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SWANKY DANK KOJI

【8ヵ月連続 第四弾!】SWANKY DANK KOJI単独インタビュー

2019.08.02
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SWANKY DANKの8ヵ月連続自主企画LIVE「ROAD TO PLAYGROUND」を記念しての、8ヵ月連続インタビュー第4弾! さらにメンバー単独インタビュー・シリーズとしてはラストとして、ベース&ボーカルのKOJIさんが登場。筋トレとお酒が大好きというKOJIさんのために、最高のロケーションとして錦糸町の「マッスル居酒屋 たんぱくしつ」にご協力いただきました! 糖質のないハイボールと、高タンパク低カロリーの特製料理に囲まれながら、筋トレの話、8/9新代田FEVERでの「REQUEST LIVE IN TOKYO」の話、そしてお待ちかね、「他の2人をどう思ってる?」など、いろいろとお聞きしました!


特製のマッスル料理&お酒で筋トレ話も弾む!?

──筋トレはいつ頃からやってるんですか?
 
KOJI 23の時からなんで、もう10年ぐらいはやってますね。もうけっこう年季が入ってます(笑)。昔はメッチャ細いのがコンプレックスだったので、トレーニングを始めたんですよ。55kgぐらいだったのを73kgぐらいまで増やしたんですけど、大きくなりすぎてバンドには必要ねぇなと思って、60kgぐらいまで落としたんです。筋肉量は減らさないようにして、脂肪だけを……


(KOJI Instagramより https://www.instagram.com/koji_swanky_dank/

(飲み物と料理が運ばれてくる)おおおぉっ!!
 
──おっ、来ましたね。ではさっそく、味わっていただきましょう。



KOJI じゃあ、プロテイン入りハイボール、「プロテインハイ」でカンパーイ!(笑)
 
──しかもストロベリー味を自ら選んでましたよね(笑)。
 
KOJI (ゴクゴクと飲んで)すっげーな、コレ! ちょうどよかったですよ、今日はプロテイン飲めてなかったんで。ま、お酒とプロテインは別の方がいいかなって気もしますけど(笑)。でも筋トレ愛好家なら、飲みたくなると思いますね。話の種にもいいかも(笑)。
 
──おつまみもいっちゃってください。まずは「炙り鶏むね刺し~塩わさび~」。



KOJI 大好物なんですよ! スーパーで胸肉を買ってきてゆでて、ケチャップをバーッとかけて食べたりしてて。普段、こんなに手の込んだことはしないですから(笑)。(食べて)うまっ!
 
──いいリアクションです(笑)。次は「出汁巻き卵inプロテイン」と、「鶏レバテキ~特製ネギ油」。
 
KOJI これはおいしいですね! 普通に料理としてうまいです。その上プロテインも入ってるとなると、お得ですね(笑)。お~、こっちのレバテキもうまい! これはプライベートでも飲みに来たくなりますね!



──よかったです(笑)。ところで、そもそもバンドマンと筋トレって、あんまりイメージが結びつかない気がするんですが……。
 
KOJI そうですよね、パンクロッカーって細くて色白で、みたいなイメージありますよね。でも最近は、自分の周りを見てもけっこう増えてきてるんですよ。
 
──筋トレをするミュージシャンがですか?
 
KOJI はい。HER NAME IN BLOODのIKEPYは“野獣”って言われてるぐらいものすごい筋肉で、プロテイン・メーカーからサポートを受けてるんですよ(笑)。彼とは「Amazing Dreams」を出した時の特典映像でベンチプレス対決をして、勝ちましたけどね(笑)。
 
──ドヤ顔ですね(笑)。でも筋トレもやりつつ、お酒も飲みますよね? 筋トレするようになって、酒量を減らしたりするようにはなりましたか?
 
KOJI いや、逆にガンガン飲みますね。ハイボールは糖質が全くなくて、いくら飲んでも太らないので、ひたすらハイボールを飲んでます。最初は飲めなかったんですけど、体のために覚えたっていう(笑)。ビールはたまにご褒美的に飲むぐらいで。
 
──前回、YUICHIさんからは飲んだくれエピソードをたくさん伺ったんですけど、同じぐらい飲むんですか?
 
