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大塚 愛

【嫌われないことがない人生だった】“大塚 愛”約3年ぶりのシングル「私」の全容を徹底的に掘り下げる

2017.02.15
アーティスト
シンガーソングライター
インタビュー
ヴォーカル
フジテレビ系ドラマ木曜劇場「嫌われる勇気」主題歌にもなっている「私」を含む3曲が収録されているシングル「私」を2017/2/15にリリースする“大塚 愛”へインタビュー。
 
ドラマのタイトルにもなっている「嫌われる勇気」というテーマに“大塚 愛(おおつか あい)”はどう向き合いどう作品に仕上げていったのか。「嫌われないことがない人生だった」とショッキングな発言と、楽曲だけにとどまらない「私」その制作エピソードからは彼女の半生と今が透けて見えてくる…かも!?
 
2017年 “大塚 愛”の今の声をお楽しみください。


M1:私 フジテレビ系ドラマ木曜劇場「嫌われる勇気」主題歌
M2:サクラハラハラ デジタルアート展 『FLOWERS by NAKED 2017 ー立春ー』テーマソング゙
M3:女子シェルター


「大恋愛」にビックリ!?
-“大塚 愛”にとっての「嫌われる勇気」とは-



-今回のシングル「私」、3曲中2曲タイアップとなってますが、大塚さんがご自身の作品を作る時と依頼を受けて作品を作る時、考え方や取り組み方って違うんでしょうか?
 
大塚)実は(依頼を)いただいてから作り上げるっていうのは今までにあまりなくて…。
 
 
-そうなんですか。
 
大塚)しかも制作期間も限られていたので、考えて考えてっていうよりは直感で思い浮かんだものをやる。それが正解なのか確認する余裕もないままGOするという感じでした。
 
 
-それで言うと、「私」はドラマのタイトルでもある「嫌われる勇気」という明確なテーマがあったと思うんですが、この言葉を聞いた時どんなことを考えましたか?
 
大塚)私は幼少期から嫌われないことがない人生だったので。…。
 
 
-え?
 
大塚):嫌われる勇気もクソもないみたいな(笑)
 
 
-では、嫌われること自体は慣れっこ?
 
大塚):うーん。慣れることはないですけど、"嫌われない"なんていう軸がない。
 
 
-では、嫌われたり、中傷されたりすることがあった時にそれを乗り越える手段みたいなものはあったんですか?
 
大塚)デビューする前は、知らない人から嫌われることはまずないじゃないですか。誰が文句を言っているのかとかも分かるし、面と向かってやっつけてました。でもデビューしてからは知らない人から「キモい」とか「死ね」とか日常茶飯事に言われるから、それはまた別の次元というか。だからデビューしてからはそこを受け入れるのにやっぱり時間がかかって…。
それに関しては慣れるというよりは「見ない」です。
 
 
-なるほど。
 
大塚)特にその気持ちが強くなったのは妊娠して一度、一般の生活が中心になった時に「誰かが自分のことを知ってる怖さ」にぶち当たって、ネットのニュースとかでもいまだに自分の名前がパッと目に入った時に「おおっ!?」って思ってスルーしちゃう(笑)
 
 
-活動をしていた頃はそれほど過敏に反応することはなかったけど…ってことですか。
 
大塚)そうですね。若かったし、誰かが何かを言ってることに自分もとんがって当たっていく、みたいな部分はまだあったんですけど…その怖さはちょっとありましたね。
 
 
-ちなみに今はどうですか?
 
大塚)今もです。自分の名前に似た字面も怖い(笑)。
 
 
-同じ苗字の人にびっくりするみたいなことですか?
 
大塚)「大恋愛」とかも…。えぇっ!?…あ、私じゃないやって(笑)
 
 
-そんなに過敏になってしまうものなんですね。
 
大塚)一人じゃなくなったっていうのもありますね。自分が何かをすることで家族に影響が出るのがイヤだなとか、迷惑かけたくないなとかいうのもあって。「私のことはあんまりお気になさらずに…」みたいな(笑)
この「私」は嫌われる人と嫌う人、どちらにも向けられる曲でありたい。
 
 
-では、その大塚さんが今回の「私」を作品に落とし込む時はどんなことを考えられたんでしょうか?
 
