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娘との距離を縮めたいお父さん必見 開講!オジさんでもわかる“Acid Black Cherry”ゼミナール

2015.02.25
音楽
アーティスト
ヴォーカル
バンド
先日、上司(50代前半)から、こんな相談を受けました。


「娘に高校入学のお祝いは何がいいって聞いたら、
“Acid Black Cherry”の“L(エル)”って言われたんだけど、チンプンカンプンで…。
アシッドブラックチェリーって何? Lってサイズのこと?娘には大き過ぎないかな?」



おやおや、これはかなりトンチンカンな勘違い。まるで落語のような間違い方です。

「わからないんならその場で娘に聞けよ!“わからないことはすぐに聞く!”が
お前の口癖だろ!」

と言いたい気持ちをグッとおさえ、検索してみると…


 
なるほど!Acid Black Cherryのニューアルバムが発売されるんですね。

そのタイトルが『L-エル-』。

確かに世のお父さん世代が聞いたら、上司のような勘違いをするかもしれません。

そこで、今回は10代の娘さんを持つお父さんたちに捧げるスペシャル企画。

“パパでもわかる!Acid Black Cherryゼミナール 冬の集中講義”、開講です!



■1時限目『歴史』 Acid Black Cherryを年表から読み解こう

まずは歴史の授業。年表をご覧頂ください。

19XX年 大阪府枚方市にてyasu(ヤス)誕生
1996年 yasu、“Janne Da Arc”(ジャンヌダルク)結成
1999年 “Janne Da Arc”、avexからメジャーデビュー
2002年 日本武道館で初ライヴ開催
2007年 “Janne Da Arc”、結成10年目の節目にメンバーのソロ活動を発表
yasu、Acid Black Cherry始動。『SPELL MAGIC』でメジャーデビュー
2008年 1stアルバム『BLACK LIST』を発表
2009年 2ndアルバム『Q.E.D.』を発売
2012年 3rdアルバム「『2012』」を発売
2015年 4thアルバム『L-エル-』を発売


ここから読み取れるポイントは、

・ロックバンド“Janne Da Arc”のヴォーカル・yasuが、
10年の節目に立ち上げたソロプロジェクトが“Acid Black Cherry”。


・“Janne Da Arc”は解散や活動停止をしていない。

娘さんに「yasuが所属してるバンド知ってる?」というひっかけ問題を出題されたら、
堂々と「“Janne Da Arc”」と答えましょう。
Acid Black Cherryはソロプロジェクトであって、バンドではありません。

さらに、年表からわかる重要ポイントがあります。
ここは、どハマりしている娘さんを持つお父さんなら絶対に覚えておいて下さい。


それは…“yasuは大阪出身のコテコテの関西人”
しかも、ひらパ-兄さんで有名なひらかたパークのある枚方出身なんです。

娘さんに「yasuって枚方出身なんだね」と言えれば、パパの好感度も急上昇します。
間違いありません。

ちなみに、そのトークスキルを発揮し、
今回発売するアルバム『L-エル-』のファンクラブ会員限定の購入者特典には、
ラジオCD、「yasuDJのABCラジオ局」をつけてしまうほど。

音楽以外にもトークも楽しめる、それが“yasu”の魅力なんです。



■2時限目『国語』 コンセプトアルバムは聴くだけではなく読んでも楽しめる

続いては国語の授業。

なぜ、国語なのか?
それはAcid Black Cherryのアルバムがコンセプトアルバムだからです。





コンセプトアルバムとは、
テーマに基づいて全体が構成され、アルバム自体が一つの作品になっているもの。

その原点は、1960年代後半に登場したプログレッシヴ・ロックだと言われています。
プログレ・バンドたちは一枚のアルバムを通して一つの世界を構築するという、
とても大掛かりなコンセプトを持ってアルバムを作製していたんです。

つまり、物語があるコンセプトアルバムを楽しむには、読解力が必要!
すなわち、国語力の有無が鍵なんです!!

