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【新感覚】話題沸騰中のヨーヨー・パフォーマー SHU TAKADAに聞く! 音楽、アクロバットそしてヨーヨーが融合するパフォーマンスと世界観。

2020.01.08
話題
ヨーヨー
アクロバット
音楽
ダンス
インタビュー
「お父さんに勝ちたくて」小1からヨーヨーを始める



まずはSHU TAKADAさんに、動画収録のためにパフォーマンスを披露していただきました。何度かの微調整と確認の後、本番が始まると、その技の数々、動きのキレに、見ていたスタッフの目も釘付け! しかも今回は屋外での収録だったので、行き交う人々も「何だ何だ?」という感じでみんな注目していました。そりゃあ、歩いてていきなりこんなパフォーマンスが見られることなんてめったにないですからね。偶然通りかかった人たちは超ラッキーでした。


準備してきていただいた約1分のパフォーマンスは、最後助走をつけてのバク宙で締めるダイナミックなもの。キレイに決まると、思わず拍手するしかない状態でした。「ヨーヨー・パフォーマンス、すげえ!」と、すっかり語彙力を失ったところで(笑)、インタビューに移りましょう。見てるとお聞きしたいことがたくさんできてきました!

──今日はこの取材のために、特別にパフォーマンスを披露していただきまして、ありがとうございました! すごかったです! あのパフォーマンスを構成するのに、どれぐらいの時間がかかるものなんでしょうか?

SHU 今日は約1分のパフォーマンスだったんですが、やりたいことがあれば1~2日でできます。でも世界大会に出る時の構成は、新技を作って、音楽を全部自分で編集して、構成を組み立てて、技のジャンルだったり向き、それから技にどれぐらいかぶりがないかとかをチェックして作るので、トータルで1年ぐらいかかりますね。

──そんなに! 大変ですね!

SHU そうですね、メチャメチャ大変です(笑)。

──使われているのは、マイ・ヨーヨーなんですよね?

SHU はい。僕は基本的に両手でヨーヨーを使うんですが、自分の「SHU TAKADA・モデル」があるので、それをいつも使うようにしています。



──「SHU TAKADA・モデル」のヨーヨーは市販されてますよね? 例えば、その新品を開封して「はい、これでお願いします!」と渡されても、同じようにできるものなんですか?

SHU それでも全然できます。それができるように作り上げて、製品として販売しているので。僕も基本的にヨーヨーの内部はあんまりメンテナンスしてなくて、ヒモを替えてそのまま使ってるだけなので、ほぼ新品のまんまみたいな感じです。

──ヨーヨーのコンディションにはそれほど気を使っているわけではない?

SHU パフォーマンスする場所というか舞台によって全然違うんですよ。世界大会の時なんかは湿度とか気温によって、それから大会で自分の部門が朝早い場合はセッティングを変えたり、いろいろと微調整しています。本番の10分前にヨーヨーが完成するところから全部逆算して1日のスケジュールを立てているんです。

──神経を使う部分ですね。

SHU 大会だと技の難易度も高くなるし、一つのミスが大きく影響してしまうので、そういうところには気をつけるようにしています。

──大変失礼な話なんですが、パフォーマンス動画収録の際に、何度か途中で「ミスしたのでやり直していいですか」と言われてましたよね。正直、見ていて「どこがミスなのか」が分からない時もあったんですよ(笑)。

SHU 初めてヨーヨーのパフォーマンスを見る方だと、細かい技の部分ではそういうこともあると思います。それもあって、アクロバットとか大きな動きも入れて、パフォーマンスの中にメリハリをつけるようにしています。



──さかのぼりますが、ヨーヨーとの出会いは小学生の時だったんですよね?