大塚)「嫌われる勇気」の“勇気”についてすごくプロデューサーさんが話されてたんですけど、私、真面目な曲を書くとじんましんが出ちゃうぐらいな抵抗感があって。勇気って言葉にも「恥ずかしいっ!」って思っちゃうぐらい(笑)。なのでそこにはあまり注目せずに、他人のことを気にしたりしない、自分をもっと意識した自分の生活を軸にした歌にしようと。嫌われる人にも嫌ってる人にも向けられる曲でありたいなって思ってます。
 
-嫌ってる人にも向けられる曲…。
 
大塚)嫌ってる人も誰かを悪く言うことで幸せや満足感を得てるというか、その人に依存してる生活というか。その人がいるから生きてるようなもんじゃないですか。そういうことじゃなくて、もっと自分自身に目を向けて生きていけたらいいなって曲にしてます。
 
-歌詞の中で「夜が明ける」というところから始まってるので、未来というか先のことを歌っているように思えたんですが、その辺りにも誰かを嫌う人に向けた思いがあったりするんでしょうか。
 
大塚)嫌う人もすごく問題を抱えているなって。そこのグチャグチャした気持ちとかを人に発散してしまう前に、怒る気持ちをその場で受け入れたり捨てていかなきゃいけない。自分とは違う考えの人もいるんだっていう着地というか…。どっちの人にも当てはまったらいいなって。
 
 

曲の中に「風を吹かせたい」と思った。
-“大塚 愛”にとってのストリングス-


 
-最初に曲を聴かせてもらった時にストリングスのアレンジがとても印象的でした。大塚さんはピアノをメインで曲を作られてる方だと思うんですが、ピアノで作曲される方にとってストリングスに対する特別な想いがあったりするんでしょうか。
 
大塚)私はストリングスは「風」だと思っていて。曲に風を吹かせてくれる。で、その風がどんな風なのか。暖かいのか柔らかいのか。今回はサッと流れるようなカッコいい風が欲しいなって。
 
-では、ストリングスが風だとするとピアノは何になるんでしょう?
 
大塚)えぇー?何でしょうね?
 
 
-一番弾き慣れているものだからあまりそういう意識はされませんか?
 
大塚)必ず曲にピアノが入っている訳でもないので…。でも、最近ピアノは「エロいな」って思ってきましたね。
楽器の中で一番エロいのはベースだと思ってたんですけど、最近ピアノも「エロいな」って(笑)
 
 

大塚 愛”が都会の街を歩き続ける「私」のミュージックビデオ制作秘話


-街をずっと歩き続けてる映像になってますが、心音にリンクしつつ、歩くリズムに四つ打ちが合ってるようで、すごく気持ちのいいMVだと感じたのですが、「私」のMVがずっと歩く映像になった理由はあるんでしょうか。
 
大塚)(ドラマの)台本を読ませていただいた時に最後の方に「ずんずん歩く蘭子」っていうのがあって。この辺りで曲が流れるのかな?って思ったのでそれに合わせて書きました。実はバラード寄りの曲を求められてたんですけど、プロデューサーの方が「勇気が持てる前向きになるような曲がいい」とおっしゃってたので、だったら私は立ち上がって歩くようなテンポがいいと思ったのでそうした感じですね。
 
 

大塚 愛”がピンクに込めたメッセージは?
-「私」のイメージコンセプトについて-



-「私」はMVもジャケットもワインレッドというか赤いイメージで統一されているんですが、それはどういった理由なんでしょう?
 
大塚)…これ、説明するのに3時間ぐらいかかっちゃうんですよね(笑)私たちはこの色を「ピンクベージュモノクロ」って呼んでるんですけど、なんでそこになったのか?っていうと……(しばし沈黙)。
 
 
-それは話として深いということですか?それとも期間的に長い話があるということですか?
 
大塚)うーん。モノクロだとよくあるというか。かっこいいんだけどよくある物にはしたくないよねって…。で、なぜそこにピンクベージュなのか?っていう…。この説明、すっごい難しいよね(スタッフに投げかける)。
 
ディレクター)アルバムに向けて匂いを作ったりとか“大塚 愛”を表すのに音楽+五感のイメージがあって。彼女の持っている作品とかから出てくる人物像や実像がすごくフィットするのがそのカラーだった。…っていうところはありますよね?
 
