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i☆Ris 珍回答続出のゲームに熱狂のライブ!「虹会ファンクラブイベント2020 WINTER」潜入レポート&インタビュー

2020.03.13
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2年半ぶりの4thアルバム『Shall we☆Carnival』を3月13日にリリースしたi☆Ris。デビューから8年、メンバー個人もグループも活動の幅がどんどん広がっている彼女たちの充実ぶりを象徴するようなアルバムになっています。2月に行われたファンクラブイベントのレポートとともに、アルバムやツアーについてのインタビューをお届けします!


難問続出? ゲーム合戦は大盛り上がり!


まず取材班が向かったのは、2月15日、東京・竹芝の「竹芝ニューピアホール」。こちらでi☆Risファンクラブ「虹会」のイベント「虹会ファンクラブイベント2020 WINTER」が開催されたのです。取材したのは夜の部でしたが、開場前から入場を待つファンが長蛇の列! ロビーに入ると、前半のゲームコーナーで優勝する幹事(メンバーのこと。「二次会」と引っかけての「虹会」だから)を当てる投票が行われています。見事に優勝者を当てた人の中から抽選で、イベント後に行われるミート&グリートに参加できるというので、皆さん真剣です。



一方、物販コーナーでは虹会限定グッズも販売。中でも目を引くのはスタジアムジャンパー。背中には野球チーム風のi☆Risロゴ、胸の部分には各メンバーのイニシャルをやはり野球チームロゴ風にあしらった刺繍が施されていて、本当にどこかのチームのオフィシャルグッズみたいです。このスタジャンは、入会後に2回以上継続した会員だけが購入できるもので、これを着ていることがイコール長年のファンの証明、というわけです。会場でも、あちこちに着用している方がいますが、どこか誇らしげに見えるのは気のせいでしょうか(笑)。

さて、いよいよ開始の時間。満員のファンの前にメンバー6人が現れると、もちろん大歓声です。自己紹介の後、先ほど入場者が優勝予想したゲームコーナーが開始! 優勝したメンバーがもらえる賞品は、「宝くじ21000円分」。大当たりなら3億円というビッグな賞品ですね! ま、当たればですが(笑)。

ゲームの1種目めは「急いで!描いて!タイムアタック絵しりとり」。ホワイトボードに順番に絵を描いて、しりとりをやっていくというヤツですね。タイムリミットで焦らされることもあって、(というかそもそもの画力の問題?)何だか分からない絵を描いてしまう人も。まずみんなが首を捻ったのが、山北さんの「パチンコ」。でも次の芹澤さんはしっかり読み解いて「コーラ」につなげます。終了後、自分が描いた絵を説明した時にはみんなから「よく分かったね!」の声も。でもそんな芹澤さんも、2周目に描いた「プリンパフェ」はなかなかの難題。誰もが「プリンアラモード」だと思い、次の若井さんは「ドラえもん」を描いたんですが、これもかなり微妙で……というところでタイムアップ。何とか2周分つながったので、全員が20点を獲得しました。この絵しりとりはメンバーにものすごく好評で、「楽しかったから楽屋でもやりたい」の声も。i☆Ris内で大流行の兆し?




次のゲームは「日本全国津々浦々! 大グセだらけの方言クイズ!」。各地の方言の意味を、メンバーが推理して当てるというものなんですが、全員が大苦戦したのが3問目の宮城弁、「今日はいきなりがおった」。皆さん、これ分かります? 悩みに悩んだメンバーは以下の回答をひねり出しました。
 
芹澤 「今日はいきなり怒りだした」
茜屋 「今日いきなり雨が降った」
若井 「今日いきなり太った」
山北 「今日いきなり食べた」
澁谷 「今日はいきなりガオレンジャー」
久保田 「今日はいきなり吠えた」
 
澁谷さんは完全に「ガオ」に引っ張られましたね(笑)。で、正解は「今日はとても疲れた」。部分点ありというルールだったんですが、見事に全員が0点でした。
 
ここで得点の中間発表! 絵しりとりが全員同点だったので、方言クイズの点差がそのままつくわけですが……。
若井 54
澁谷 47
芹澤 45
茜屋 40
久保田 40
山北 35



ここまで若井さんトップ! 山口弁の「学校行くの、ぶちせんない」(正解:学校行くの、とてもめんどくさい)を「でらだるいわ」なんて書いてたわりに、着実に点を稼ぎました。山北さんは宮崎弁「てげあちーこっせん?」(正解:とっても暑くない?)を「すごいアツイことしない?」なんて意味深なこと書いてたのが響いたか……(ちなみにこの問題、茜屋さんも「ねえ、たのしいことしない?」って書いて、「エロい!」の声多数)。


優勝争いの行方は? そして大爆発のライブ編へ!


