COLUMNコラム

アーティスト
東京女子流

「kiss」をテーマに、様々な恋愛を表現! 東京女子流「新*定期ライブ第1弾」をレポート!

2018.06.06
アーティスト
音楽
ライヴ&イベント
5月26日(土)、Mt.RAINIER HALL 渋谷PLEASURE PLEASUREにて東京女子流の新*定期ライブ「EPISODE-1~キスひとつくらいあげる~」が行われました。今回から「新*定期ライブ」としてリニューアルされ、毎回異なるコンセプトの元で行われるこのライブをレポート!


前半は「恋に夢見る少女」



東京女子流の定期ライブは2010年から2014年7月まで64回にわたって開催され、昨年8月から今年4月まではそのライブを再現する「復刻版!定期ライブ」も行われていましたが、今回から「新*定期ライブ」としてリニューアル。今回の公演はチケットソールドアウト。開始前から場内にはファンの期待が充満しているようでした。



森の中のような木々のシルエットが映し出される中、新井ひとみを先頭にメンバーが一人ずつ登場し、オープニング・ナンバー『predawn』でスタート。
衣装は、新井ひとみと庄司芽生の2人が黒のトップスに白のボトムス、山邊未夢と中江友梨の2人は逆に白のトップスに黒のボトムスという構成で、これはすでに公開されている6月20日発売予定のニューシングル『kissはあげない』のジャケットと同じもの。山邊も参加して考案されたこの衣装は実にステージ映えするものでした。



観客が振る真っ赤なペンライトの中で、2曲目の『鼓動の秘密』に入ると、東京女子流の特徴でもあるフォーメーションダンスもグッとテンポアップ。間奏で、新井と庄司が2人で踊る場面では歓声も起きていました。



かわいらしいアクションも入った『たぶん、ずっと好き』、ビートの利いた『恋愛エチュード』まで4曲を歌い踊ったところでMCに入ると、客席からは大きな拍手が発生。
庄司が「かわいらしい女子流の恋の曲を集めたセトリにしてみました」と、選曲の意図を説明した上で「ひとみの世界観を想像したんですよ」と言うと、新井は「恋に夢見てる女の子を演じてみました」と反応。特に『恋のエチュード』は、新井が参加できなかった2月の全曲ライブでは踊れなかったということで、「待ちに待ってた今日!みたいな、めっちゃうれしかった気持ちをぶちまけました!」と喜びを露わにしていました。


新井の「kiss」に場内騒然!?

「ここからは恋愛の別の面を表現した曲を」という紹介に続いて、5曲目はSweetSのカバー『Love like candy floss』。アコースティックな音色からEDMに移行する曲調とサビの切なさが印象的なこの曲、間奏では山邊の合図で観客がペンライトを一斉に点灯。暗転された会場が真っ赤に染まりました。



再びMCタイムに入ったところで、「皆さん、今日の定期ライブのタイトル、覚えてますか?」ということで、客席から指名して言ってもらおうという展開……かと思いきや、指名されたのは新井。「キスひとつぐらい、あーげる」の後に客席に投げキッスをしたんですが、この「キッス」が「ブチュチュ~」という音を伴ってのものだったので、「リアルすぎてビックリ」という山邊を筆頭にメンバーが総ツッコミ! 庄司も「あんなひとみ見たことない」と驚くほどで、このステージを見たファンは幸せ者でした(笑)。


 
続いての曲は、ニューシングルのカップリング『キスひとつで』を初公開! 作詞作曲は『ラストロマンス』も手がけた春ねむりさんということで、「ラスロマ以上に“おねむさんワールド”炸裂なんですよ」(庄司)と、メンバーもお気に入りの模様。「ダンスも見どころたくさん」と予告した通り、ハードな曲調に運動量の多いダンスは見応えタップリ。この日、ライブに来られなかった方はシングル発売をお楽しみに!