大塚)(笑)この説明ってデビュー当時からの話になっちゃうから…
 
ディレクター)あとこれは一般的な話ですけど、ヒット曲が大きいアーティストはその曲のイメージに固定されがちなんですけど、“大塚 愛”は進化し続けてるアーティストなので「今がこうですよ」って提示する時に情報量を極力シンプルにしてあげたかったんです。復帰していい形で露出しようとした時にカラーイメージだったり、ビジュアルに関しても今の“大塚 愛”をしっかり焼き付けておいて欲しいという思いが入ってるんです。ただそこにたどり着くのにも色々ストーリーがあるんですけど…
 
大塚)2~3時間かかるんだよね(笑)
 
ディレクター)なのでその話はどこか居酒屋とかで…。
 
一同)(笑)
 
大塚)うーん…。文字になった時に誤解されずに伝わるのかな?って恐怖がすごくあるんですけど、「ピンクが似合う私」って言っちゃうと若干嫌なヤツじゃないですか?「何言っちゃってんだよ」みたいな(笑)
 
-ピンクでも色んなバリエーションがあると思うんですが。
 
大塚)デビュー当時からピンクを基調としてたんですけど、そのピンクの意味が「毒々しい女」ってことだったんですよね。それがどこかでねじ曲がってキューティーで元気でポップなイメージをこちらが推している風に受け取られてしまって。
そうではなくて…ベリーピンクっていうピンクの種類があるんですけど、すっごい毒々しい色のピンクなんですね。その毒を盛るやんちゃな女というか。ピンクって可憐でもあるし、女性らしい色なんだけど、私は女性が持ってる“本当の怖さ”をピンクで表したかったんです。
でも、それがえらく曲がって伝わってしまったので、途中で一回「ピンク放棄!」みたいなことになっちゃったこともあって。だけど一回放棄した後、年齢も自分の容姿とかも色んなことが変わって、今一番似合う色がピンクベージュっていう…。ただそれを自分で言っちゃうのってちょっとイラッとするじゃないですか(笑)
 
 
-そんなことはないと思いますよ(笑)
 
大塚)プロデュース目線としてはいいんですけど、それを本人が言っちゃうと「はぁ?」ってなるんで、すごく説明が難しいなって。
 
 
-「自分で言っちゃうのかよ!」みたいなことですかね。
大塚)そうです。そうなんです。でも、妊娠している時にカラー本とかをすごく見たんですよね。それで色のトーンの使い方でこんなに印象も変わるのかと思って、「みんなが思ってるピンクじゃないんだ」っていうことをもっとちゃんと提示しないとダメだな、って思うところもあって今回(ピンクに)帰ってきたみたいなところはありますね。
 
 
-それが今回のこの色ってことですね。
 
大塚)そうですね。
 
 

ジャケット撮影はご飯の匂いと戦った苦心の作!?
 

-ジャケット写真は自分で撮影されたそうですが、なぜセルフポートレートにしようと思ったのですか?
 
大塚):私が人間不信と言ったら言葉が大げさなんですけど。カメラを撮る人と対面するじゃないですか。そうすると固まるじゃないですけど、どうしても…。
 
 
-「笑って下さーい」って言われたり?
 
大塚)それがやっぱり自然じゃないというか。なので誰もいない…“無”(の状態)で私を撮る方が上手くいく、っていうこともあって。
 
 
-ということは、撮影はスタジオでほぼ一人みたいな環境で撮られたんですか?
 
大塚)そうですよ。スタッフはご飯食べてました(笑)。
 
 
-(笑)放置プレイ?
 
大塚)そうです。そうです。誰も見てない。画面も見ない。「ちょっとは見ろよ」って思うんですけど(笑)
 
 
-楽しかったですか?
 
大塚)いや、見てよ!って(笑)いいのがあった時に「いいのあったよ」とか言って欲しいのにひたすらご飯の匂いしかしてこないんですよ(笑)。
 
 
-(笑)でき上がってみてどうでしたか。
 
大塚)私、画を見ながら調整するので、モニターが目の前にないと「ちょっと行き過ぎた」とか角度がおかしいとか調整ができないので結果的にすごく難しかったです。



運命の出会い?-「サクラハラハラ」について-


-2曲目の「サクラハラハラ」はデジタルアート展 『FLOWERS by NAKED 2017 ー立春ー』テーマソング゙になってますが、曲を聴かせていただいた後にFLOWERS by NAKEDの映像を見たら「こんなにハマることあるの!?」と思うぐらいにぴったりな印象でした。この曲は依頼があったときにすぐピンとくる感じだったんでしょうか?
 
