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スカパラ

25年の歴史から偉業をピックアップ 東京スカパラダイスオーケストラのスゴいところをまとめてみた

2015.03.04
音楽
バンド
ライヴ
伝説
アーティスト
今年、メジャーデビュー25周年を迎える“東京スカパラダイスオーケストラ”。
 
そう、スカパラがデビューしたのは1989年。
バブル景気最後の年であり、東西ドイツが統一された年。
まさに、歴史の教科書に載るような出来事が起きた激動の時代。

そんな時に音楽業界の荒波へと船を出し、2つのレーベルを渡り、メンバーの変遷を経て、
25年もの航海を続けてきたスカパラ。

音楽の歴史の教科書があるとすれば、是非とも載せておきたい偉業の数々。
今回、スカパラの凄いところをまとめてみました。


デビューからたった1年で武道館ライヴを開催
 
インディーズ時代から精力的にライヴ活動を行い、加速度的に動員を伸ばしてきた彼ら。
デビューからわずか1年、
しかも、インストバンドとして異例のスピードで武道館のステージを踏んだ。
初めての武道館は1万人を動員。
大盛況のうちに幕を閉じ、スカパラの名を世に広めるきっかけにもなった。

そして、こちらがデビュー当時からの定番曲「ペストラーズ」。
2014年に新バージョンも公開された、スカパラといえばの曲なので、是非、覚えておきたい。



ちなみに…
デビュー初期のスカパラを見てみたいという方は映画『ファンシイダンス』をチェック。
1989年公開、周防正行監督、本木雅弘主演の映画にスカパラが出演しているのだ。
役どころは、主人公のバックバンド。若く、初々しい姿が見られます。
興味がある方は、今すぐレンタルビデオ店へ走れ!もしくはamazonでポチれ!

 
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■日本各地の絶景を制覇 世界遺産が最も似合うバンド

スカパラといえば
ホールでもライブハウスでも野外でも所構わず激しい演奏を繰り出すその姿がいつみてもカッコいい。

しかも単なる野外ステージではなく、これまでプレミアムな舞台でも数々の公演を行ってきた。



なんとスカパラは日本に存在する数々の世界遺産でライヴを行っているのだ。
そのラインナップがこちら。

「平安神宮」
「東大寺」
「姫路城」
「平城京跡 大極殿」
「富岡製糸場」
「日光東照宮」
「春日大社」


などなど、名立たる世界遺産の舞台に立つスカパラはまるで“世界遺産ハンター”。
そう、“日本一、世界遺産が似合うバンド”と言えるだろう。

その他、熊本城や海外の文化遺産でもライヴを開催。
スカと歴史的文化遺産という異色の組み合わせをマッチさせる。
それが、スカパラの実力と言えるだろう。

ちなみに…
奈良にある世界遺産「平城京跡 大極殿」とライヴを行った際、
バリトンサックス担当、映画でも活躍する谷中敦がこんなセリフを残している。

「ここの場所は海外からの文化が初めて日本に入ってきた場所!
俺たちもヨーロッパツアーに行っていたんでヨーロッパの風を届けたい!
風を感じてくれ!そして戦うように楽しんでくれ!!」


戦うように楽しんでくれ!って、深い!!



■絶対に外せない歌モノ3部作! あの世界的ピアニストともコラボレーション

スカパラの凄いところといえば、インストバンドなのに、カラオケでも唄われるところ。
なぜなら、ゲストヴォーカルを迎えて作られた、
「めくれたオレンジ」「カナリヤ鳴く空」「美しく燃える森」の歌モノシングル3部作が、
リリースから10年以上経った今も愛されているからだ。







この3曲を収録したアルバム『Stompin' On DOWN BEAT ALLEY』は、
グループ初のオリコン1位を獲得。
「スカパラここにあり!」という存在を世間に知らしめたまさにマスターピース。
 
ちなみに…
歌モノ3部作の次にリリースされたシングル「銀河と迷路」も歌ありの曲。
フジテレビ系ドラマ『美女か野獣』のテーマソングだ。



歌っているのは2001年から加入したドラムの茂木欣一。
今年に入ってまた再放送されている「美女か野獣」。
「銀河と迷路」を聞くとなんだか夕方みたいな気分に陥るのは筆者だけではないだろう。


そして、コラボレーションといえばこんなビッグな人とも。



グラミー賞に輝いた世界的ジャズピアニスト、上原ひろみとも競演。

25周年を迎え、今後どんなコラボを見せてくれるのか、ますます期待が高まる。


25年の歴史の中で、様々な偉業を成し遂げてきた東京スカパラダイスオーケストラ。

その節目となるアルバム、
単なるベスト盤ではない、超ベスト盤『The Last』が3月4日にリリースされる。

http://tokyoska.net/


レーベルの垣根を越えて豪華54曲を収録。

マスタリングを行うのは
世界の音楽業界で最も依頼が多いという名エンジニア、テッド・ジェンセン。

どの世代でも楽しめる、まさに一家に一枚の名盤となることは必至。
音楽業界の歴史にその名を刻むアルバムを是非、手元に置いておきたい。

サングラス付の豪華ボックス盤は、発売前に主要ECサイトで予約完売!
うれしくも増刷が決定したらしいが、それでも数に限りはあるので
見つけたら即ゲットすることをオススメする→増刷分も数量限定のため、即ゲットをオススメする。

当然のことながら、3/28の日本武道館公演「Live at BUDOKAN ~The Last~」は即完している。

【OFFICIAL WEB SITE】http://tokyoska.net/



 

 

 
向山 佳綱(ムカイヤマ ヨシツナ)
WRITTEN BY向山 佳綱(ムカイヤマ ヨシツナ)
放送作家。バラエティ・情報番組などにて企画・構成を担当。
天秤座のO型。2015年から大殺界に突入。
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