KOJI そうですね。あ、でも、YUICHIは20歳ぐらいから飲んでたんですけど、俺はスタートが遅いんですよ。26歳ぐらいからで。
 
──筋トレの開始より遅いじゃないですか。どうしてそんなことに?
 
KOJI お酒がおいしいと思えなかったんですよ。酔ってる感じも好きじゃなかったし。でも26歳の頃、飲んでたら「あ、何かフワフワして気持ちいいな」と思って。
 
──「これか!」と(笑)。
 
KOJI そこからはガーッと飲むようになりました。スタートが遅いと、伸びしろがあるんで(笑)。
 
──飲んでる時に、「あんまり遅くなると明日のトレーニングに差し支えるな」と思って控えたりとかは?
 
KOJI 飲んでる時は忘れますね(笑)。
 
──健康とはほど遠くないですか(笑)。
 
KOJI いや、もはや健康的な筋肉とは呼べないですから(笑)。


筋トレとライブとの関係とは?

──トレーニングのモチベーションになっているのはどんなことですか?
 
KOJI 体力的なことは、歌にはつながってますね。トレーニングを始めてから「歌がよくなったな」という実感があって、一回、試しに筋トレをやめてみたんですよ。歌がどうなるんだろうと思って。そしたら、全然違うんですよ、俺の場合は。「腹筋って大切なんだな」と思って、そこからちゃんとやるようにしてますね。それに、結局ライブの後半に疲れてくると、歌がヘタってきちゃうんですよ。腹筋がついて歌が楽になると、動いてもカバーできるんです。いいことづくめです。ボーカリストには特にオススメしますよ。胸は、歌とは全然関係なくやってるんですけど(笑)。
 
──なるほど。他の部位もトレーニングしてるんですよね?
 
KOJI 腹筋だけ割れててもカッコ悪いなと思って、「男だったら胸筋もつけようかな」「腕も筋肉ついてた方がいいな」「背中もつけようかな」ってなってきちゃって(笑)。
 
──憧れとか理想があったりするんですか?
 
KOJI 「この人みたいに」というのはないですけど、細いのがコンプレックスだったんですよね。夏場なんかTシャツ2枚重ね着してたぐらい、細いのがイヤで。ハンガーみたいな体型だったんですよ(笑)。それがイヤで筋トレを始めたんで、ある程度ふっくらしてた方が、男としてはカッコいいなと。
 
──「成果が出始めると、タンクトップ着がち」という“筋トレあるある”は……
 
KOJI そういう時期もありました(笑)。ちょっと成果が出始めると、今まで着てたMサイズの服がちょっとピッチリしてくるんですよ。体がデカくなってるから。それでタンクトップを着始めるんですけど、もっとデカくなってくると、逆にオーバーサイズの服を着て、細く見られたいと思うようになってくるんです(笑)。タンクトップの時期を通り越しちゃったんです。
 
──先ほど、最高時は73kgという話が出てましたが、鍛えた73kgってかなりなモノですよね?
 
KOJI そうなんです。周りからも「やり過ぎでしょ」って言われるようになっちゃうし、「ラグビーの選手ですか?」って言われたりとかして「あ、ちょっとヤバいな」と(笑)。その頃って、ベンチプレス(ベンチに寝てバーベルを挙げる種目)で120kg挙げてましたからね。
 
──それはすごい!(注:成人男性のベンチプレス平均重量は40kgという説もある)



KOJI 今思うと、「あの頃は何でアソコまでやってたんだろう?」って思いますけどね(笑)。でもジムに行くと、筋トレ仲間ができてくるじゃないですか。ああいう人たちと一緒にいると、だんだんマヒってくるんですよね。「あの人たちがこれだけ挙げてるんだから、俺もそこに行きてぇ!」と思うようになったら、やり過ぎ一直線ですよ(笑)。
 
──当然、普段の食生活でも意識してるんですよね?
 
KOJI そうですね、炭水化物は摂らないとか。すぐデカくなっちゃうんで。外ではしょうがないですけど、家ではほぼ食べないですね。
 
──他の人を誘ったりはしないんですか?
 
