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ダルビッシュが1万1千円でパンチ佐藤が10万円!? 話題の『athlete club』のことを担当者に直接聞いてみた

2015.05.20
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古賀稔彦
清水宏保

5/11のサービス開始からワイドショーやインターネットニュースなど
多方面で取り上げられ、大きな話題を呼んでいる
『athlete club(アスリート クラブ)』
 
皆さんの職場や学校でも会話のネタになっているのではないだろうか?
そう、「パンチ佐藤が月10万円」の例のアレである。
 
そもそも『athlete club』はFacebookのグループ機能を利用した会員制SNSであり、
最大のセールスポイントは、トップアスリートと直接やりとりが出来る双方向性。
 
現役メジャーリーガーのダルビッシュ有選手など超一流のアスリートに対し、
自分が聞きたいことを質問でき、その疑問にアスリート本人が答えてくれるというものだ。
 
ダルビッシュ選手の他にもオリンピックの金メダリストが3人、サッカー元日本代表など、
豪華すぎる顔ぶれは『athlete club』のサイトからチェックして欲しい。
 
【athlete club 公式サイト】
http://athleteclub.net/



ただし、そんなトップアスリートたちが発信する情報をタダで得られるはずはなく、『athlete club』は有料の会員制!!
 
そして、その月額の会費がなかなか強気に設定されていることが、
世間を賑わせる大きな原因になっているのだ。
 
現在参加している14名のアスリートを月会費の金額順で並べるとご覧の通り。
 
パンチ佐藤  (元プロ野球選手)         100,000円
ダルビッシュ有(現役大リーガー)      11,000円
古賀稔彦(柔道金メダリスト)        10,000円
清水宏保(スピードスケート金メダリスト)     10,000円
兼子ただし(ストレッチトレーナー・姿勢研究家)   5,400円
藪恵壹(元大リーガー)          5,000円
久保竜彦(サッカー元日本代表)        3,240円
木場克己(プロトレーナー)           3,000円
森末慎二(体操金メダリスト)         3,000円
ジュニアサッカースクール SKY      2,000円
黒木知宏(プロ野球投手コーチ)        1,000円
小宮山悟(元大リーガー)          1,000円
酒井絵美(トライアスロン選手)         1,000円
山本郁榮(GENスポーツアカデミーレスリング部総監督)       1,000円
 
やはり、気になるのは一人だけゼロの数が多いパンチ佐藤さんだろう。



なんと月額10万円!!
 
そして、パンチさんのパンチのきいた金額に目を奪われがちだが、
ダルビッシュ選手など1万円を超えるものは毎月となるとけっこうするな~という印象。




こうした金額設定に対し、
著名人や芸能人もテレビ、ラジオで取り上げ、
賛否両論のトークを展開するなど、その反響は計り知れない。
 
しかし、そんな「お金の話」ばかりだけが注目される『athlete club』。
そもそも、どうやって入会し、どんな風に活用し、どれだけノウハウが得られるのか?
 
サービス開始から10日ほど経つが、そういった具体的なところが見えてこないのである。
一応、ホームページに書いてあるのだが…いまいちピンとこない。
 
そこで、緊急取材を敢行!!『athlete club』の担当者を直撃した!!



担当者が明かす『athlete club』誕生秘話

今回、お話を聞かせてもらったのはエイベックス・スポーツ株式会社の小西さん。
そう、『athlete club』はエイベックスが主体となって創設されたものなのだ。

― エイベックスとアスリート、意外な組み合わせですね。
 
小西:「エイベックスといえば音楽のイメージが強いですが、
実は以前からアスリートや文化人のマネジメントも手掛けているんですよ。
 
事実、ダルビッシュ有選手はエイベックスに所属して頂いています。
しかし、だからといって、エイベックス色を全面に出していくつもりはありません。
エイベックス以外の方にもお声かけをして、どんどん参加してもらう予定です」

― エイベックス所属のアスリートをフィーチャーするのではないとしたら、
なぜ『athlete club』を立ち上げようと思ったのですか?

 
小西:「大きな理由の1つに『後進の育成』があります。
野球やサッカーでプロ選手になったり、日本代表として世界の舞台で戦うような
トップアスリートの皆さんは、そこに至るまで尋常じゃない努力を積み重ね、
その人しかできない経験をへて、独自のノウハウを構築しています。
 
しかし、“ノウハウを伝える場所がない、伝え方自体がわからない”、
そう悩んでいるアスリートの方が非常に多かったんです」
 
― 確かにプロチームなどでコーチになれるのは一部の人だけですし、
アスリートの皆さんはスポーツ一筋の人生ですから、
野球教室や講演会を開くにもどうすればいいか、わからないことだらけですよね。

 
小西:「そこで、インターネットを通じて知識や経験が簡単に伝えられる場所。
プラットフォームの必要性を感じて、『athlete club』を誕生させました」
 
― ブログやメールマガジンという形態ではいけなかったんですか?
 