逆転を懸けた3種目めは、「思い出して! 記憶力必須の色当てクイズ」。街中でよく見かけるロゴマークやキャラクターの一部だけ色が抜かれていて、その部分が何色かを当てるというものなんですが、問題はこれの5問目。何とi☆Risのロゴマークが出題されたのです。問題は6人のイメージカラーになっている「i」の花びら状の並びなんですが……他でもない自分たちのロゴだから楽勝! と思いきや……「自分の場所も分からん!」なんて声も!?(これも名誉のためヒミツ)



分からないあまりに隣の人を覗き込んでカンニングしようとする芹澤さんに、『「優はi☆Risのこといつも考えてる』って言ってるじゃん!」と鋭すぎるツッコミを入れる山北さん(笑)。その2人は正解でよかったんですが、他の正解者は澁谷さんのみ。「絶対正解だと思う」と胸を張っていた久保田さん、「自分の色が上だと思ってた」と、一番上を赤にしてしまった若井さん、1色しか合ってなかった茜屋さんはアウト! 皆さん、出直してください!(笑)

さて、そんなこんなで3種目を終えて(集計時間の間にリクエストに応えてもう一度、絵しりとりをして)、ついに最終結果発表!
若井 89
山北 87
芹澤 75
澁谷 70
茜屋 62
久保田 48



前半トップだった若井さん、後半も点を伸ばして逃げ切り! 最下位だった山北さんは何と2点差に迫る猛追! 惜しかった! そして……久保田さんは最下位に転落! 罰ゲームとかなくてよかったですね(笑)。若井さんには優勝賞品の宝くじが手渡され、彼女の優勝を予想していたファンの中から5人がめでたくミート&グリートの権利を獲得したのでした。90分近かったゲームコーナー、最後まで大盛り上がりでした!
 
公開されたばかりの新曲「ハピラキ☆Dream Carnival」のMVが流された休憩時間を挟み(大スクリーンと大音響で見られる経験は貴重!)、いよいよイベントは第2部、お待ちかねのライブパートへ。
 
場内が暗転し、先ほどのMVでも着ていた新衣装に着替えた6人が再登場すると、観客はもちろん総立ち! 会場中でペンライトが光ります。曲名を言っただけで大歓声が起きた1曲目、「ブライトファンタジー」からスタートすると、メンバーの元気いっぱいのダンスと歌で、ステージ上はこれ以上ないぐらいきらびやかなムードに。曲の後、「久々だったからリハーサルで踊れないことも多々」という話も出ましたが、そんなことは感じさせないのがさすが!



続いての2曲目も久々となる「イノセントイノベーション」。「私たちからのチョコ、もらってください」との前振りで始まったこの曲ではバックが黒になり、メンバーの衣装がさらに映えることに。
 
3曲目は「今日のメインディッシュ」、「ハピラキ☆Dream Carnival」。MVが流れたばかりですが、生での披露はこの日が初! 途中で次々に展開が変わるこの曲、生で聴くともちろんMVとは違った魅力がタップリ。大きく手を振る場面ではみんなで合わせて、会場が見事に一体化していました。

そしてラスト4曲目は、こちらもアルバムに収録される「アルティメット☆MAGIC」。タテノリで飛び跳ねる場面あり、手拍子あり、合いの手ありと観客も全面参加できるアップテンポの曲で、締めにはピッタリ。終わってみれば4曲とは思えないほど“駆け抜けた”ライブが終わると、「(会場で配られる)バレンタインチョコのお返しは、アルバムご購入で!」と、アルバム購入と春のツアーへの参加を約束して、この日のイベントは終了。全部で約2時間、中身の濃いイベントでした! というわけでこの後は、メンバーにインタビューしてみましょう!




ニューアルバムのコンセプトは……「なかったんです」!?


──先日はファンクラブイベントを取材させていただきましたが、内容も楽しくて盛り上がってましたね!