SHU 小1ですね。もともと、僕が生まれた頃、90年代の終わり頃に「ハイパーヨーヨー」が流行ってヨーヨー・ブームがあったんです。その時に僕の父も趣味でヨーヨーをやっていたらしくて、その頃にコレクションしていたヨーヨーの一部が家に眠っていたんですね。それを発見して、「これ何?」って聞いたら「ヨーヨーだよ」ってことで、犬の散歩とかブランコとかの技をすごく自慢げに見せられて。それがメッチャ悔しくて、「絶対見返してやる!」と思ったのがきっかけでした(笑)。だから一番最初の目標は、父に勝つことだったんです。

──そうなんですか! ただのオモチャとしてヨーヨーに接したことはなくて、言うなれば、最初の最初から競技志向だったということですね(笑)。

SHU そうなりますね、最初の動機が「悔しい、負けたくない!」だったので(笑)。オモチャとして楽しくやるんじゃなくて、「絶対勝ってやる!」と思ってました(笑)。その当時、もう全日本大会とかもありましたし。当時行ってたヨーヨーの練習会にも、当時の世界チャンピオンがいたりしたので、小さい頃から「世界チャンピオンになりたい」という目標もありました。始めて1年ぐらいして、大会にも出るようになりましたし。

──早い段階から自分の技を作ったりしていたんですか?

SHU いえ、小学生の時は先輩の技を真似して技のストックを作るのが中心で、最初の5~6年はひたすら人の技を研究していました。中学生の時にアメリカの「ヨーヨーファクトリー」というメーカーと契約したんですけど、そのあたりから日本大会の決勝とかに出場できるようになって、その頃からどんどん自分のオリジナルの技を作るようになりました。


新技を作るたびにアスファルトの上で悶絶!?


──自分のオリジナルの技って、今はいくつぐらいあるんですか?

SHU いくつだろう? 100から200ぐらいですかね? 数えたことがないので(笑)。ただ、アクロバットとヨーヨーを合わせてパフォーマンスする技は全て僕のオリジナルなので、そこは自信を持ってやってます。



──アクロバットに音楽にと、ヨーヨーにいろんなものを組み合わせてのパフォーマンスは、常に「あ、こういうことができるな」とか考えているものですか?

SHU そうですね。お風呂に入っている時とか寝る前とかに「こんな技できそうだな」ってピン!と閃くこともありますし、YouTubeでダンスの動画を見ていて「あ、このムーブとヨーヨーを合わせられる」とか、いろんなところにヒントがあるので、そういうところからイマジネーションを得ています。最近は、パルクールとかトリッキングとかからもムーブを取り入れていて、同じavex所属のTOK¥O TRICKING MOBのリーダー、Daisuke君にはいろいろお話を聞いたりしています。パルクールの人にも知り合いが何人かいるので、そこでも技とか体の動かし方を教えてもらって、そこからヨーヨーにつなげられるかなというのをやったりしてます。

──そういったところからヒントを得て新しい動きや技を作るにしても、完成するまでには試行錯誤が必要ですよね?

SHU 基本的に、アクロバットとヨーヨーを掛け合わせてパフォーマンスするのは世界で僕しかいないので、全部手探りですね。最初はアクロバットの動きができるようにして、そこからヨーヨーを合わせるんですけど、一発目は必ず地面にグシャッ!と落ちるんですよ。地面に落ちて「ゲフッ!」ってなって10分ぐらい悶絶してから「ちょっと今のは違うかな」ってやり直して。落ちまくって落ちまくって、だんだん高さを上げていって形にして……という繰り返しを毎回やってます。次の日は筋肉痛で全然動けないぐらいなんですよ(笑)。

──そうですか(笑)。ヨーヨーっていうと手でやるものという印象でしたが、もはや全身を使うんですね。

SHU ダンスのステップとかも一緒にやるので完全に全身運動ですし、大会ではステージをどう広く使うかという点が審査ポイントの一つになるので、体をどう動かすかについては気をつけてやってます。今、競技全体を見ても、手だけじゃなくて体全体を使ってパフォーマンスするのが主流なので。ヨーヨーはもう、オモチャじゃなくてスポーツとかカルチャーという認識がだんだん一般的になってきてるので、僕もどんどんそこを発信していきたいと思ってます。

──そういう認識が一般的になってきたのは、SHUさんの功績が大きいのでは?