小西:「それでは情報を発信するだけの一方通行になってしまいますからね。
実際に何人ものアスリートの方にお会いして、お話を聞いたところ、
ユーザー、ファンとコミュニーケーションをはかりたいという声が沢山あって。
 
そこで双方向のやりとりがスムーズに行えるシステムを活用することにしたんです」
 
― なるほど、アスリートの皆さんのリアルな意見を参考にして、『athlete club』の
システムは完成したんですね。


会費の金額が高過ぎるのではという声も聞かれますが?
 
小西:「これは我々、運営側の意見なのですが、これまでトップアスリートの皆さんが、
尋常じゃない努力をし、困難を乗り越えて会得した知識や経験に対して、
正当な価値がつけられていなかったと思うんです。
 
例えば、プロ野球の世界にドラフト1位で入団すること自体、
選ばれた人にしかできない貴重な経験ですし、
そういった皆さんが発信する情報にはそれだけの価値がある。
 
ですから、決してお金儲けのために金額を設定しているのではなくて、
情報への正当な対価として会費を頂くようにしているんです」
 
― なるほど。確かに超一流の現役メジャーリーガーの知識や経験を無料で得ること自体、
今思うと物凄く贅沢なことだったんですね。

 
小西:「貴重なノウハウを有料で提供してもらい、正当な収益を得てもらう。
どうしても現役時代が短くなってしまうアスリートの皆さんに、
セカンドキャリアの収入源として『athlete club』を活用してもらえたら嬉しいですね」



これが月会費1万1千円! ダルビッシュ有のathlete clubだ!

では、実際に有料会員の皆さんとどんなやりとりが行われているのか?
今回特別に(!!)ダルビッシュ選手のathlete clubページを見せてもらった。
 
画像の掲載は何度も何度もおねがいしたのですが残念ながらNG!!
 
しかし、このページを取材陣に公開すること自体が初めてだという、とっても貴重な機会。
そこで、筆者が見たありのままの事実を列挙しようと思う。


1) 早くも登録した会員さんがおり、ダルビッシュ選手とのやりとりが活発に行われていた。
 質問と回答のやりとりが続く、会話のキャッチボールも起きていた。
 
2) ダルビッシュ選手は会員さんの質問に対し、『○○様』と名前をつけて回答。
 メジャーリーガーに名前を呼んでもらうこと自体、超貴重な体験。
 
3) そして、テレビでは絶対に放送されないここでしか見られない動画がアップされていた。
 筆者が特別に見せてもらった動画は、
 『手術直後のダルビッシュ選手がリハビリの先生からアドバイスをもらっている』という貴重な瞬間(!)
 
4) 会員さんにはプロを目指す子供のために練習メニューを事細かに質問する人など、
ノウハウを学ぼうと皆さん真剣そのもの。
 
5) そして、ダルビッシュ選手も質問に対し真剣に、そして、楽しそうに答えているのが
とても印象的。

普通に生活していたら、どう考えても知り合えない現役メジャーリーガーのダルビッシュ選手へ、
気軽に質問が出来るだけでなく、超貴重な動画まで見ることができる。
本気で学びたい人には月額1万1千円に見合う価値が十分あると思う。
 
会員数が増えることで一人一人の質問に答えられないという不安が危惧されているが、
聞きたいことを検索し、他の会員さんがした過去の質問から学べることもあるだろう。
無断転載などを行うと退会となるので貴重な情報の漏えいも心配ない。
 
ただ、やはり人数が少ない方が直接のやりとりが増えるのも事実。
それなら、会員数の少ない今がチャンス!?
 
ちなみに、athlete clubページの運用はアスリート自身に任されており、
ファンクラブとして利用したり、会員限定のイベント開催やグッズの販売など、
どう活用するかは全てその人次第である。
 
逆にいうと、
あなたが会員になり「トークショーをして欲しい」「会員だけでBBQがしたい」など、
リクエストをしたことが実現されることも大いにあり得るだろう。



パンチ佐藤、月額10万円に隠された真意とは?