KOJI しないですね。個人的なものだし、無理やり誘ってもハマらないですから。軽くジムに行って体を動かす人はいても、俺みたいにガンガンやるのはやっぱり珍しいんですよ。それこそIKEPYと話が合うぐらいで。「バルク(注:筋肉の質感・量を指すボディビル用語)上がったね!」なんて言い合ってますけど(笑)。


充実感もあり、ライブならではの思いも湧き起こった7/9新宿LOFT

──さて、このままだと筋トレ話で記事が終わってしまいそうなので、音楽の話もしないと(笑)。まずは7月9日、新宿LOFTでのイベント、お疲れ様でした! 6バンドが2ステージで入れ替わり立ち替わり出るという形でしたが、やり終えていかがですか?
 
KOJI 楽しかったですね。やっぱりバンドってリリースしてツアーをしてというのが普通の形で、今みたいに8ヵ月連続でイベントをやるっていうのは新しい試みで、「主催イベント」っていうのもバンドに欠かせないものだと思ってやらせてもらってるんですけど、今回みたいな形でできたのも仲間の力でもあるし、いろんなバンドと一緒に切磋琢磨してる感じがよりいい形で出た日だったなと思いますね。
 
──6バンドそれぞれに個性があるメンツでしたが、特に印象に残ったのは?
 
KOJI 一発目にやってもらったINKYMAPは、「バンドってこうでなきゃいけないよな」っていう気合いを感じさせてくれましたよね。アイツらが20代前半の頃から知ってるんですけど、YUICHIも前回のインタビューで話してたように飛び入りでライブに出演させてほしいって押しかけてきたりとか、ボーカルのKazumaは「尊敬するボーカリストはKOJI」って言って雑誌の対談に呼んでくれたりとかもあって、つながりが深いんですよね。すごく成長していて、すげぇバンドになってきてるよなと感じました。
 
──彼らみたいに、下からどんどんイキのいいバンドが出てきますよね。それは?
 
KOJI 楽しいですけどね。もちろん危機感もあるし、どんどん進化しなきゃいけないなっていうプレッシャーもありますけど、単純にうれしいっすよね。INKYMAPもそうだし、こないだ出てくれたバンドの音楽全部好きだし、オススメしてるからこそ出てもらったわけだし。そういう音楽が認められて、より多くの人たちに聴いてもらえてるっていうのは、すごくうれしいですよ。
 
──その中で、トリを締める立場だったわけですが。
 
KOJI 俺たちはデカいイベントもやらせてもらったりとかしてたんで、“締め方”みたいなのは分かってたつもりだったんですけど、いざステージに上がったら「わかんねぇな、やっぱり」って思うんですよ。「何回やっても面白いな、ライブって」と。
 
──ほう。
 
KOJI トリとして締めるとか、トップバッターが気合い入れなきゃいけないとか、口では言いますけど、実際ステージに立ったら、「“締める”とか意識しちゃったらよくないんじゃん?」とかも思って、勉強になるんですよね、毎回。
 
──満足感もある一方で、「もっとこうできたんじゃないか」とかもあったり。



KOJI ありますね。仲間うちではそういう話になることがすごくあるんですけど、でも結局、「高校生の頃にバンドやってた時の感じが、一番いいんじゃないか」って結論にたどり着くんですよ。音楽が好きで、余計なことを気にせずに自分たちの音楽を単純に楽しんでもらいたいと思ってた頃ですよね。でも何度もステージに上がってると、余計なことが入ってきちゃうというか、「こういう風に流れを作って、こう持っていきたい」とか考えたりするようになるんですよ。バンドはその場その場の衝撃というか、その場その場でお客さんたちと語り合えるのがいいところで、「俺らの音楽が一番っしょ?」ってやるのがベスト……っていう話に、結局はなるんですよ。だから、細かいことを気にせずにやったもん勝ちなのかなというのは、すごく感じてますよね。
 
──ご自分はどうですか? 気にせずにやれてますか?
 