澁谷 いいファンクラブなんですよ!(笑) 私は「ファンクラブ・マニア」みたいな感じで、自分でいろんなアーティストとかのファンクラブに入ってるんですけど、自分たちのファンクラブがダントツでいいと思ってますから。
 
──そうなんですか(笑)。
 
澁谷 会報誌も完璧だし、「これでこの値段か!」って思いますし。メンバーが毎週、「動画日記」を更新してるんですけど、私は全部見てますから。

若井 えっ、そうなの!? 偉い!(笑)
 
澁谷 ファンの人たちに交じって、メッセージ送ったりしてますから(笑)。他のアーティストのファンクラブでいい企画とかサービスがあったら、すぐスタッフさんに言って、ウチでもやれないかって話してるんです。
 
──それはすごい! まだ入ってないファンの方はマストですね(笑)。さて、4枚目のアルバム『Shall we☆Carnival』ですが、アルバムとしては2年半ぶりのリリースになるんですね。
 
久保田 2年半も経ってたんだなという感じです。あっという間すぎて、そんなに経ってる感覚がなかったです。
 
澁谷 その間、止まらずにやってたからね。
 
久保田 シングルとかは出てたわけだし。
 
──アルバムのコンセプトについて、どういうものにしようというのはあったんでしょうか?
 


茜屋 それがなくてですね(笑)。気がついたら曲が送られてきて、レコーディングして……というのを繰り返して、最後にコンセプトが送られてきて(笑)。なので、私たちは知らないで録っちゃいました。
 
若井 アルバムによっては私たちがコンセプトを決めることもあるんですけど、今回に関しては制作側の皆さんに強い思いがあったのか、用意されたものを録っていくという形でしたね。
 
──それは、皆さんがお忙しいからという部分もあって?
 
芹澤 いやぁ……今回は制作の皆さんの熱もすごくあったみたいなんですよ。久々ということもあったし、i☆Risちゃんは10代でスタートしたメンバーも多かったんですけど、今はみんな大人になってきたので、制作の方たちの「こう見せたい」という思いがけっこう定まってたみたいで。私たちは、それを受け止めて頑張る、みたいな感じでした。
 
澁谷 スタッフさんたちも私たちができないものは決して出してこないし、難しいものでも「絶対越えてくれるだろう」っていう期待もあるんですよね。だからどんな曲を渡されても、自分たちなりに落とし込んで、ちゃんとスタッフさんたちに返そうっていう気持ちがあるので、お互いにそういう信頼関係ができているからこそ、今回みたいなやり方もできるのかなと思います。


バラエティーに富んだ収録曲を全曲解説!


──そのアルバムですが、バラエティーに富んだ曲が並んでいつつ、1曲目の「ハピラキ☆Dream Carnival」が引っ張るイメージも強い印象がありました。この曲から、収録曲を1曲ずつ紹介していただけますか?



山北 「ハピラキ☆Dream Carnival」はミュージカルっぽいというか、1番と2番でAメロが全然違うとか曲調がいきなり変わるとか、歌声も変えたりとか、遊び心でこういう曲が歌えるというのはi☆Risの強みなので、そういうのがすごく生かされてて1曲目にピッタリだなというのは感じました。そこからの新曲もジャンルが様々に違うので、このアルバム1枚で、これまでの2年半でそれぞれが蓄えた表現力とか、大人になって出てきた深みとかが感じてもらえると思います。ミュージカルっぽい曲って、過去にも「幻想曲WONDERLAND」とか、このアルバムにも入っている「FANTASTIC ILLUSION」とかあるんですけども、もっと強いバージョンというか。声優もやっている私たちだからこそ歌える曲だと思うし、コーラスも4部に分かれているので、細かいところにも注目して、声の表現も楽しんでほしい1曲ですね。ワンフレーズに同じ人の曲が3つ重なってたりするところもあるので、何回も聴いてほしいです。



