジュエリーブランド『LIFE IS ONCE』(https://lifeisonce.shop/)を立ち上げられましたよね。このきっかけは?
 
手島 もともと僕はアクセサリーが好きで、いつかやるタイミングがあればやりたいなと思ってたんですよ。僕が初めて作った「Who I am」という曲の中にも「Life is only once」っていうフレーズがあるんですけど、「人生は一度きり」というコンセプトの元に作った曲でもあったので、逆にこれを自分に刻むためにも、このタイミングで立ちあげたいなと思って。自分への応援歌でもあったし、このブランドも自分を鼓舞するという意味で、作らせていただきました。
 
──具体的にはどういうことをされてるんでしょう? デザインもされてるんですよね?
 
手島 そうですね。僕は絵が下手クソなんですけど(笑)、「こういう風にしたいです」というのは一応描いて、それを具現化してもらったことを何回も何回も打ち合わせをして「ここをこうしてください」とかいろいろ要望も出して、形にしていきました。
 
──ずっと関わっている音楽ともまた全く違う世界ですよね。アクセサリーが好きだったとしても。
 
手島 そうなんですよ。なのでいろいろ教えていただいて、すごく勉強になりました。今は金の相場が高かったりして、いろいろ大変だった部分もあるんですけど。「人生は一度きり 自分らしく前を向いて生きよう」というコンセプトから、「Life is only once」の頭文字で「LIO」と。これも歌詞にある「I wanna be myself」という2つのフレーズを文字にして刻み込んでいます。あと、以前から十字架が好きなので、裏側にはそれを刻んでるんです。僕は自分の付けていたクロスと重ねづけしていて、こういう楽しみ方もしてもらえるといいなと思います。
 
──ブランド展開についての今後の予定、目標は?
 
手島 今は出たばかりですけど、将来的にはもっとアイテムも増やしていきたいと思ってます。ユニセックスを心がけていて、男女問わずつけられるようにと考えているので、男性ファンも大歓迎です。男性も女性もつけられて、「カッコいいな」「オシャレだな」と思ってもらえるようなものをどんどん出していきたいですね。手島章斗のソロのイメージにも沿って展開していければいいなと思います。
 
──それから、YouTubeチャンネルではソロ曲のMVだけでなくカバー動画も上げていますよね。チャンネル開設の目的は?
 
手島 いやもう、たくさんの人に知ってほしいということに尽きますね。自分の存在を知ってもらう入口になればいいなとと思って。それでカバーも上げてるんですけど。「SOLIDEMOの名前は知ってる」「カバー歌ってるの見たことある」っていう方はありがたいことに結構いてくださるので、、よりもっと多くの人に知ってもらえる機会を作りたいなと思って。
 
──カバーを歌う時に、気をつけていることは?
 
手島 もちろん、ご本家の歌をリスペクトして歌っているので、崩しすぎないということは意識してます。難しかったのは、あいみょんさんの「裸の心」。歌詞が全て女性目線だったので、けっこう難しかったです。SOLIDEMOでもいろんなアカペラ・カバーをYouTubeに上げたりしているので、女性の曲を歌うのに慣れてきてはいたんですけど、歌詞にもよるんです。すごく女性らしいと、「どうやって表現したらいいんだろう?」と思って。
 
──ソロ活動では、これからどういうことをしていきたいですか?
 
手島 どんどん曲を書いて表現していきたいなというのはありますね。ライブもちょっとずつ……早く状況が収束することを願いつつ、という感じですね。
 
──これからのライブでは、この収録曲とカバーで構成される感じですか?
 
手島 今はそうなんですけど、早く、全部オリジナルで構成できるように頑張りたいですね。
 


──ソロ活動をすることによって、SOLIDEMOにプラスになることは?
 
手島 単純に、僕から入ってSOLIDEMOを知ってもらえることがあったらいいなということと、僕自身も、ソロとグループを両方やらせてもらえてるというのはメチャクチャありがたいことなんですよね。グループでは僕が困ってる時には他のメンバーに助けてもらうことも多いんですけど、他のメンバーが困ってる時とかに助け船を出してあげられるようにというところで、ソロで生まれた責任感というところではちょっとだけ還元できるんじゃないかと思います。
 
──ソロとして、SOLIDEMOとしての今後の目標は?
 
手島 どちらも、やっぱり目標は日本武道館ですね。やっぱり武道館はアーティストの夢でもあるので。
 

 
撮影 長谷英史
 

『Who I am』2020.11.4 ON SALE
【CD+DVD】3,000yen (tax out)
【CD】2,300yen (tax out)
 

【手島 章斗 YouTube Channel】
https://www.youtube.com/channel/UCscBG2J8Jmjm7JERAP1jbxA
 
【手島章斗Instagram】
https://www.instagram.com/akito_solidemo_official/
 
【手島章斗Twitter】
https://twitter.com/AKITO_SOLIDEMO

【LIFE IS ONCE STORE】
https://lifeisonce.shop/
 
【SOLIDEMO OFFICIAL SITE】
https://solidemo.jp/


 
高崎計三
WRITTEN BY高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。

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