KOJI 俺は考えすぎちゃうんですよ(笑)。もともとそういうタイプなので、メンバーと話して解消していくというか。「考えすぎてるなー」と思ってると、KO-TAが「大丈夫か?」って声かけてくれたりするんで(笑)、いいバランスではできてますけどね。助かってますよ、メンバーがいなかったら……「きっつ!」ってなってますよね(笑)。
 
 
リクエスト&投げ銭! ダブルで挑む8/9新代田!
 
 ──この8ヵ月連続イベントは、それはそれでいろいろと大変なこともあると思うんですが。
 
KOJI でも、ツアーをやってゲストを呼ぶのも同じですからね。いつもと違うことをやってみたいというところから始まっていて、例えば次にやるリクエスト大会とかも、もっとずっと前、2年ぐらい前から話は出てたんですよ。
 
──そうなんですね。
 
KOJI でもやるきっかけがなくて。それで今回、「ずっと溜めてたリクエストをやろうよ」という感じで。リクエストだけに、俺たちが勝手に行くんじゃなくて、お客さんたちと1曲1曲、噛み締めながらやりたいですね。
 
──ファンから集まったリクエストの結果を見て、どう感じました?
 
KOJI いやあ、やべえなって感じですね(笑)。ライブでは1回もやったことない曲とか「ここ来る?」っていう曲が多くて、練習しなきゃなと。今、みんなでスタジオに入って必死こいて練習してますよ(笑)。KO-TAが入る前、スリーピースでやってた頃の曲とかは、「KO-TAのアレンジどうしようか?」って段階ですし。
 
──今回やってみて、今後セットリストに入ってくるような曲もあるかもですね。
 
KOJI それはあるかもしれないですね。やってみたら「あ、いいじゃん」みたいな感じで。主要曲以外をこんな風に見直す機会ってなかなかないので、俺たちにとってもけっこう新鮮ですよ。
 
──では次のセットリストは、いつもより早めに決めた感じですか?
 
KOJI いや、セットリストはまだ決めてなくて、リクエストのあった曲を1曲ずつさらって練習してるところです。もうそろそろ固めようという時期ですけどね。
 
──いつもとはかなり違ったものになりそうですね。



KOJI 正直、そうですね。スリーピースの時にやってた、スローバラードの曲とかもあるんですよ。「これ、どこに入れたらいいんだろう?」と思いますからね(笑)。みんなで考える中で、無理ないように入れたいなと思ってますけど。
 
──しかも、LOFTで発表された通り、今回の料金は個々のお客さんが決めるシステムなんですよね。
 
KOJI はい、そのアイデアはYUICHIが出したのかな? 3人で話してる時に「投げ銭やってみたいよね」って話になって、それも面白いかなと。俺らは、他のバンドがあんまりやってないことを、常にやっていたいなっていうバンドなんで。当時俺らの担当だったavexの人に話したら「えっ?」てなって。「それ……大丈夫?」って言われたんですけど、「いや、大丈夫っす!」って無理やり押し切りました(笑)。
 
──「大丈夫」の根拠は……
 
KOJI ないっすけど!(笑) ないんですけど、他がやらないことをやりたいから、8ヵ月連続の1回だけはそれをやらせてくださいと。「赤字覚悟ぐらいの気持ちでやらせてください!」って直訴したら「いいよ」ってことになって。「1回だけね」と(笑)。
 
──目標額とかあるんですか?
 
KOJI いや、それはないです。会社的にはあるのかもしれないですけど、俺らは楽しかったらお金を入れてくれたらいいんで。当日終わってみたらどうなってるかっていうのは、実際気になるのは確かですけど、今は曲に必死なので(笑)。セットリストとか、どうやってみんなと共有して楽しませようかなとか、そっちの方がデカいですね。
 
──しかも、リクエストと投げ銭のダブルコンボになるわけですよね。
 
KOJI そうですね、それはたまたまタイミングが合っちゃったということで(笑)。
 
 
恒例! 「他の2人のこと、どう思ってる?」
 
──今回でこの企画も4回目、折り返し点になりますね。
 
KOJI そうですよね! 早いですよね……。ファイナルのCLUB QUATTROがどんなモチベーションになるのか。打ち上げで、初めて共演したバンドのメンバーから「ホントにSWANKYは攻めてるよね」って言われたりするんですよ。こんな8ヵ月連続イベントなんて他はやってないから。それを誇りにも思うし、「だよね? だから俺たちはやるんだよ」って。それこそ、終わった時に何を感じるんだろうなとか思いますよね。今は必死ですけど(笑)。
 