──次は「Memorial」ですね。
 
茜屋 私たちずっと「プリパラ」というシリーズをやらせてもらっていて、アニメの中にも新しい子たちが入ってきた時に、ずっと歌ってきた主題歌を離れる時期もあったんですよ。それでこの曲は久々に私たちがオープニングを歌うことになって、なおかつ「プリパラ」シリーズも一区切りというタイミングだったんです。だからアニメとしての集大成という部分が大きかった曲で、作品のファンの方もこの曲を聴いて泣いてくれる方もすごくいるんですよね。私たちだけじゃなくてファンの方たちにもすごく思い入れの強い曲だったので、アルバムに入れられてよかったなと思います。また何度も聴いていただけるし、アニメの思い出とともに振り返ってもらえると思います。



──3曲目は「Endless Notes」です。



久保田 この曲は「グリムノーツ」というアニメのエンディング・テーマだった曲なんですが、私もその作品に声優として出演させていただいていて。もともとゲームが原作なんですが、ゲームの初期からボイスで出演していたので、念願のアニメ化のエンディングを自分の所属するグループで歌わせてもらえることがすごくうれしかったんです。ストーリーはファンタジー要素が強めでけっこう暗いお話もあるんですが、このエンディングは優しく包み込んで、いい終わりに締めてくるような曲になっていて、「本」とか作品の中でキーワードになっている要素も歌詞や振りの中に入ったりしてるんですね。だから元のゲームが好きだった方やアニメが好きだった方にも「すごくいい曲だよね」って言ってもらえたりして。i☆Risとしてもこういうバラード調の曲をシングルで出せて、今までとは違う大人っぽさというか、i☆Risだからこその、落ち着きながらも可憐だったり儚かったりする雰囲気というのが出せてるかなって思います。



若井 次、4曲目の「アルティメット☆MAGIC」は私も出演させていただいていた「賢者の孫」というアニメのオープニングテーマです。異世界を舞台にした魔法系のアニメなんですが、歌詞の中にもアニメの要素がたくさん入ってますし、曲自体が「i☆Risが歌う王道アニソン」という感じで、必ず盛り上がる一曲なので、「i☆Risと言えば『アル☆マジ』だよね」って言ってもらってもいいよってぐらいの曲ですね。



──5曲目、「Spending」については?



若井 これはi☆Risちゃん初めてのエレクトロスウィングの曲で、ダンスいっぱい踊るだろうなっていう曲です。アレンジもすごくカッコよくて、歌詞の内容も攻撃的なお姉さんみたいな感じなんですけど、平均年齢25歳ちょっとになった今のi☆Risちゃんが歌うべき、大人の1曲だなって思います。
 
芹澤 次の「Changing point」は私と(茜屋)日海夏ちゃんが出ていた「魔法少女サイト」っていうアニメのオープニングテーマで、これも暗いストーリーのアニメなんですね。私たちは今まで、子供向けの作品の曲が多かったんですが、この時は深夜に放送される作品のタイアップをいただいて、それまでとは違った層の皆さんにi☆Risを知っていただいた曲でもありました。またダークな歌詞とか振りも多いんですけど、そこでもちゃんと見せていける、ハッピーなだけじゃない部分でも見せていけるということでi☆Risの表現の広さを感じられる1曲かなと思います。




今までになかった「大人のi☆Ris」な曲も!


──7曲目は「泡沫の光」ですね。



茜屋 私がすごく好きな曲です。アルバムの中では一番しっとりしているというか、「闇の中から光を探す」という感じの曲で、個人的に一番得意なジャンルなんですね。ゆっくりした曲調なので伝わりやすいし、アルバムの中でもすごく目立つ曲になってると思います。ライブでも披露しているんですが、振り付けもMIKA先生がすごくキレイにつけてくださったので、ぜひライブでも見て、聴いていただきたいなという曲です。
 
──8曲目「FANTASTIC ILLUSION」です。
 
茜屋 8曲目の「FANTASTIC ILLUSION」は、私が出演させていただいていた「手品先輩」というアニメのオープニングテーマです。i☆Risって、曲がアニメのストーリーに寄り添いつつ、自分たちが今いる状況とかも共感できるような曲がすごく多かったんですけど、これに関してはいい意味で私たちに寄らず、一つのショーみたいな感じになってるんです。ライブでもお客さんをショーに招待してるという感じで、一つの舞台として楽しんでもらえる曲になってます。セリフもその場でしゃべって、噛んだりして“生”ならではの魅力もあったりして(笑)。MVもCGとかですごく面白い感じになっていて、Blu-rayに収録されているので(笑)楽しんでもらえればと思います。



──次の「TIN TONE」は?



