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あなたは最後まで聴けますか? 【漫画】自律神経に効く「究極のヒーリングCD」を体験してみた

2018.05.09
話題
ヒーリング
漫画
「エイベックスが本気で制作した、究極のヒーリングCD」ということで話題の『ZEN~自律神経とストレスに効くCD』。
音楽が自律神経に効くって、一体どういうこと!?
ということで、早速、寝る前にCDを聞いてみました!
 






 
ざっくりとマンガでお伝えしましたが、本作のメディカルプロデューサーを務める吉田信一先生に、CD制作の経緯や、効果的な聴き方などについて聞いてきました。


一流ミュージシャンと一流作曲家が結集!



──まずは吉田先生のご専門と、エイベックスとの関わりについてご説明願えますか?

吉田 エイベックスビルクリニックを作って15年、アーティストのサポートを始めてからは18年になります。エイベックス所属アーティストがライブでしっかりとパフォーマンスできるような健康管理や、ライブが続く時のケアを担当させていただいています。また、エイベックスの社員さんたちもステージを作る立場で徹夜になったり、スタジオ作業が続いたりしますので、産業医としての活動と健康管理を行っています。
医師としての専門は内科と呼吸器内科で、在宅ホスピスをやりたくて早く開業しました。高齢者や末期癌の患者さんがご自宅で亡くなるのをお手伝いして、最期を看取る仕事ですね。また、ソフトバンクホークスにも関わって15年になるんですが、スポーツ選手やアーティストとの現場でも、レントゲンを持っていくなど在宅医療のノウハウを応用したりしています。まあ、何でも屋なんですけどね(笑)。

──先生が今回のCDに関わることになったのは?

吉田 私の病院では、5年前から酵素を作っているんです。病院ではお薬も出しますが、薬というのは両刃の剣で、必ず副作用があります。ケミカル物質を取り込むことで体に負担をかけていて、それは毒にもなるわけです。だから「自然のもので薬を減らせないか」ということで、野菜や果物、海草で作った酵素で薬を減らそうと。そうした中でエイベックスビルクリニックをやっていると、ストレスのために眠れないという方がすごく多いなと思いまして。それなら、薬をなくして体を休めたり、眠れるようにする方法をと考えた時に、「音楽があるじゃないか」と。

──最近はヒーリング効果をうたうCDも多く売られていますよね。

吉田 はい、私も色々と聴かせていただいたんですが……「これで自律神経よくなるの?」とちょっとビックリしたんです(笑)。少し音が雑というか……よく聴くと、ノイズが入っていたりするんですね。ノイズというのは、知らず知らずのうちに体調を崩させてしまうんですね。同じように一泊しても、山の中のホテルと街中のホテルでは、回復の実感が違うと思いませんか?

──確かにそうですね。

吉田 『ZEN』は、一流のミュージシャンと一流の作曲家の方々に作っていただくということで、話が始まりました。中でも、映像や言葉ではなく、音楽だけで感情をコントロールできる素晴らしい方がエイベックスにいらっしゃると聞いたんです。それが多胡邦夫さんでした。これはぜひ、多胡さんにやっていただきたいと。


あまりの出来に、制作過程で異常事態が!



──制作はどのようなプロセスで?

吉田 私は普段から、体をリラックスさせる方法を患者さんに指導しています。それは呼吸法だったり、筋肉をほぐしていく方法、血流をよくしたり、血圧を下げたり、眠るための方法だったりします。それらの一つ一つを書き出してイメージを多胡さんにお伝えして、そのイメージに合った曲作りをやっていただきました。

──リラックス法→イメージ→音楽という過程があったんですね。

吉田 ただ、頭の中にあるイメージを伝えるという作業はなかなか難しかったですね。具体的な情景だったり、こういう音を入れてほしい、こういう楽器を使ってほしいということをお伝えしました。それから、テンポを心拍に合わせてくださいとか。4秒かけて吸って、8秒で吐くという呼吸法など、医療的なアドバイスをした上で、それに合った曲調、テンポで作っていただくという作業でしたね。

──イメージ通りの音は得られましたか?