事実!
Acid Black Cherryの今回のアルバムもyasuが構築したストーリーが元になっています。

ちなみに、こちらがそのコンセプトストーリーブック。
Acid Black Cherryの攻略に欠かせない、いわば“赤本”のような参考書。


(公式ブログより http://ameblo.jp/abcdream-cup/entry-11944192720.html

今回のテーマは、
「波乱の人生を送った一人の女性エル。その人生を綴った壮大な物語」

私も読んで驚かされたのですが、かなりのボリューム、
そして、さすが作詞も担当しているだけはある、抜群のワーディングセンス。

「歌手が片手間に書いたんだろ?」と侮っている方は度肝を抜かれると思います。

プロ顔負けの大作、いくつかポイントを挙げていきましょう。


・主人公のエルが生まれ育った街の設定など、背景の描写が細かい。

・登場人物のセリフも書かれており、今すぐ舞台化できそうなシナリオ性の高さ。

・途中に入っている“詩”が非常に効果的。

・「波乱の人生の送ったエル」という通り、エルの人生が波乱に満ち過ぎている。

・エルの歩んだ道のりに引き込まれ、気づけば感動&まさかのエンディング


さて、エルがどんな人生を歩んだのか?
気になる方は是非、コンセプトストーリーブックをご一読下さい。

http://acidblackcherry.net/discography/


ストーリーのどの部分がどの曲なのか、想像しながら読むと楽しさがアップしますよ。

そして、読書感想文を娘さんに提出すれば「パパ、わかってるじゃん!」と、
好感度アップ、間違いなしです!

過去のオリジナルアルバムも重厚なストーリーをもとにつくられているので、
そちらも要チェック。

『BLACK LIST』
『Q.E.D.』
「『2012』」
http://acidblackcherry-album-l.com/album/

さらにMVもご覧下さい。


Acid Black Cherryの世界観がおわかりいただけたのではないでしょうか?
ちなみに、このMVの製作にとんでもない金額が投じられたとか、いないとか…



■3時限目『化学』 ソロプロジェクトだから起こる夢のコラボレーション

さて、3時限目は化学。
学生時代、文系だったお父さん、逃げないで下さい!

なぜ、化学なのか?
それは、Acid Black Cherryが化学反応を起こすユニットだからなのです。

そもそも、ソロプロジェクトとしてスタートしたAcid Black Cherry。

ライヴやレコーディングでは、
そのシチュエーションに合わせた最高のサポートミュージシャンが集められています。

そう、Acid Black Cherryの楽しむ要素の一つに、
ヴォーカル・yasuとサポートミュージシャンの化学反応があるのです!(ドヤ顔)

多少、強引ですが続けます。

では、今回のアルバムに参加しているサポートミュージシャンを見てみましょう。


<ギター>
・HIRO(from.Libraian、
 ? 


<ベース>
・SHUSE(from.†яi¢к、
 ? 


<ドラム>
・淳士(from.
 ? 
、BULL ZEICHEN 88)

さてここからが、娘さんからのテストに出るポイントです。
空欄には有名なバンド名が入るのですが、わかりますでしょうか?
これがわかる人は、90年代後半のバンドブームをかなり濃く体験してますね。

正解はコチラ!
 
・HIRO(from.Libraian、
 ? 
La'cryma Christi(ラクリマ・クリスティー)

<ベース>
・SHUSE(from.†яi¢к、
 ? 
La'cryma Christi(ラクリマ・クリスティー)

<ドラム>
・淳士(from.
 ? 
、BULL ZEICHEN 88)
SIAM SHADE(シャムシェイド)


La'cryma ChristiにSIAM SHADE。
そう、90年代後半のバンドブームを牽引したグループのメンバーが勢揃い。
彼らがyasuと化学反応を起こし、Acid Black Cherryの音楽が生まれるというわけです。

さらに!
今回リリースされる『L-エル-』には、
伝説のバンド“すかんち”“ROLLY”がギタリストとしてレコーディングに参加。

ROLLYについてはお父さん世代のほうが詳しいのではないでしょうか?
むしろ、娘さんに教えてあげることができちゃうかも知れません。


さて、今回の集中講義、いかがでしたでしょうか?

Acid Black Cherryの偏差値が5~10はアップしたと思います。

なにはともあれ、興味を持って頂いた方は是非、
娘さんと『L-エル-』を聞いてみて下さい。

そして、Acid Black Cherryの情報は公式ブログをチェック!

リリースやライヴなどの情報はここで予習できます。

では、次回は夏の集中講義でお会いしましょう!


【4th ALBUM「L-エル-」Special Site】
http://acidblackcherry-album-l.com/

【OFFICIAL WEB SITE】
http://www.acidblackcherry.net

【OFFICIAL BLOG】
http://ameblo.jp/abcdream-cup/


 
向山 佳綱(ムカイヤマ ヨシツナ)
WRITTEN BY向山 佳綱(ムカイヤマ ヨシツナ)
放送作家。バラエティ・情報番組などにて企画・構成を担当。
天秤座のO型。2015年から大殺界に突入。
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