大塚)いや、これは元々あった曲だったんですよ。この曲は、作ったときにMVを撮りたかったんですけど、タイトルに「サクラ」があるのに(映像に)桜が一個も出てこないのはおかしいし、かといって桜が出てきたら「やっぱり出たね(笑)」みたいな。なんとも動きにくい状況だったんですけど、そこにNAKEDさんの「桜彩(おうさい:FLOWERS by NAKEDの桜をモチーフとしたアート空間)」を見させていただいた時にやっと着地できると思いました。
 
 
-最後にドラムンベースが入ってると思うんですが、これは(STUDIO APARTMENTの)阿部さんと作られる際にオーダーされたりしたんですか?
 
大塚)そうですね。実はドラムンベースがすごく好きで結構多用してるんですよ。「Re:NAME」ってシングルにも入れてるんですけど。なんとも言えないザワザワ感が湧き上がるのですごく好きなんですよ。で、「サクラハラハラ」もなんとも言えないザワザワ感の曲で最後に畳み掛けるようにリフレインするので、「ここで走り出したいんだよな」ってことを伝えたくて。「じゃやっぱアレかな?」「アレだね」みたいな感じでやりました。
 
 
 
泣かせた男を一人ずつビンタしてやりたい
-「女子シェルター」は悩める女子たちの避難場所-

 
 
-もう一つの曲「女子シェルター」。他の2曲がタイアップだったせいなのかはわからないんですが、すごく自由に作られてる印象を受けました。
 
大塚)(爆笑)
 
 
-大塚さん的にはどうだったんでしょうか?
 
大塚)そう。まさに他の2曲が真面目なので…。私、ホントに真面目な環境にいると頭おかしくなっちゃうんですよ(笑)3曲目も真面目にいったら私は崩壊すると思って無責任な曲を作りました。
 
 
-歌詞に書かれてる内容が生々しいというか、リアリティーがある印象を受けたんですが。
 
大塚)去年から【マイナビウーマン】っていうサイトで恋愛相談をさせていただいてて。そこで色んな方の色んな人生を見させていただいてるんですけど、それの集大成みたいなことですね。
 
【大塚 愛のHONEY(マイナビウーマン内)】
https://woman.mynavi.jp/tag/rensai_aio-honey/
 
 
-ご自身の体験と相談内容を合わせた感じですか?
 
大塚)そうですね。あと身近な人の話とか、今まで色んな女性の話を聞いてきて、「その男とってもいい男だね」って一度も言ったことがない。
 
 
-(笑)「いい人と付き合ってるね~」と思ったことがない?
 
大塚)そう。(そういう人は)だいたいこれが当てはまってるんで。この前もある恋愛話を聞きながら「ぜひこの曲を聞いて解決してくれ」「その男の何がいいの?」って。
 
 
-曲から「だめんず感」が伝わってきますよね。
 
大塚)騙されるなよ、って。
 
 
-曲中でも「騙されるな」とは歌ってますが、「i want to become your lover」ってなっちゃってるあたりがもうダメなんだろうなって。
 
大塚)そうなんですよ。これはもう女子トークの鉄板なんですけど。女子ってお付き合いしてる方の悪口とか文句しか出てこないんですけど、喋るわりにはすごく好きなんですよね。
 
 
-そういう相談がたくさんくるってことですか?
 
大塚)色んなダメな男の人を見てきたって感じですね。「こんな男が出たか!」って。
 
 
-この歌詞の中で一番ダメなのはどれだと思いますか?一番引っかかっちゃダメなのは?
 
大塚)「甘いセリフ」かなぁ。
 
-甘いセリフに騙されちゃうんですか?
 
大塚)私が今のところ知った最悪な男子のジャンルは、ただ誰にでも優しい男で、優しい言葉をかけて、すごく馴れ馴れしくてボーダーラインを引かない。で、「私のこと好きなのかな?」と思って近寄ってきたら「そんなつもりはない」って言う男ですね。そういう男にはぜひ気をつけて欲しいです!
 
-ちなみに「女子シェルター」のタイトルの意味を教えていただけますか?
 