──完走した後、また元の形に戻るのか、それともまた変わっていくのか。
 
KOJI そうですね。とりあえず燃焼してみて……「それが知りたければ、12月に会いましょう」という感じで。……あ、ハイボールおかわりいいですか? 今度は普通ので(笑)。
 
──ちょうどおかわりも入ったところで、前回、前々回のこのインタビューって読んでいただけてますか?
 
KOJI あ、KO-TAのは読みました! 食レポとか入ってたヤツですよね。アイツ、うまいですよね!(笑)
 
──YUICHIさんの回は?
 
KOJI ちょっとだけ。兄貴なんで(笑)。
 
──ということで、恒例の「他の2人をどう思ってる?」コーナーなんですが……。
 


KOJI ああ~、なるほど。もうちょっと飲んでもいいですか?(笑)(と、手元のハイボールをグイッと) まぁ、話しやすいところでいくと、まずKO-TAですよね。バンドをやる前から友達で、音楽の好みも一緒で親友みたいな感じだったし、こないだは一緒にハワイ旅行に行ったぐらい仲もいいんですけど……どういうことが聞きたいですかね?(笑)
 
──(笑)KOJIさんが思う、バンドの中でのKO-TAさんの役割って?
 
KOJI ホントに、「KURE5-56」みたいな存在というか(笑)。

──ああ、潤滑油ですね(笑)。

KOJI リハーサルの手配をしてくれるとか、本来マネージャーがするような仕事を、マネージャーよりもキチンとやってくれるんですよ。曲作りで合宿に行ったらバーッと料理を作ってくれて「はい、おつまみできたよ」とか(笑)。それこそ、俺とYUICHIが殴り合いのケンカをしてたら「やめろ、やめろ!」って止めてくれますし。ホントにKO-TAには迷惑をかけてます(笑)。
 
──まあ、「兄弟+1」でバンドにいるわけだから、そういう役目にならざるを得ないこともあるんでしょうね(笑)。
 
KOJI ギター・プレイは日本一だと思ってるんで。最強ですよ。ホントに、バンドには欠かせない存在ですね。KO-TAがいなかったら回ってないなっていうところも多いですね。
 
──KO-TAさんが正式メンバーになって、YUICHIさんのプレイが変わった部分は感じますか?
 
KOJI 感じます。もともとYUICHIはリードギターだったのがバッキングに回って、KO-TAがリードになったということで、YUICHIは当時もいろいろ考えてたっぽいですけどね。バッキングを当たらないようにするとか、KO-TAを引き立たせるためにどういうバッキングにしたらいいかとか。
 
 
兄への思いを本音で語る!
 
KOJI で、YUICHIか……。お兄ちゃん、どうなんですかね?(笑)
 
──思うままに語っていただければ(笑)。
 
KOJI まあバンドを始めて12年目。まだドラムがいなかった頃は、サポートだから「その日は他が入ってるから」って断られることもあるわけですよ。でもどうしてもその日に出たいからって、2人でアコギを持って歌いに行ったこともあったり。2人でSWANKY DANKを作り上げていったというところでは、すごく感謝もしてるんですけどねえ……。
バンドだと1人ぐらい、遅刻魔みたいなのっているじゃないですか。それが、お兄ちゃんなんですよ。4人でやってた時は、メンバーもマネージャーさんもみんな集まってるのに、兄貴だけが来てないわけですよ。「キミの兄貴だよね?」みたいに見られるから、「とりあえず1回、他人にならねえかな?」みたいな(笑)。
 
──いたたまれないと(笑)。
 
KOJI SWANKY DANKの歴史としてはすごく濃い時代を一緒に過ごしてるんですけど、人間的なところではク●だと思ってます(笑)。
 
──KO-TAさんも、「よくお兄ちゃんが弟に怒られてる」って言ってましたね。
 
KOJI よく怒ってますね。リハの時に「ごめん、財布が見当たらないから行けないわ!」とか言うんですよ? 「来れるだろ!」と(笑)。
 
──あー、それは(笑)。「もう一緒にやってられない!」みたいなことはなかったんですか?
 