さて、気になるのはパンチ佐藤さんの10万円のアレだ。
なぜ、パンチさんに白羽の矢が立ち、どうして10万円という金額になったのか?
その真相を小西さんが明かしてくれた。
 
小西:「『athlete club』を立ち上げるうえで、協力して欲しいアスリートの方を
何名もリストアップし、その中にパンチさんもいました。
パンチさんは我々の理念に共感してくれて、依頼を快諾。
実は、『athlete club』との契約を結んだ第1号がパンチさんなんです」
 
― 世間では、パンチさんが飲みに連れていってくれるなど、
10万円の月会費で何をしてくれるのか色々憶測が飛んでいます。
実際のところ、どんなサービスが受けられるのですか?

 
小西:「パンチさんの“飲みに行く”という発言が一人歩きしていますが、
他の皆さんと同じくオンライン上のやりとりが中心です。
ただ、パンチさんが掲げているテーマは、アスリートとしての経験に基づいた人生相談。
どんな悩みにも真剣に全力で向き合うというのが信条の方なので、
もしも、実際に会って相談を受けたいとお願いされれば、
会って話すことも辞さない覚悟だそうです」
 
― なるほど。パンチさんと飲みながら野球談議が出来るとか、そういったものではないんですね。
 
小西:「パンチさん自身、本当に悩んで追い詰められている人が最後に頼る駆け込み寺として使って欲しいそうです。
だから、気軽に申し込めない10万円という金額にしました」
 
―ちなみに、会員さんはいるんですか?
 
小西: 「まだ0人です。
しかし、パンチさんは
『会員はいないほうがいい。会員がいないということは、
どん底まで追い詰められている人がいないということなのだから』と、
おっしゃっています」
 
男気溢れる言葉、潔くてカッコイイですね。

取材時は入会者0名だったのですが、
5/20現在、2名様の入会があり、実際にathlete clubで密なコミュニケーションを
図っています。

もし、人生の指針を見失った時はパンチさんと『athlete club』を思い出して欲しい。



『athlete club』の入会方法

さて、そんな魅力的で貴重な情報が詰まった『athlete club』。
試しに入ってみようという方のために入会方法をご説明しよう。
2段構えで手順が多いのが難点だが、むずかしいわけではないので、手順にそってトライしてほしい。
 
athlete clubの右上にある「新規登録」のリンクをクリック。
(※赤で囲っているところ)




続いて、
「Facebookアカウントで会員登録」をクリック。
アカウントを持っていない場合は、まずFacebookアカウントを作成しよう。




そして、指示に従って会員登録。
氏名、誕生日、メールアドレスを確認し、空欄を埋めていこう。



登録内容の確認後、入力したメールアドレス宛てに登録確認のメールが送られてくるので、
そこに記載されているURLをクリック。




ここまでが第一段階。
TOPページからお目当てのアスリートページの入会ボタンをクリック。




決済方法を選択し、各項目を入力し決済を完了させて、TOPページへ


入会したい『athlete club』のトップページに
“Facebookグループへ”が出現。

ここをクリックすると
待望のFacebookページが出現するので、“グループに参加”をクリック!

管理者から承認されるまでしばしお待ちを(最大24時間以内)。
管理者から承認されると、いよいよathlete clubが楽しめる。

 
 
今後、多言語化や海外のアスリートの参入も考えているという『athlete club』。
最後に小西さんはこんな展望を語ってくれた。
 
「野球選手を目指していたけど、途中であきらめた人って多いと思うんですが、
もしも、子供の頃に『athlete club』があったとしたら。
超一流プロたちに質問をしてノウハウを学べていたら、夢をあきらめずにメジャーリーガーになっていたかもしれない。
 
そう考えると『athlete club』には無限の可能性があると思っているんです。
いつか、スポーツの疑問を解消したい人は、最初に『athlete club』を訪れる、
そういったプラットフォームにしていきたいと考えています」
 
お金のことばかりが注目される『athlete club』だが誕生の裏側には、
スポーツ界の未来を見据えた、とても熱い想いがあった。
 
興味がある方は是非、自分に合ったものを選んで会員になってみて欲しい。
人生を変える新たな発見にきっと出会えるはずだ。
 


【athlete club 公式サイト】http://athleteclub.net/
 

 
向山 佳綱(ムカイヤマ ヨシツナ)
WRITTEN BY向山 佳綱(ムカイヤマ ヨシツナ)
放送作家。バラエティ・情報番組などにて企画・構成を担当。
天秤座のO型。2015年から大殺界に突入。
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