大塚)女子に幸せになってもらいたい気持ちがすごく強いんです。ホントに泣かせた男を一人ずつビンタしてやりたいぐらい昔から「女子を守らなければいけない使命感」がすごく強くて…。いつかはそういう“寺”でも作ってやろうか、と思うぐらい。
 
-駆け込み寺的なことですか?
 
大塚)そうそうそう(笑)だからそういう曲を聴いてそこに一度逃げ込んで、そこからまた元気に帰っていってもらったらいいな、ってことです。
 
 
-一旦避難するための「シェルター」ってことですね。
 
大塚)そうですね。
 
 
「いいと思うかどうか」「やると決めたらやる」
-今の“大塚 愛”を構成するもの-

 

-作品についてはこれぐらいで、「今の“大塚 愛”を構成しているもの」を挙げていただけますか?
 
大塚)「いいな思うかどうか」という自分のジャッジ、ってところが一番の軸ですかね。
 
 
-自分のセンスで何が良いかを世の中に伝えていくってことですかね。
 
大塚)自分が聴いた時にいいと思えないものを出して何がいいんだろう?っていう。たぶんいいと思ってないとこういう取材の時に「私はいいと思ってないですけどね」って言っちゃうんですよね(笑)。あとは何かな…やると決めたらやる。私、言ったのにやらない人がイヤで。
 
 
-飲みに行きましょうって言ったのに行かないとか?
 
大塚)そういうことじゃなくて、例えば断食するって言ったのに食べちゃうとか。そういうのがダメなんです。私、決めたらやり通さないとイヤなんです。
 
 
-目標に向かって忠実に動かなきゃイヤというか。
 
大塚)それを邪魔されるのも嫌なんです。なので曲を作ってる時やその曲を確認してる時とか、娘もちょいちょい「ねぇママー」って来るんですけど、そこはビシッと無視するか、「今ママが何をやってるか」ってことを厳しく注意したり。可哀想だなと半ば思いながら…。
料理とかも作品の一種になっちゃって、料理してる時に旦那に茶々入れられると「話しかけないで!」みたいな(笑)そうやって決めた時に「曲がる」のがイヤなんです。
 
 
-「私」を制作されてる時もそうだったんですか?
 
大塚)今回、制作期間が短かったので、毎日聴いて判断しなきゃいけなくて。でも私、結構気分屋なんで今日この時はこう思ったけど、別の精神状態のときに聴いたら違うかもしれない、って思ったらもうずっと聴いてなきゃいけなくて。「もうこの曲イヤ!!」みたいな(笑)でも、そういう時にもやっぱりママとしての活動もしなくちゃいけなくて…。
歌詞を埋めなきゃいけない、言葉を出していかなきゃいけないって時に、ママ友と喋ってたらそれができない。だから公園とかで遊んでても離れたところで一人歩きながらすっごい言葉を探してたり。ママ友に「ごめんね」って思いながら(笑)でも、そういうところで「お付き合いだから…」って行くことができないんですよね。
やるって決めたらやらないとイヤなので。だからどう思われても私は公園で一人で歩いていっちゃう。話しかけないし喋られてもあまり答えなくなっちゃうんで…すごくイヤなやつですね(笑)
 
 
-では、最後に今回のシングルを一言で宣伝するとしたらどういう言葉になるか聴かせていただけますか。
 
大塚)難しい…。んー。“女”ですね。女の強さ。女のずるさ。女の弱さ。色んな女っていうものの面白さを出してる3曲かなって思います。
 
 
 
“大塚 愛”ニューシングル「私」は2017/2/15本日発売です。
また、初回生産限定盤のSTYLE BOOKはスタイリングも 本人が担当。まさに今の“大塚 愛”が感じられるはず。ぜひ、楽曲だけでなく、彼女の作るビジュアルにも触れてみてください。

【商品情報はこちら】
http://avex.jp/ai/discography/
 
 
【大塚 愛OFFICIAL WEBSITE】
http://avex.jp/ai/
 
【大塚 愛 公式Twitter】
https://twitter.com/ai_otsuka99
 
【大塚 愛 公式Instagram】
https://www.instagram.com/aiotsuka_official/


 
山田 秀樹(ヤマダ ヒデキ)
WRITTEN BY山田 秀樹(ヤマダ ヒデキ)
音楽サイト【ガチ恋!】のやまー編集長。タクシードライバーの影響を受けたモヒカンスタイルでアイドル現場に出没中。
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