KOJI ありますけど、でも、そこが兄弟というか、暗黙の了解で許し合った感じになりますね。ガチで「もうやめるぞ!」みたいになったことはないです。
 
──日本でも海外でも、兄弟でバンドにいる例ってたくさんありますけど、仲がいい兄弟とそうでないところと、パックリ分かれますよね。その中では……。



KOJI うん、俺たちはOASIS(注:ギャラガー兄弟の不仲で有名)ではないってことですね(笑)。でも知り合いのバンドでも兄弟でやってるとこがいくつかありますけど、その兄弟よりは、俺たちは仲良くないなと思うんですよ。
 
──そうなんですか。
 
KOJI あるバンドの場合は、兄弟で一緒に住んでるし、普通に音楽の話とかしてますからね。俺ら、音楽の話とかほとんどしないですから。仲が悪いわけではないですけど、彼らほど話さないなあと思いました。
 
──えーと、このままじゃ「兄貴は●ズ」で終わってしまいそうなので(笑)、いいところは?
 
KOJI いいところ? 何でしょうねえ……。ちなみにYUICHIは俺のこと、何て言ってました? アイツが言ってなかったら、俺も言わないです(笑)。
 
──言ってます! 僕の口から言うのも何なので、内容は後でお読みいただければ(笑)。
 
KOJI そうっすねえ……もうちょっと飲んでいいっすか?(笑) まあ、一途なタイプだとは思います。音楽に対してもまっしぐらだし。いいところが見当たらない……っていうのがいいところなんじゃないですかね?
 
──いやいや、ごまかされませんよ(笑)。では、これを機に考えていただくということで。
 
KOJI まあ、一緒にSWANKY DANKができてるっていうところがいいところかな。
 
──分かりました(笑)。では話題を変えて、7月26日に新曲の配信がスタートしましたよね。
 
KOJI はい、「Removes」という曲で、アニメ「SDガンダムワールド 三国創傑伝」のオープニングテーマになってます。お話をいただけたことは、メチャメチャうれしかったですね。世界的に配信されるということで、歌詞も英語がメインになってますし、YouTubeのコメントも外国の方の方が多いんじゃないかってぐらいなんですよ。インスタでも外国人の方から「応援してます」ってメッセージをもらったりして、すごくいいなと思います。曲も疾走感のある、SWANKYらしいポップパンク要素が入った曲になってると思います。「Amazing Dreams」とは真逆の世界観で。
 
──アニメと一緒に、より幅広い人々に知られることになりそうですね。では最後に、改めて8/9新代田への意気込みをお願いします。
 
KOJI 今回、リクエストをもらってやるというのは俺らにとっても初めての試みで、お客さんも聴きたい曲を聴けると思うので、たくさんの人に来てほしいですね。1曲1曲、一緒に噛み締めながら……「この時はああだったよな」っていうのは、お客さんにもそれぞれあると思うし、俺らにもあるんで。それを思い出しながら、「この曲を作った時、俺らはこうだったんだよ」っていう話もできたらいいなと思います。だから普段のライブとは全然違うものになるし、後から振り返って「この曲はあの日しかやらなかったな」っていうことも全然あると思うんですよね。それこそ初期の、俺たち2人でドラムがサポートだった頃の曲とかもやるので、貴重な日になると思います!
 


 
REQUEST LIVE IN TOKYO
会場:新代田FEVER(ONE MAN)
開場/開演 18:30 / 19:00
チケット代 name your price 投げ銭制(+1drink)


「Removes」
https://avex.lnk.to/Gb6D0
 
             
 
マッスル居酒屋 たんぱくしつ
東京都墨田区江東橋4-26-18 2F
17:00~24:00
定休日 月曜日
https://tanpakushitsu-kinshicho.com/
https://www.instagram.com/muscletanpakushitsu/
 
高崎計三
WRITTEN BY高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。

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