SHU 確かにいろんなところでパフォーマンスしていると、「別なところでも見ました」というファンの方とかも来てくれるようにはなりましたね。あと小っちゃい子たちと話すと、自慢げに「ヨーヨーでしょ、やったことあるよ!」ってジェスチャーをしたりするんですけど、僕らはけっこうその時にしっかり見てるんですよ。手の甲が上になってる形でヨーヨーを上下する動作をしてたら、「あ、この子は競技ヨーヨーはやった事ないんだな…」と(笑)。競技のヨーヨーって、手のひらが自分の方を向くように、手首を手前に曲げたところから、その手首を倒すようにして出すんですね。最近は、小っちゃい子でもそのジェスチャーをする子が増えてきてるので、「競技ヨーヨーが浸透してきてるな」って思いますね。

──なるほど~。ところで、ふと思ったんですが、ヨーヨーと組み合わせようと思ってもアクロバットの動きがこなせるとは限らないですよね。そこは問題なくできたわけですね?

SHU 中学生の時に、体育の授業でマット運動とかあるじゃないですか。そこでバック転を教えてもらってやれるようになったので、家に帰ってとりあえず布団を敷いた上でやってみようと。それで顔面が床スレスレのところで飛べたので「やった、できたー!」と思って、2回目は外に出てアスファルトの上で「おりゃー!」みたいな(笑)。今思えばだいぶバカなんですけど、とりあえずできちゃったんで、「じゃあ次はヨーヨー回そう」みたいな感じで。



──すごいですね(笑)。

SHU 全部勢いだけみたいな(笑)。僕は今レッスンを持ってるんですけど、レッスン生には「絶対そんなやり方しないで!」って止めます(笑)。

──では、学校でバック転を習いながら「これはヨーヨーで使えそうだ」と考えていたわけですね。

SHU そうですね。小学生の時に、縄跳びを跳びながらバク宙をしている人をTVで見たことがあって、「あっそうか、手を使わないから空中で回せるのか! じゃあヨーヨーでも使えるな!」って思ったんですよ。それがきっかけで、中学に入ってそういう授業とか、自分の体も動くようになってきてたので、ちょっとやってみようという感じで。

──そこからは、何を見てもヨーヨーにつながるという感じだったんですね。

SHU そうなんです! ダンスなんかでも、小っちゃい頃は特に興味はなかったんですよ。でも後になってからは、「ヨーヨーと組み合わせられるな」と思いながら見るようになって。他のパフォーマンスも、そういう視点で見るようになりましたね。

──そんな人、世界でも他にいないですよね(笑)。

SHU それに、ヨーヨーのプレイヤーはファッションに気を使う方も多いんですけど、僕もスニーカーとか洋服とかすごく好きで、小っちゃい頃から集めたりしてたんですね。でもアクロバットを始めてからは、スニーカーを買う基準に「アクロバットができるかどうか」が加わっちゃったんです(笑)。そんな感じで、全部自分のパフォーマンスをベースに考えるようになりました。

──ライティングとの組み合わせもありますよね。

SHU クラブでパフォーマンスさせていただくこともあるんですけど、そういうところでは照明を全部落として真っ暗にして、(手元のヨーヨーを示して)この光るヨーヨーを使うこともあります。ライトがあるかないかで映え方も違ってきたり、ライトがあるからこそ音楽ともっと合わせられるシーンがあったりとか、状況によって使い分けてパフォーマンスするようにしてます。


スパイダーマンに扮した動画が世界で大反響!


──聞けば聞くほどすごいですね! さて、これまで世界で多くの舞台に立ってきました。特に印象に残っているのはどれですか?

SHU 3つあるんです。まず、初めて優勝した2012年の世界選手権ですね。ほとんどノーミスで演技を終えることができたんです。99%ノーミスだったんですけど、その時が初めてで。やりながら「これ、絶対いけたでしょ!」と思って最後にヨーヨーをキャッチしてガッツポーズしたら、観客もみんなスタンディング・オベーションで。それが一番印象に残ってるステージですね。次が2018年の世界大会です。3連覇した時の3回目だったんですけど、その時が「アラウンド・ザ・ギャラクシー」っていう僕の超必殺技を初めて決められた時でした。
 