いよいよ後半に差しかかってきたステージは、再び明るくポップな女子流らしい曲が続きます。『君へ』から、中江が「みんな一緒に盛り上がらなきゃ損だよ!」と煽って『おんなじキモチ』へ。



客席全体が照らされると、場内はさらにヒートアップ。続けて庄司の「まだまだ踊る元気残ってますよね?」という問いかけから『ちいさな奇跡』では観客も手拍子。レトロポップスの風味も漂う『月の気まぐれ』ではラインダンス風のダンスも披露しました。


“ズルかわいい”新曲から意外なエンディングへ……



そして最後の曲。庄司の「ズルかわいい女の子の恋の気持ちを歌った曲」という紹介(「ズルかわいい」のところを最初、「ズル賢い」と言いそうになってしまって、自分でツッコんでいたのはナイショ)から、新曲『kissはあげない』へ。すでにMVも公開されており、予習もバッチリなファンの皆さんの反応はもちろん上々! MVでは軽快なシティポップという印象でしたが、ライブでは低音が強調され、ビートの力強さがまず耳に入ってきます。でもそれが4人の歌声の軽やかさを引き立てるようでした。



曲が終わったところで、大歓声の中エンディングへ……と思った瞬間、ステージは暗転。『十字架~映画「学校の怪談 -呪いの言霊-」Ver.~』のあの不気味なイントロが鳴り響きます。一列に並んで背を向けたメンバーは、同曲のMVでも着用していた黒いマントをかぶると、『kissはあげない』のジャケットでキーポイントとなっていたリンゴを手に、4方向に分かれて歩き始めます。庄司はステージ後方、山邊と中江は前方左右の扉、そして新井は客席中央を突っ切って後方の扉へ。黙々と進む彼女たちの姿が消えたところで場内が明るくなり、「本日の公演は終了しました」のアナウンス。突然の終了にファンからは意外そうな声が上がっていましたが、これは同日夜の「EPISODE-2~やっぱりkissはあーげないっ~」につながる演出。メンバーはロビーに集合し、ファンを笑顔でお見送りして送り出しました。
 
「ポップでキュート」のイメージが強い女子流ですが、この日の新*定期ライブ第1弾では「kiss」をテーマに、中盤には「大人の恋」を歌った楽曲を並べるなど、様々な面を見せてくれました。色合いを統一しながら4人とも素材やデザインが違う衣装も、統一性と個性を同居させた女子流らしさをビジュアル化することに成功していて、時に軽快で時にハードな彼女たちのダンスとしっかりマッチ。毎回コンセプトが変わる「新*定期ライブ」のスタートに相応しいステージでした。
 次回の「新*定期ライブ」は6月24日、山邊の誕生日に久々の沖縄で開催されます。6月20日発売のニューシングル『kissはあげない』とともに、今後の「新*定期ライブ」もお楽しみに!


《今後の定期公演》
新*定期ライブ EPISODE-3 ~久しぶりの沖縄女子流~
日程:2018年6月24日(日)開場12:30/開演13:00
 会場:沖縄・桜坂セントラル
 
新*定期ライブ EPISODE-4 ~東京男子流 草食系~
日程:2018年6月30日(土) 開場14:00/開演14:30
会場:Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

新*定期ライブ EPISODE-5 ~21歳になった中江友梨とゆかいな仲間たち~
日程:2018年6月30日(土) 開場18:00/開演18:30
会場:Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

新*定期ライブ EPISODE-6 ~東京男子流 肉食系~
日程:2018年7月1日(日) 開場14:00/開演14:30
会場:Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

新*定期ライブ EPISODE-7 ~明日21歳になる庄司芽生とゆかいな仲間たち~
日程:2018年7月1日(日) 開場18:00/開演18:30
会場:Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

《商品情報》 

アーティスト:東京女子流 
タイトル:kissはあげない 
発売日:2018年6月20日 
 
商品詳細・ご予約はこちら http://tokyogirlsstyle.jp/discography/
 
■東京女子流オフィシャルブログ http://lineblog.me/tokyogirlsstyle/ 
■東京女子流公式LINE http://line.me/ti/p/%40tokyogirlsstyle 
■東京女子流Twitter https://twitter.com/TokyoGirlsStyle 
■東京女子流Instagram https://www.instagram.com/tokyogirlsstyle/

【東京女子流 OFFICIAL WEBSITE】
http://tokyogirlsstyle.jp/
 
撮影 長谷 英史
高崎計三
WRITTEN BY高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。

もどる