吉田 いろいろとご提案をいただいたりして、何度も打ち合わせを重ねました。でも実際、音として表現するのはすごく難しかったんじゃないかと思いますね。普通の音楽って、盛り上がりがあってインパクトを残さないといけないじゃないですか。でもここでは、逆にインパクトを少なくして、なるべく単調にしていただかないといけないんですね。なるべく起承転結がないような作りを心がけていただく感じで。おそらく作曲家としては、今までやったことがない作業だったんじゃないでしょうか(笑)。ある意味、作曲家泣かせだったと思います。

──制作中、思いがけない事態に見舞われたと伺いました。

吉田 ある程度音ができた段階でサウンドチェックをしていると、途中でスタッフが寝ちゃうんですよ(笑)。

──効果てきめんじゃないですか(笑)。

吉田 私も音源をいただいて家でチェックしていたんですが、最後まで聴けなくて(笑)。だから買っていただいた方々にも、「最後まで聴けますか?」と(笑)。メロディだけじゃなくて、途中で曲調やテンポが変わったり、眠りに誘うためのいろんな仕掛けが込められていますからね。その点では、音楽をずっと作ってきた会社が本気でヒーリングミュージックを作るとどうなるか、というノウハウが凝縮されているCDだと思います。

──最終的な出来はいかがですか?

吉田 求めたものは完全に再現されています。私自身も実際に癒されていますし、聴きながら何度も寝てしまっています(笑)。このCDを聴いて自律神経の乱れが整うと、疲れが残らないので、翌日の仕事がすごく捗るんです。リラックスしてα波が出た後にθ波が出ると、瞑想と同じ状態になって、筋肉や血圧、血管にも作用します。スポーツ選手などが帰宅してから、体のテンションを和らげるのにもすごくいいと思いますね。


寝る前に10分聴くことで、「自分へのご褒美」を!



──本作はどういう聴き方をすればいいんでしょうか?

吉田 今って、スマホやTVなど電子機器が溢れてますよね。10分でいいので、そういったものを何も触らない状態にして、電気も暗くして、自分一人で音楽を聞く空間を作ってもらうといいですね。「3分間瞑想してください」と言っても、その3分が取れない人がほとんどだと思うんですが、寝る前や入浴後の10分なら可能ですよね。そのタイミングで、1日頑張った体へのご褒美をあげる感覚で聴いていただきたいです。

──ご褒美ですか。

吉田 仕事が成功したり、プライベートでいいことがあると、ご褒美としてスイーツや洋服を買うことはあっても、体や自律神経のために何かするということは意外とないですよね。やったとしてもマッサージぐらいで。でもこのCDがあれば、ご自宅でほんの10分時間を取るだけで、回復やエネルギーチャージにすごく効果があります。あ、逆に車の中で聴くのはダメですね。眠っちゃいますから(笑)。

──その効果というのは、どういう点で判断すればいいものでしょう?

吉田 一番は、目覚めた時のスッキリ感ですね。私も眠れないという患者さんにお薬を出したときは、朝の目覚め感をお聞きするんです。スッキリ起きれたかどうか、これが一番効果を判定する部分ですね。逆に入眠の瞬間というのは意識できないですから、それよりは翌日の、筋肉や神経の回復感を味わってほしいと思います。
 また、ランダム再生などではなく、順番に聴いてほしいですね。曲が進んでいく中で徐々にリラックスさせていくように、ストーリーになっていますから。その流れも感じていただければ。

──なるほど。

吉田 昼寝にもいいんですよ。このCDを聴きながら目をつぶっていると、午後の仕事の効率はすごく上がるはずです。ただし、昼寝は必ず15分以内にすること。これが大事です。それから、朝でも昼寝でも、起きた時には必ず一度、強い光を見ることですね。

──強い光、ですか?

吉田 人間の体内時計は25時間周期でできているんです。1日24時間とは1時間のズレがあるから、いろんな状況に対応できるようにできているんですね。だから朝起きた時には、リセットしてあげる必要があるんです。それには強い光を見るのが一番。スッキリ感を出すためにも大事です。人間、寝ている間は副交感神経が優位に働いているんですが、朝起きたら交感神経に切り替えなければいけません。光刺激を視神経に加えることで、体調をよくすることができます。

──さっそく試してみたいと思います!

吉田 現代人は多くの人が疲れすぎていて、体調が悪い自分に慣れすぎてしまっているんです。体調がよかった頃を忘れてしまっているんですね。子供の頃は栄養ドリンクもサプリメントもいらなかったじゃないですか。このCDを聴いてよい眠りを取ることで、一度、体調がよかった頃に戻してみてください。「本当の自分の身体はこんなに軽かったんだ」と実感して、ご自身の健康体を再認識して頂きたいですね。




ZEN~自律神経とストレスに効くCD~ 
2018/05/09 リリース
¥1,900(税抜)
 
1. 海風~脳をリラックスさせるために
2. 天空~視神経を癒すために
3. 夢遊~快眠へ導くために
4. 琴姫~耳の神経を集中させるために
5. 黄昏~脳の潜在意識を引き出すために
6. 時計~呼吸を整えるために
7. 宇宙~血圧を整えるために
8. 雨音~心拍数を整えるために
9. 朝露~アンチエイジングのために


 
漫画:てらかわよしこ
撮影:金城聖子
高崎計三
WRITTEN BY高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。

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