──その技を簡単に説明していただくと……。

SHU 片足で踏み切ってバク宙をして、両手でヨーヨーを回しながら、斜めに着地するという技ですね。その大会の時点で、実は決まるか決まらないかが分からない、成功率50%という状況だったんです。「行っけー!」みたいな感じで勢いだけでやって、祈りながら飛んだら今までで一番キレイに飛べたんです。会場もバーン!と盛り上がって、最高でしたね。



──達成感もハンパなかったでしょうね。

SHU そしてラストが2019年の8月に、「アメリカズ・ゴット・タレント」(様々なジャンルのパフォーマーが多額の賞金を目指して争うオーディション番組)のドイツ版「Das Supertalent」に出演させてもらったんですけど、オーディション番組、しかも海外ということで、ヨーヨーが盛り上がるのかどうか不安だったんですよ。でも演技が終わったら、やっぱりスタンディング・オベーションでドーン!と盛り上がって。さらに番組が10月に放送された後は、インスタとかFacebookですごい数のメッセージが来たんです。「ヨーヨー、カッコよかったよ!」とか。ドイツで日本を好きな方がたくさんいたこともうれしかったんですけど、「忍者!」「ナルトみたいだ!」って盛り上がってくれて、「ああ、やっぱりそう見えるんだな」って。世界大会とかでも、ヨーヨーが言葉なしでも使えるツールだなというのは認識してたんですけど、知らない人にも届けることができたんだなと思うと、「やっぱりヨーヨーってすごいんだな」って改めて認識する機会になりましたね。

──ツイッターでもスパイダーマンの動画や忍者に扮した動画が話題でしたね。
 
SHU もともと、「武器みたいだね」ってずっと言われてたんです。人に向かってヨーヨーを打ち出すことはできないけど、武器っぽくやってみようと思ってやったものですね。スパイダーマンも、もともとすごく好きで、小っちゃい頃からずーっとアニメを見てたんですよ。しかも小さい頃、スパイダーマンのマスクをかぶって大会に出たこともあって。そういうのもあって、アクロバットもダンスもできるようになったし、世界大会でも優勝できたので、今のスキルを使ってスパイダーマンをやったらどうなるかなと思って。ハロウィーンのシーズンだったこともあって、挑戦してみました。すごくたくさんの反響をもらったので、よかったです。

──反響も予想以上だったのでは?

SHU ですね! 普段、動画を上げても再生回数は2~3万といったところだったんです。「今回もそれぐらいかな」と思っていたら、上げて10分ぐらいで10万回行ってて、「ゼロが一つ違うよ!」って(笑)。それからもリツイートとかたくさんされるし、大変なことになってました(12月末時点で再生回数は265万回)。そしたら友達から「ニュースに載ってるよ」と言われて(笑)。「みんな、こんなにヨーヨーとスパイダーマンのコラボレーションを楽しんで見てくれたんだな」と思って、うれしかったですね。


自分の技を磨くとともに、ヨーヨーの普及活動も!


──それだけ活躍されていて、競技でのライバルっているんですか?

SHU います! 僕は世界大会で6回優勝してるんですけど、日本選手権では1回も優勝したことがなくて、7年連続2位なんです。2010年から2016年までずーっと2位で、呪われてるんじゃないかっていうぐらいに、出るたびに何かしらアクシデントがあったんですよ。

──アクシデントというと?

SHU 差し入れでもらった栄養ドリンクのフタを開けようとしたらそのフタで指が切れて、血が出た状態でステージに上がらないといけなかったり、本番の最初の投げ出しのタイミングでヒモが切れてヨーヨーを交換したりとか。何度かそういう不運に見舞われたんです(笑)。そういうことも重なりつつ、僕は競技の中でもパフォーマンス寄りなんですが、技術に特化した選手がいて勝てなかったりとかもあって。準優勝7回のうち、4~5回はその選手に負けてるんです。その選手は僕が生まれたぐらいの頃、ハイパーヨーヨーのブームの時にヨーヨーをスタートしていて、今は30代半ばなんですが、両手でヨーヨーをやって優勝できるようになるまでに10年ぐらいはかかるので、経験値が違うんです…。小っちゃい頃からそういう先輩たちと戦わなくてはいけないので、大変ではありましたね。



──ヨーヨー、もしくはヨーヨーの世界以外で、意識している人物はいますか?