芹澤 すごくポップで、この中ではかなり「カワイイ」に振った楽曲かなと思うんですけど、歌詞の中でも「タピオカ」とか、「シーとランド」とか……何のことかは分からないですけど(笑)、すごく今っぽい要素が入っているので、2020年に出すアルバムに入っててカワイイなっていうのもあって、個人的にすごく愛着がある曲です。
 
山北 10曲目、「One Kiss」は、みんな好きなタイプの曲だと思うんですけど、「デビュー8年目ならではの女性的な魅力溢れる歌声と多彩なコーラスワークで、叙情的なメロディーと情熱的な歌詞を歌い上げるi☆Risメンバー6人の歌唱力を魅せつける1曲」って……。
 
──って、いただいた資料に書いてありますね(笑)。

山北 はい、そうなんですけど(笑)、ホントにこの中の「女性的な魅力」っていうのがピッタリで。きっと1年目とかに歌うのはムリな曲で、20代半ばになって人生経験をいろいろ積んできた今のi☆Risだからこそ表現できる、溢れ出るセクシーさがあると思います(笑)。曲調が、K-POPっぽさもあるんですけど、90年代感のあるメロディーで、上の世代の方にもけっこう刺さるメロディーラインになってるんじゃないかと思いますので、年上の方にこのアルバムを勧める時は、ぜひこの10曲目から聴くように言っていただければいいかなと思います。
 
──かなり終盤の曲ですけどね(笑)。で、最後の曲「夢中グラフィティ」ですが。



澁谷 1曲目の「ハピラキ☆Dream Carnival」で、「頑張ってる姿にエール送りたいんだ」っていう歌詞があるんですけど、この曲では「負けないで 負けないで」って、違う目線で応援しているというか、背中を押すような感じになってます。年齢を問わずいろんな方の背中を押せる楽曲になってるなと思っていて、デビュー当時は絶対こういう楽曲は歌えなかったし、8年経った今のi☆Risだからこそ、温かみをもって表現できる歌声だなと思うので、つらい時とか、「明日も頑張ろう」って思えるように、聴いてもらえればいいなって思います。
 
──いい締めのカタチになってますよね。

澁谷 そうなんですよ。今回、曲の並びとかもすごくしっくりきてるというか。今までだったら、今回みたいに最後の9・10・11が新曲で並ぶとか、やってないと思うんですよね。そういう意味では新しいし、今までの作品とは違うものになっていると思います。
 
──さて、各曲について語っていただいた中にもちょくちょく出てきましたが、デビューから8年を経て、またその間にそれぞれの個人活動もあって、いろいろと幅が広がってきたと思います。
 


若井 そうですよね。新曲をいただいて歌詞を見たら、「年相応になったな」と感じたというか(笑)。「プリパラ」が小さい子向けのアニメだったので、歌詞の内容も小さい子にも分かるような、キャッチーで分かりやすいものをずっと歌ってきたんですけど、やっと20代らしい曲を歌うようになったなって思いました(笑)。
 
──では、これまでの曲の表現の仕方も、変わってくる部分があったりしますか?
 
芹澤 うーん……。やっぱり「プリパラ」が好きで私たちを好きになってくれた人もすごく多いので、その頃の曲についてはその頃の気持ちを大事にして歌ってあげたいなと思いますね。
 
──そうなると、4月からのツアーはこのニューアルバムの曲が中心だと思うんですが、先ほど話していただいたような大人な曲あり、ちょっとダークなムードの曲もあり、そして今までのi☆Risらしい曲もありということになるわけなんですが、どんな感じになるんでしょう?

山北 曲の種類が増えすぎて、収拾がつかなくなってるんですよね(笑)。まだ細かくは言えないんですけど、うまい具合にまとめて、「ここではこんな感じで」「ここはこんな感じで」っていうことになると思います。



久保田 いろいろあるから「Carnival」なんじゃないかなって思うんですよね。テーマパークにいろんなアトラクションがあるような感じで。
 
若井 曲によって、演出面でもやりたいことがいろいろ浮かんでいるので、それを持ち寄ってどうまとめるかという感じです。
 
──ファンにとってはいろいろと楽しみになってきそうですね。
 
山北 今回、アルバムが発売されてからツアーに行くまで、アルバムの曲を全部やる機会はないか、あったとしてもすごく少ないと思うので、それに最近は新規のファンの方も増えたので、まずはこのアルバムの曲を全部聴き込んで、完璧にしておいてもらえれば、初めてライブに来るという方でも楽しめるんじゃないかなと思います。11曲は必ず歌うので。

久保田 発売から1ヵ月あるしね。
 
澁谷 お友達を連れてきてくれる方にも、1回は聴かせてあげてほしいなって思います。それだけいいアルバムだと思うし、アルバムを聴いてツアーに遊びに来てくれたらいいなと。
 

i☆Risがこれからやりたいこととは……?


