人気絵本『てんとうむしのはじめてのレストラン』が“動く絵本”に 絵本作家・さいとうしのぶ × グラスハーピスト・大橋エリ、AI×音楽で映像作品動画公開

人気絵本作家・さいとうしのぶの代表作『てんとうむしのはじめてのレストラン』が、AIと音楽によって新たなかたちで映像化された。
本作は、2011年に刊行された同名絵本(アリス館)を原作に、絵本のページを一枚ずつ丁寧に動かした“動く絵本”ともいえる映像作品。親しみやすいキャラクターや世界観をそのままに、静止していた物語に新たな時間軸が加えられている。
なお原作絵本は現在絶版となっており、入手が難しい作品として知られている。本映像は、その世界観を新たなかたちで体験できる貴重な機会ともいえる。
音楽はグラスハーピスト・大橋エリと音楽プロデューサー油井誠志が担当。
作品の中心には「音」が据えられ、日常の身近な物から生まれる音を織り交ぜながら、繊細なサウンドを構築している。
近年ではテーマパーク演出などでもグラスハープが注目を集めており、「名探偵コナン・ミステリー・レストラン」ではキャストによる本格的なグラスハープ演奏が披露されるなど、その幻想的な音色への関心が高まっている。
グラスハープはマレットで叩くことでグロッケンのような音色を生み出すほか、てんとうむしの動きに寄り添うように音が配置され、映像と音が有機的に連動する演出が施されている。
AI映像は辻裕央が手がけ、絵本ならではの温かいタッチを保ちながらキャラクターに生命感を与えている。企画は木村悟が担当し、絵本・音楽・映像を横断するプロジェクトとして成立させた。
どの音がどこから生まれているのか——
視聴者の想像力を引き出す設計も、本作の特徴のひとつだ。
また、2026年4月21日から5月24日まで奈良県立図書情報館にて開催される「さいとうしのぶ えほん原画展」では、本映像作品の上映も予定されている。代表作『あっちゃん あがつく たべものあいうえお』の原画をはじめ、全69点の作品展示やトークイベント、サイン会なども実施予定。
人気絵本を起点に、AI技術と音楽表現を掛け合わせた本作。
“音が主役”の新たな絵本体験として、音楽ファンのみならず幅広い層からの注目を集めそうだ。
■動画視聴
■原作について
『てんとうむしのはじめてのレストラン』(絶版・現在入手困難)
作:さいとうしのぶ
出版社:アリス館
発売日:2011年1月
いいにおいにさそわれてレストランに入ったてんとうむし。
そこには、おいしそうな食べものと、たくさんの動物たち。
だんごむし、ほし、いちご、はな…
さまざまな“かくれたもの”を探して楽しめる、心あたたまる絵さがし絵本。
■プロフィール
さいとうしのぶ(絵本作家)
幼い頃から絵を描くことを愛し、絵本作家を志す。テキスタイルデザイナーを経て絵本制作の道へ進み、インターナショナルアカデミー絵本教室で黒井健、高畠純らに師事。1998年『よーい よーい よい』でデビュー。
代表作に『あっちゃん あがつく』(みねよう/原案)、『しりとりしましょ!』『おみせやさんで くださいな!』など多数。『しつもん おしゃべりさん』では第3回ようちえん絵本大賞を受賞。『子どもと楽しむ行事とあそびのえほん』(文・すとうあさえ のら書店)で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞。
子どもから大人まで、ことばと絵でやさしい世界を描き続けている。
HP:https://saitoshinobu.com/
大橋エリ(グラスハーピスト)
国内唯一のメジャーデビュー・グラスハーピスト。国立音楽大学卒業後、2015年にキングレコードよりデビュー。日本グラスハープ協会会長を務める。
グラスハープという希少な楽器の可能性を広げながら、クラシックからポップス、映像音楽までジャンルを横断した活動を展開。NHK大河ドラマや映画・舞台音楽などにも参加し、透明感あふれる独自の音色で国内外から注目を集めている。
HP:https://www.eriohashi.com/
■クレジット
<作>
さいとうしのぶ
<AI動画>
つじひろたか | 辻裕央
<音楽>
あぶらいじょうじ | 油井誠志
おおはしえり | 大橋エリ
<企画>
きむらさとる | 木村悟
翻訳