SHU ヨーヨーでは、今ドイツとかヨーロッパで活動しているNaotoさんという日本人のパフォーマーがいて、その方のことはすごく尊敬していますし、僕の目指す道の一つですね。ヨーヨー以外でいうと、僕は普段、フリースタイル・バスケットボールとかフリースタイル・フットボールという、バスケならドリブル、フットボールならリフティングとかにダンスを組み合わせたパフォーマンスを練習しているんですが、そういった種目のパフォーマーとは自分のやっていることと似ているので、一緒に練習する中でけっこう切磋琢磨してますね。「あ、その技いいね」とか、「これも使えるでしょ」という感じで交流しています。他にもダブルダッチ(2本の縄を使ったアクロバティックな縄跳び)とかトリッキングとか、自分に近いところにいるパフォーマーたちは、みんなライバルじゃないですけど、いい刺激をもらう仲間という感じですね。お互いのステージを観に行ったり、一緒にショーをすることもあるので。

──今、習得に向けて準備している技術というのはありますか?

SHU まだ全然形にはなっていないんですが、今覚えようとしているアクロバットの技があります。空中で捻りながらパフォーマンスする技なんですが、そこにヨーヨーを入れられないかなと考えているところです。他にもいくつかあって、「アクロバット×ヨーヨー」というジャンルは自分がパイオニアなので、もっともっと突き詰めて、誰も追いつけないぐらいのところまで行けたらいいなと思ってます。あとはパフォーマーとして、日本でも海外でも、もっともっといろんなところでのイベントに出演したりして、もっとヨーヨーを知ってもらいたいと思っているので、パフォーマンス・スタイルをもっといろいろ作っていきたいというのもありますね。

──この場所に立ちたいとか、ここでやってみたいという希望はありますか?

SHU アメリカだったらブロードウェイだったり、ヨーロッパのパフォーマンス・フェスティバルだったり……、それこそ「アメリカズ・ゴット・タレント」とか海外のオーディション番組にも挑戦できたらしてみたいですね。あとは、ヨーヨーって間近で見てもらえれば一番楽しんでもらえると思うので、リアルで見に来れるイベントにどんどん出演していきたいと思ってます。



──先日、秋葉原で店頭イベントに出演されているところに偶然通りかかったんですよ。

SHU あ、ヨドバシカメラさんですね! ありがとうございます! ヨドバシカメラさんには僕のモデルのヨーヨーを卸させていただいていて、よく全国の店頭でパフォーマンスさせていただくんですが、そこで初めて見てヨーヨーをスタートした子もいたり、そういう子が僕のレッスンに来てくれてレベルアップしているというケースもけっこうあって、うれしいですね。

──あのパフォーマンスを見て、そこでヨーヨーが売られていたら、おねだりしたくなると思いますよ。

SHU 自分のパフォーマンスを見てヨーヨーをスタートしてくれるのが、やっぱり一番うれしいですね。あと親子連れで来ていただくと、今の30代のお父さんなんかはヨーヨー世代なので、子供にヨーヨーをやらせながら自分がウズウズしてるのが分かるんですよ。それでヨーヨーを渡すとやってみせて、メッチャ子供に自慢してるので、「僕のお父さんと一緒だな」って思って(笑)。そうやって、ヨーヨーが親子の会話のツールになってくれるのはうれしいなと思いますね。今だとゲームとかに行く子が多くて、親子のコミュニケーションも取りづらくなっている中で、ヨーヨー一つで楽しくコミュニケーションが取れるのはいいなと思いますね。自分もそうだったので。最初はオモチャとしてスタートしてくれてもいいので、そこから「楽しいヨーヨー」「カッコいいヨーヨー」へと、どんどん目指してもらえればと思います。パフォーマンスだけでなく、そういった普及活動もどんどんしていきたいと思ってます。

──これからの展開が楽しみですね。ありがとうございました!

撮影 長谷英史


SHU TAKADA(高田柊)

Official Website
http://www.shutakada.com/

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高崎計三
WRITTEN BY高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。

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