──しかし、メンバー全員が声優として活動していて、それ以外の活動もそれぞれにある中で、i☆Risとしてもいろいろやることがありますよね。傍目には大変そうだなと思うんですが……。
 
澁谷 デビュー当時のコンセプトとしては、個々が仕事を頑張っているメンバーが集まることで最強のi☆Risになるというものだったんですよ。だから、今それがちゃんと現実になっているというのが素敵なことだなと思うし、個々が頑張っているからi☆Risをおろそかにするってわけでもないですからね。みんなが集まった時にしっかりいいものを作れてるっていうこの環境とか、みんなの気持ちが一つになっているっていうのが奇跡でもあり、素敵だなと思ってます。だからみんなが仕事を頑張るのはいいことなんです(笑)。
 


芹澤 ずっとメンバーが変わらないユニットはすごいって言われてますけど、みんな他にもやることがあって、たぶんみんなそれも全力でやっているんですよね。「i☆Risだけ!」になるとぶつかっちゃうこともあるかもしれませんけど、みんな他にもそれぞれのフィールドを持っているから、集まってi☆Risになった時にもちゃんと集中できるのかなと思いますね。
 
──では、この8年で自分の中のi☆Risが変わってきたぶぶんってありますか?
 
若井 何にも変わってない気がします(全員、同意)。はじめっから、全員バラバラな個性が集まったっていう感じがあったので。
 
澁谷 その中で時間が経って、一人ひとりが磨かれて、中身がよくなっていってるからこそ、誰かが特別ズバ抜けてよくなってる!って感じもないし。
 
山北 バンドとかだと同じ方向性を見て活動していて、その方向性がズレたからって解散したりしますけど、私たちは最初から方向性がバラバラだから、逆に方向性が整ってきたみたいな(笑)。(全員、「そうそう!」の声)

若井 ヘンなんですよ!(笑)
 
芹澤 違うからって戦いにはならないよね。
 
久保田 みんな違ってみんないい、みたいな。みんな違う方向を向いてるから、違う方向を向いてることが別に変なことじゃないっていう。
 
茜屋 それをムリに合わせてないからいいんだと思います。
 
──さて、そんなi☆Risの皆さんがこれからやってみたいことというのは?



山北 8年目で、変わらないメンバーでやってますけど、まだまだ上を目指したいんですよね。今回のアルバムって、アニメのファンの方だけじゃなくて一般の方が聴いても楽しめそうな曲が多いと思うので、一般層の方にももっと認知されたいですし、ライブ会場の規模ももっと大きいところでやりたいなって思います。日本を代表する歌番組にも出たいです。
 
若井 年末のね(笑)。出たいです! それに私たちって「日本武道館のステージに立ったアイドル」ってよく言われるんですけど、「4年前だしな……」とも思うんですよね(笑)。
 
山北 「武道館に立ったアイドル」ってわざわざ言わなくても、常にやってますけど……みたいになりたいですよね。そうならないとダメだなと思うし。去年、パシフィコ横浜でやった時に「やっぱり大きなところで、たくさんのお客さんに見てもらえるのはいいな」って思ったんですよね。
 
若井 アリーナでやりたいよね!

芹澤 代々木第一体育館とか!(全員、「そうだね!」「代々木だ!」の声)
 
──いい目標設定もできたところで(笑)、これからの活動も楽しみにしてます! ありがとうございました!



i☆Ris 4thアルバム
『Shall we☆Carnival』
2020.03.13 on sale



[初回生産限定盤]EYCA-12848B (CD+Blu-ray+PHOTOBOOK)
[CD+Blu-ray盤]EYCA-12849B 
[CD ONLY盤]EYCA-12850
 

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高崎計三
WRITTEN BY高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。

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